虚偽は素早く飛び立ち、真実はその後をよろよろと追ってくる

——ジョナサン・スウィフト(1667–1745)

 


 「愛こそは全て(All You Need Is Love)」というビートルズの名曲があります。1967年だったそうです。この頃が英米文明が一番栄えていた頃かもしれませんね。


 他人のことであっても栄えているというか、頂点を極めているというか、飛ぶ鳥落とす勢いの状態を見るのは気持ちのいいものです。男であっても女であっても、若くて美しいと思える時期がその人なりにありますよね。外から見ているだけでも楽しいものです。

 この「愛こそは全て(All You Need Is Love)」は初めて全世界同時衛星中継として放送されたもので、1967年6月25日のことでした。そして、ビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインが亡くなったのがその年の8月27日だったそうです。その影響が大きいのでしょう、ビートルズも1970年に解散してしまいました。

 ビートルズの解散によって、英米文明は大きな柱の一つを失いました。しかし、それまでの彼らは気分が良かったでしょう。自分たちが世界をリードする英米文明を、さらにリードする最先端に立っていたのですから。そして、ジョン・F・ケネディ、ジョン・レノンと、目立って文明を導くような人は暗殺されるのでしょうか。そうかもしれません。

 そういう意味では安倍晋三も天才的だったのでしょうか。私は好きではありませんでしたが、東アジアを一つにまとめようとしていたかもしれません。そんなことをアメリカが許すはずがありませんから結果はみなさんご存知のとおりです。でも、彼らは感覚で生きていましたから、仮に暗殺されなかったところで、文明をリードしていたことを言葉ではうまく言い表せないでしょうね。

 さて、英米文明もすっかり衰退してきており、世界はますます混迷を深めているように見えます。仕方がありません。どんなに美しく輝いているように見える若い男女も、やがて歳をとり、醜く老いていきます。文明も同じでしょう。

 そんな時に日本でポツンと一つ徒花が咲きました。しかも毒花です。私などはその毒に当てられてもうフラフラです。相当に強い毒であることが分かります。いろいろな毒を含んだ花ですが、その主成分は「嘘」という物質になります。これが実に強力で今のところ効果的な解毒剤は発見されていないようです。

 幸か不幸か私はうだつの上がらないサラリーマンを長年続けましたから、あまり嘘をつく必要がなかったというか、嘘をついたからといってどうにかなった人生ではありませんでした。そのため、嘘に対する免疫がありません。ファイザーでもモデルナでもいいですので、「嘘用ワクチン」を開発していただけないでしょうか。そのワクチンを接種すると、たちどころに相手の嘘を見破れるようになるというワクチンです。そうすると私の気持ちも穏やかになるのではないかと思います。

 ところで今の日本人の民度では、この文章を読んで本気にする人がいそうですね。いや、絶対にいるのではないでしょうか。そんなものです、日本人なんて。

 ということで最初から脱線していますが、そもそも線路の上を走っているつもりがありませんからこれでいいのでしょう。あれ? 何だか酔っ払いの戯言のようになってきました。

 それにしても、嘘というのは面白いものですね。そもそもの嘘はどこから派生しているかというと、男女関係であると私は思っています。そして騙すのは女、騙されるのは男と相場が決まっています。これは天の配剤といっていいように思います。私たちは生まれつき、女が男を騙し、男が女に騙されるようにできています。

 逆にいうと、女が男を騙し、男が女に騙されることなしには、男女の関係が成立しません。まあ、このことを理解できる人というのはほとんどいないでしょうけれどね。

 私などは、部分的には女に騙されることが大好きです。その一番分かりやすい例が"化粧"だと思います。20代の若い女にケバくない化粧を完璧にされると、私は完全にヤニ下がってしまいます。そのことは自分で自覚できますので大事には至っていませんが、愚かであることは間違いありません。

 化粧なんて、油と粉(マイカ、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、炭酸カルシウム、カオリンなど)を顔に塗りたくって、雰囲気を変えているだけのものです。女性の本体とは何の関係もありませんが、それがまあ、錯覚を引き起こすのですよね。男はまるで蛇に睨まれたカエルのようになって身動き取れなくなり、いいいように料理されてしまいます。

 生物学的に考えるのであれば、男と女が結びついて子孫を残すのは必要なことですから、そのために生物というものが誕生後、現在に至るまでの40億年もの間、数限りない試行錯誤を行なって現在の方式を採用していることになります。今後更なる進化を見せる可能性はありますが、現時点で考えられる最高のものが提供されているはずです。

 それに従ってというか、それに抗うことができずに、私は綺麗なお姉さんを見て鼻の下を伸ばしていることになります。つまり、私が醜態を晒したとしても、それは私の意思ではありません。神の思し召しなのです。と、玉木雄一郎あたりは言いたいでしょうねえ。あ、また戯言を書いてしまいました。

 さて、男女関係は子孫を残すために欠くべからざるものですが、そのような人類にとってこれ以上ないくらい大切な関係の中に嘘が含まれているのですから、つまり言い方を変えると、人間には異性を誤解させることによって生殖を円滑に運ぼうとする機能が備えられているのですから、当然のこととしてその作用を他にも流用しようとします。

 その結果として現在の日本は、上から下まで、右から左まで、嘘だらけという国になってしまいました。これは人類の進歩なのでしょうか、それとも退廃なのでしょうか。エントロピー的に考えると、嘘も真実も混ぜこぜになってグチャグチャになった状態は、エントロピーが増大しているのでしょうから、世界は退化していると考えるのが普通でしょうか。

 ちょっと格好をつけて、エントロピーなどという、自分でも理解できない言葉を使ってしまいましたが、言いたいことは世の中は嘘まみれになってきて、末期状態に向かいつつあるということです。

 そのような中でも、エントロピーが増大して今にも爆発しそうになっている女性の政治家が約1名いますね。その人の頭の中はグチャグチャで整理できていません。ゴミ屋敷状態です。なぜそんなにグチャグチャになってしまったのかといえば、おそらく、彼女の頭の中には「真実」という概念がないためではないかと思います。

 フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトは「予の辞書に不可能という言葉はない」と言ったそうですが、おそらく彼女に言わせると「ワシの辞書に真実なんて言葉はあらへんのや。飲みィのやりィのホイサッサ。」ということになるのでしょう。

 そんなことですから、彼女の頭の中は整理できていません。全部がまぜこぜになっているものですから、分類ができなくなっています。そのため、次から次へといろいろ出てはきても、本当のことと嘘とが区別なく出てくることになります。収拾がつきません。

 彼女は嘘が大好きなのですが、CMも大好きです。自己宣伝ばかりをしたがります。少しでも評判の下がるようなことがあると、彼女は自分を改めるのではなく、CMを流せばいいと考えます。それでも悪評がなくならないようであれば、さらにCMで覆いつくそうとします。まあ、嘘の上塗りと同じことですね。

 普通の常識ある人ならば、商品がきちんとしていなければ、例えば真っ直ぐ走らない車は、いくらCMをたくさん流したところで売れないと考えますが、彼女はそうは思いません。本来の性能とは無関係にCMが多いか少ないかによって、その商品が売れるか否かが決まると考えてしまいます。

 この、本質を問わずに小手先で誤魔化せば何とかなるというのは、彼女の人生そのものと共通しますね。確かに彼女は自分の正体を隠し、嘘とCMを多用して大成功しました。そんな破壊的なことは他の人の真似ができないことです。天才でしょうか? いえ、そういうのを極悪人というのでしょうね。

 それにしてもずいぶん日本を壊しましたね。自民党右派という触れ込みだったような気がしますが、日本を守ろうなどという気持ちはサラサラないのではないでしょうか。むしろ日本を壊したい、統一教会好みの日本に作り替えたいということではないかと思います。よく分かりませんが、皇室典範改正問題にしても、反対している人は皇室を潰そうとしていることを疑って反対しているような気がします。彼女は右派どころか左翼ですよね。

 それにしても彼女ばかりではなく、政治家全体が劣化していますね。もう満足に質疑答弁できる政治家はいなくなったのではないでしょうか。私の知っている中で唯一国会議員らしい国会議員は山添拓議員一人です。共産党であるのが玉に瑕かもしれませんが、今の国会議員は政党を問わず腐っていますから、共産党だからどうのとは言えなくなったような気がします。

 1970年代以降、学校教育が廃れましたかね。今の国会議員、そして日本人の劣化度合いを考えると、大本の学校教育が機能しなくなっているのではないかと疑われます。議論をさせていないのではないでしょうか。あるいは、多角的な視点に立つことを教えていないか。正解を覚えさせてそれでよしとしているのかもしれませんね。

 大切なことは考える力であることは皆さん知っているはずですが、どうも日本人は嘘をつくことに慣れすぎてしまって、本当のことは何であるかを考えようとしなくなった気がします。正解を答えると点数がもらえるのですが、その正解も嘘の一つ、点数をもらうための方便としか受け止めなくなっているのかもしれません。

 違うんですよ。この世界には嘘と本当があって、その区別は大変に難しいのですが、真実にいかにしてたどり着くかが大切なんです。「そんなもん、どうでもええわ。騙してでも支配したらええねん。」なんて考え始めると、今の日本政府のようになってしまいますよね。