サカイストにモノ申す | ふちがみ猛志ブログ『堺から世界へ』

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堺市議会議員ふちがみ猛志の日々の活動・政策やふと思ったことをつづるブログ。

サカイストってご存知ですか?

 
約1300万円をかけ、堺市が認知度アップのため、年一回、12万部を発行している無料のPR誌です。
 
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先日、堺市役所で行われた、市民参加型事業仕分け、みんなの審査会。
そこで、このサカイストについても審査されました。
 
有識者の検討委員、市民の審査員から意見が続出。
 
 
私も一般傍聴していて、思うことが色々あったので、少し綴ります。
 
 
 
まず気になったのが配布場所。
 
現在は、東京の地下鉄の駅などで無料配布されています。
 
それで認知度アップに繋がるかな?
堺に来てくれるかな?
 
ちょっと疑問です。
 
 
 
そもそも、堺はまだまだ認知度が低く、東京の人が興味を持ち、さらに旅行に来てもらおうというのは、いかにも一足飛びだと思います。
(ドラマや映画の舞台にでもなれば別ですが)
 
東京からの宿泊観光客の誘致には、他市との協調が必要でしょう。
泉州一体の観光プラン、あるいは、USJのついでに堺に寄ってもらう、など。
 
 
 
そういった現状を踏まえた時、まずは近場で堺の認知度を確実に上げること。
 
そして、日帰りでいいから来てもらうこと。
 
からなんだと思います。
 
 
 
そんな視点で、いくつか配布場所を提案します。
 
 
 
①市役所 転入届の窓口
 
堺に引っ越してきたばかりの方に配る!
 
これから堺に住む人に、少しでも早く堺を知り、好きになってもらう。
 
以前住んでた町の知人に、「堺ってどう?」「新しい町の雰囲気は?」ときかれたり、遊びに来てもらったりする機会も多いはずです。
 
ネットを使って一個人でも情報発信が簡単にできる時代。
行政が遠いところへアプローチするより、堺市民にもっと堺を好きになってもらい、堺のセールスマンになってもらう方が、認知度アップに繋がるかもしれません。
 
 
②堺にある会社の入社式
 
さっきと同じ視点です。
 
もちろん会社の同意が必要です。
 
堺に住む人だけでなく、堺で働く人にもアプローチ。
 
 
③全国の堺に関連性のあるイベント
 
例えば、この夏、愛媛県の大洲市で、大洲城天守閣再建10周年のイベントがあります。
大洲市は、堺の鉄砲鍛冶と深い関係があり、そのイベントに堺の鉄砲関連の文化財の貸し出しや、観光ボランティアの方々が鉄砲隊として参加する予定です。
 
一時的にでも、堺への関心が高まるこういうイベントは、チャンスに違いありません。
 
全国には、鉄砲の他、茶、利休、与謝野晶子等々、堺に関連性のあるイベントがきっとたくさんあるはずです。
 
そんなイベントを堺市としても、積極的に後援し、その代わりに、PR誌の配布などで協力してもらうのはどうでしょう。
 
もちろん相手あってのことですが、サカイストに関わらず、堺市はもっと歴史や文化を通じて、他市と交流すべきと思います。
 
 
④関西空港
 
ここに来る人の大半は、堺を通過します。
 
伊丹や新大阪から、大阪市内や京都、神戸など関西の主要な都市に行く人にとって、堺は「足を伸ばす」ことになります。
 
関空からならば、途中下車。
 
興味の程度が同じでも、来てもらうハードルの高さはぜんぜん違います。
 
 
 
 
みんなの審査会では、配布場所以外にも、たくさんの意見が出ました。
 
そのいくつかを紹介します。
(→以下は、私の感想)
 
⚪️そもそもターゲット層がよくわからない。
 
→おそらく、これが全てでしょう。だから配布場所や配布頻度も含め、首を傾げたくなるわけです。
 
 
⚪️これを見て堺に来た人がどれだけいるか、集計できていない。
 
→一番の目的に対する成果がわからないのは大問題。
 
 
⚪️サカイストをWebで入手するのに、電子ブックだけしかない。誰もスマホでそんなアプリを持ってない。
 
→同感でした。PDFは必須です。
 
 
⚪️SNSを活用すべき。海外向けにはFacebookは必須。
 
→え!やってないの!ってかんじですね‥
 
 
⚪️クーポンをつけてはどうか?それで来訪者集計にもなる。
 
→なるほど!と思った案です。
 
 
⚪️業者に委託するより、市民の力を借りてやるべき。協力してくれる市民が一杯いるはず。
 
→選定は難し、プロはプロで必要かもしれないけど、観光ボランティアの方とか、市民の意見は必須ですね。
 
 
 
 
堺は昔から、魅力はたくさんあるのに、アピールが下手だと言われてきました。
 
私も全くの同感です。
 
いまのサカイストはかなりしっかりしていますが、それを年一回発行するのは、けっこう中途半端だと感じます。
 
個人的には、先述の①②などの場所で配布する、総花的な保存版と、外部で配布する定期発行版と二種類用意し、後者はもっと薄く、しかし発行頻度を増やしてタイムリーなネタを扱うのがいいと思います。季節ごとの名所とか。
 
 
 
何はともあれ、サカイストは準備号を含めて、まだ3回の発行。
 
かなりダメ出しされていた感がありますが、
 
それでも役所は積極的にこういうプロジェクトをやって、そして役所自身に加え、審査会のように市民がしっかりと、定期的にチェックすること。
 
その両方が大事ですね。
 
 
堺生まれ、堺育ち、
 
「堺の魅力を世界に発信!」
 
が私の市政を目指す大きな理由でもあるし、
 
これからも、期待を込めて、サカイストをウォッチしていきます!!
 
 
 
 
ふちがみ猛志