「都市の魅力」がある。
「都市の魅力」がない。
最近、私たちの議会でもよく聞かれるフレーズです。
先日の堺市長選でもよく聞かれました。
そして、いまの堺市に対して「ない」と断じる人たちが、「ある」の例としてよく挙げるのが、大阪市の御堂筋イルミネーションや、大阪城の堀を使ったトライアスロンとか、その手のイベントだったりします。
それらが人によっては「魅力」になるんだと思います。
かく言う私も、一昔前の独身だった頃は、その手のイベントに行くことも少なからずありました。
でも、3人の子どもを持つようになった今、その手のイベントを、「都市の魅力」だとはあまり感じなくなりました。
昨日行った堺市のハーベストの丘。
近郊のすぐ行ける場所にあり、それほどお金がかからず、子どもが1日大満足で遊べるこの施設は、子育てをしている私にとっては十分に「都市(堺)の魅力」です。
例えば、大阪市が構想中の、建築家・安藤忠雄さんによる「子ども本の森」。
中之島に建設予定の子どもの図書館です。
正直、子育て世帯にとって『より』魅力的なのは、「大規模図書館が市の中心部に一つあること」よりも、「徒歩圏内の身近なところに、小さくてもいいから図書館があること」だと思います。子どもの読書環境に限って言えば。
必ずしも、「派手さ=魅力」ではありません。
住んでいる方々、特にご高齢の方や、子どもたち、障がいをお持ちの方など、移動が容易ではない方々が身近なところでちょっとした豊かさや、楽しさや、美しさを実感できる、それこそが「都市の魅力」であろうかと思います。
いまの堺にそれが備わっているとは思っていません。
派手さを追い求めるのではなく、そうした方々の目線を大事にしながら、「都市の魅力」を追い求めていきたいと思います。
ハーベストの丘を子どもたちと満喫し、そんなことを感じた週末でした。