2月に神奈川県の相模原市に視察に行くことになりました。
実は、この相模原市というのは、私がかねてから、視察に行ってみたかった「私が気になる自治体」なのです。
…と言うと、大阪ではあまり有名ではない自治体なので、「え!」と思う方もいるかもしれません。
なぜか?
①同じ政令指定都市だから
②人口規模が近いから
③県庁所在地ではないから
④国土軸に乗っていないから
この場合の「国土軸」とは、「太平洋ベルト」という広義ではなく、要するに、「新幹線の駅がない」とご理解ください。
私たちは堺市政の現状把握や、施策の提案などのために、いろんな自治体の情報を集めます。財政状況や、施策の先進事例などなどです。
その時によく政令指定都市が比較対象になります。
「全国の20の政令指定都市で、堺は○番目」とか、
「政令指定都市ではまだ実績がない」とか、
そんなフレーズが、議会でもよく聞かれます。
もちろん、政令指定都市同士の比較は大事なのですが、例えば横浜は、自治体の人口規模も、面積も、予算も、環境も全然違います。
視察に行っても、「ああ、すごいなぁ、うらやましいなぁ。やっぱりお金があると違うなぁ。」で終わってしまいがちです(私は行政視察で横浜に行ったことはありませんが、聞いたところによると)。
人口規模が違うと、やるべきことも変わってきます。
経済的な面では、広域自治体と連携する上でも、県庁所在地であるというのは、非常に有利です。
当然、「県庁所在地だからできる」ということもよくあります。
同様に、「新幹線の駅がある」というのも、大変有利な条件です。
そうした中、堺に非常に条件が近いのが、相模原市なのです。
川崎市も近いと言えば近いのですが、巨大都市に挟まれているあたり、堺とはかなり環境が違います。
別に私は、何かできないときの言い訳をしたいのではありません。
逆に、「相模原市にできるなら、堺にもできるはず」と考えているのです。
私は堺市を、人口何百万人の巨大都市にしたいとも思っていません。
人口百万人未満で、政令指定都市としては小さいですが、その規模なりの豊かさを実現したいと思っています。
そうした中で、相模原市は、比較対象として、ちょうどいい自治体なのです。
あと、すべての条件をクリアしていませんが、浜松市あたりも気になる自治体です。
もちろん、気になる自治体はそれだけではありません。
「歴史と文化」という意味では、(さすがに京都や奈良は世界的知名度が違いすぎるので)金沢あたりが気になったりします。
教育の面では、産業の面では、、、、と色々ありますし、お隣ですし、大阪市も気になります。
そんな中、総合的に「気になる」のが、相模原市なのです。
さて、そんな相模原市に、
・子育て支援施策
・道路整備関連
・駅前の駐輪対策
などを中心に視察してきます。
大変楽しみです。
ちなみに、、、、
同じような感覚で、私が大阪「府民」として、気になる世界の都市は、ソウルでも、シンガポールでも、パリでも、ロンドンでもありません。
首都は首都であって、条件があまりに違います。
それよりも私が比較対象として気になるのが、第二、第三の都市として、いい味を出している都市、プサンや、ロサンゼルスや、マルセイユや、ミュンヘンだったりするのです。
ふちがみ猛志
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