政策を作るのには一生懸命だけど、それを発信するのは疎か。
これは、「役所あるある」の一つと言えるでしょう。
「そんな補助制度があるなんて知らなかった!」
「もっと政策をアピールしないと!」
なんて突っ込みをすると、返ってくるのが、
「広報さかいに載せてます」
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いやいや、広報さかいは、「全ての市民に」「全ての情報」を届けるような媒体。
あんなに情報盛りだくさんの中から、自分に必要な情報を、漏れなく拾い上げるなんて、不可能に近いものです。
「必要な人に」「必要な情報」を届けるための工夫は、もっともっと必要でしょう。
さて、そんなことをかねがね思っていた中で、今回の健康福祉委員会で取り上げたのが、封筒!
現在、子ども青少年局で、市民に何か郵送物を送るために使用している封筒は、9種類で、なんと年間約29万枚!
そのうち1種類2.6万枚(乳幼児健診の通知用封筒)には、左半分に企業の広告が入っています。
広告主は、高島屋9階で、子どもの遊び場キドキドを運営するボーネルンド社。
その広告料は、昨年度の実績で27万円。
なんと、封筒一枚あたり10円以上です。
讀賣新聞の一面、タイトルの横にあるカラー広告でも、新聞一部あたり、0.3円程度です。
なぜ、封筒に広告を載せるのが、そんなに高いのか??
それは、全数が子育て世帯にピンポイントに届くこと(送り先の属性がハッキリしていること)。
そして、(ほぼ)必ず手に取り、目に触れること。
だから、広告(情報発信)の媒体として、価値が高いのです。
ところが!
広告を出している封筒はこの1種類だけで、残りの8種類26万枚については、広告がなく、ほとんどが無地。
ごく一部、キャッチコピーが掲載されているものの、、
なんと、子育てとは全く無縁のもの!
「やさしさの こころがかよう 人権尊重都市堺」
もちろん人権も大事だけど、堺市全体としても「子育てのまち堺」を最優先のキャッチコピーにしてるんだから、担当部局がそれを使おうよ!
ここで私が言いたいのは、
「広告を出せ」とか、
「『子育てのまち』と書け」
なんて話ではありません。
民間事業者が高いお金を払ってまで広告を出すような、価値の高い情報発信ツールが、無駄にされているということ!
広告を募るもよし。
政策アピールに使うもよし。
子育ての新規事業・新制度の紹介もよし。
啓発活動に使うもよし。
子育て相談センターなどの機関の案内をするもよし。
子育て情報アプリのQRコードを載せるもよし。
いかに子育てに熱心かという「子育てのまち堺」のブランドアピールもよし。
これが無地のまま、あるいは部局と関係ないキャッチコピーが掲載されているなんて、「いかに情報発信が疎かにされているか」ということの証左だと、私は思うわけです。
私はそこを問題視しています。
この封筒の改善を一例として、
窓口での情報発信、
保育所等の関係機関に協力してもらっての情報発信、等々、
情報発信に関する取り組みを改善するよう、要望しました。
いくらいい施策を打っても、それが市民に伝わらなければ、市民満足度には繋がりません。
取り急ぎ、来年度からてまはあるものの、封筒は活用してもらえるようですb
この、ほぼ無地の封筒に、どんな有益な情報が載り、子育て家庭に届けられるのか、楽しみにしています。