公園のようで、公園でない。
そのような場所が、堺市には69箇所あるのです。
その名も、ちびっこ老人憩いの広場。
管理は自治会などの地域団体で、行政は、事故があった時のための保険をかけることと、要望があった時に遊具の修繕、もしくは撤去だけを行っています。
地域の団体が管理しているだけあって、草刈りや、役所への遊具修繕依頼の頻度はまちまちで、パッと見ただけでも「寂れてるなぁ」という広場がかなり多いです。
そして、「ちびっこ老人…」という名前に反して、私が見てまわった範囲では、子どもはほとんど遊んでいませんでした。
さて、この広場について委員会で取り上げたのですが、、、
私が問題にしたのは、所管部署。
このちびっこ老人憩いの広場を、どこの部署が所管しているのか?
どこの部署が、地域の要望を聞いて、遊具の修繕などをしているのか?
公園監理課?
さにあらず。
なんと、こども青少年局の、こども育成課。
おそらく、これがこどもの広場として整備されたことに起因しているのでしょう。
しかし、やってることは公園監理みたいなもの。
遊具の修繕依頼があれば、現場に行って確認。
修繕が必要か判断し、必要であれば業者に手配。
とは言え、管理の程度がまちまちなので、必要に応じて、堺市内69箇所を巡回。
これって、公園監理課が、堺市内1000箇所以上ある公園に対してやってることと、かぶってるわけです。(公園は役所がすべてやってるので、当然、業務はもっと多い)
また、修繕の必要があるかどうか微妙な時は、こども育成課から、公園監理課に相談してるとのこと。
そりゃ、この業務は片手間でやってるようなものですし、遊具のプロではないこども育成課の職員には、判断に迷うこともあるでしょう。
だったら、なおさら、初めから公園監理課で担当すればいいじゃないか!
と思ったわけです。
餅は餅屋。
公園監理は、公園監理のプロに。
そして、子育て支援のプロは、ぜひ子育て支援に全力を注いでいただきたいものです。
私は堺市の子育て支援部局の職員のみなさんの仕事ぶりを、素晴らしいものだと思ってるし、だからこそ、その能力をしかるべき作業に向けていただきたいのです。
また、ちびっこ老人憩いの広場も、プロである公園監理課のみなさんにお任せすれば、もっと魅力のある広場になるかもしれません。
さらに言えば、、
すでに1000箇所以上を受け持っているところに、69箇所増えるのと、
何もないところから69箇所受け持っているのでは、負担感がかなり違うと思うのです。
似たような業務が、部局を跨いで存在し、過去の流れで、それが改善されるに残っている。
なんてことが、役所では時々見かけられます。
これもその一つですね。