毎回毎回、岸田総理の批判ばかり書いていますと、今どきの情報統制、言論弾圧の激しい日本では粛清の対象にもなりかねませんので、今日は大人しく耕助のブログをご紹介します。😛

 

 表題は「西側メディアが中国について報じないこと」(What Western mainstream media won’t tell us about China(2024.6.9))というもので、著者はJerry Greyという人になります。

 

 この記事が載せられたのは、これまで多分3度くらいご紹介したことのあるオーストラリア人で、駐日オーストラリア大使も務めたことのあるJohn Menadueという人のウェブサイト「Pearls and Irritations」になります。

 「Pearls and Irritations」にはJerry Greyの簡単な紹介も載っています。「中国南部広東省在住のフリーライター。元英国警察官で、オーストラリアを拠点とする多国籍警備会社で17年間ゼネラル・マネージャーを務めた。20年近く中国に住み、働き、旅行し、勉強してきた。異文化間チェンジ・マネジメントの修士号を取得。」と記載されています。

 また、facebookにも紹介がありまして、「英国生まれのオーストラリア人、Jerry Greyは2004年、中国に対する多くの固定観念と疑問を抱えたまま中国にやってきた。広東省中山市で教師として働いていた最初の数か月間、彼が望んだのは10か月の契約を終えて国外に出ることだった。外国人がほとんどいない都市で経験した不自由さのためだ。しかし、中国に住んで16年、自転車で中国全土を約3万キロ走った今、元英国警察官のグレイは、中国の驚異的な変化、特に中国人の生活が著しく向上していることを目の当たりにし、「私は今、積極的な中国サポーターです」と宣言している。」となっています。

 ほかに、2021年5月7日の深圳(シンセン)日報に「中国内3万キロを自転車で走破した」と紹介されています。それを見ると2024年現在65歳、中国人の妻がおり、妻の両親は共産党員だそうです。また、中国共産党についてコメントを求められ、「彼らは間違いなく人民の党であり、人民のための党だ。」と答えたといいます。

 さらに、「私が中国に来てから、中国人の生活は驚くほど改善された。私の中国人の友人のほとんどは、今では車とアパートを持っている。ライフスタイルはより近代的で便利になり、この15年から20年の間にすべてが変わった。」と述べています。

 それでは記事の内容をご紹介していきましょう。青字はJerry Greyの記事の意訳、要約であり、黒字は私の説明、感想などになります。

 

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 最初に斜体で前置きがあって、「私たちはこの文章を読みたくないかもしれないが、西側メディアが香港、台湾、新疆ウイグル自治区について完全に伝え忘れたことをいくつか紹介しよう...。」と記載されています。

 本文では最初に
「1987年の共同宣言では、中国は共同宣言を100%遵守しているが、英国は遵守していない。私の言うことが信じられないなら共同宣言を読んでみてほしい。」と記載されています。

 そうでしたか。私の全然知らないことになります。そういえば何年か前に香港問題で日本のマスメディアがずいぶん騒いでいましたね。林鄭月娥という香港政府の女性行政長官と学生が対立して、日本のマスメディアは学生が正しいとするプロパガンダを流していました。もうはっきりした記憶はないのですが。

 しかし、Jerry Greyによると、悪いのは英米ということになりそうです。日本に住んでいると、そのような報道は皆無なのでビックリしてしまいます。しかし、日本政府や日本のマスメディアの流す、新型コロナやワクチンの真っ赤な嘘、ロシア・ウクライナ紛争の真っ赤な嘘に触れてしまうと、案外Jerry Greyのほうが正しいのかもしれないとの考えが頭をよぎります。

 
「台湾に関連して、アメリカの歴代大統領が台湾からすべての軍隊を撤退させることに同意した共同コミュニケが3回ある。 1972年にはニクソンが、1979年にはカーターが同意し、1982年にはレーガンも約束した。したがって、現在台湾に駐留している米軍は侵略軍であり、国連憲章や国連決議に違反し、自国の3人の大統領が約束したことを破っている。」

 なるほど、そういうことなのですか? 私などは台湾に無関心なものですから、台湾に米軍が駐留していることさえ知りませんでした。日本でも報道もされているんですね。「台湾総統、米軍駐留の事実認める これまで「公然の秘密」、中国反発」(2021.10.28 朝日新聞DIGTAL)

 「NATOを1インチたりとも東方に拡大しない」とアメリカが真っ赤な嘘をついてソ連を騙したのは有名な話ですが、台湾でもしていたことになります。どうやらアメリカ人には2枚も3枚も舌があるようですね。次には新疆ウイグル地区の話が書いてあります。

 
「国連が新疆ウイグル自治区を訪問したのはつい先月のことだが、国連は中国による人権侵害がないことを明らかにしただけでなく、アメリカによる人権侵害があることを明らかにした。」

 「うんにゃー、聞いてないよそんなこと。どうしてくれんのさ。」なんて言ったって、誰もどうもしてくれないですよね。本当に暮らしにくい日本になりました。

 
「新疆ウイグル自治区から発信されるポジティブな情報は、すべてネガティブに直して報道されなければならないとアメリカは考えており、私たちに聞かれたくないことは伝えないという、不作為による嘘をつく。」

 新型コロナやワクチン、ロシア・ウクライナ紛争でアメリカが嘘をつくのは十分に理解できましたけれど、どうやら、「一事が万事」のようですね。まあ、日本政府、自民党も同じですが・・。それにしても、最近新疆ウイグル自治区の情報を全く聞かなくなったと思ったらそういうことだったのですね。

 驚くべき暴露話もあります。

「香港では最近、何人かの人々が裁判にかけられた。西側メディアが言うように、民主的な視点を持ったからではなく、国際的な資金提供、2つの爆弾、警察官を殺害する狙撃手などを含む計画があったことを信じられますか? テロリストの何人かは台湾に行き、身元不明の人物に訓練を受け、できるだけ多くの警察官を殺害する計画を練った。関係者の多くは有罪を認め、共犯者に証拠を突きつけた者もいる。」

 いかにもアメリカのやりそうなことですよね? 実際にウクライナのマイダン革命はそうでしたから。もう証拠など必要がないようにすら思えてしまいます。世界でそんなことをする国は、アメリカ、イスラエル、イギリスくらいのものでしょう。

 「香港大学の教授であるティム・サマーズ博士は、2020年から2023年にかけての英国メディアの何千もの記事を調べた結果、次のようなことを発見した。」
 「中国に関する記事の大半は否定的な論調を採用し、その数は3分の2以上になる。さらに、中国を肯定的に書いている記事はほとんどない。」


 まあ、そうでしょうねえ。日本政府や日本のマスメディアを見たって、冷静で客観的な情報など、ものによっては全くといっていいほどありませんから。その結果、日本人が正体不明のワクチンでコロコロ殺されていくことにもなります。好きか嫌いか、強いか弱いか、敵か味方か、儲かるか損をするか、そんなことだけで情報を勝手に変えてしまいます。恐るべき情報統制、言論弾圧。「日本人ども、お前らは"オオタニサ〜ン"のホームランだけ見とけ」ってことですよね。

 「仮に中国に関して肯定的なものがあった場合も、すべて否定的な斜め読みを報じている。この程度のことにわざわざ大学での研究は必要ないが、どこの国の学者にも受け入れられる方法論で、事実が証明されたのは喜ばしいことだ。」
 「中国の14億人に聞けば中国がすべて悪いのではないと言うだろう。しかし、西側メディア界の支配者たちが視聴者に、悪いのはすべて中国だと思わせたがっている。」


 「ロシア、ベネズエラ、イラン、北朝鮮などに関しても、同様の否定的な偏向報道があったと断言できる。これらの国が"ならず者国家"であるのは、西側メディアの頭の中でだけだ。」

 このあたりはアメリカのいつもの手口としか言いようがありません。いちゃもんを付け、無理難題を吹っかけ、デマを流し、アメリカに逆らう奴は悪だとプロパガンダを世界中に言いふらし、しまいには戦争に持ち込んで相手を滅ぼそうとするのがアメリカ流です。

 嬉しいことに、中国やロシア、そして中東の国々も、アメリカに簡単に負けるほど弱い国ではなくなりました。これまでの仕返しに、アメリカに100発くらい核ミサイルを打ち込んでやってもいいくらいに感じますが、それをしないプーチンの冷静さには頭の下がる思いです。


 「中国は何百万人もの人々を貧困から救い出し、平和と協力、そして低開発国への発言力強化を呼びかけている。中国は侵略していないし、侵略すると脅してもいないし、侵略するかもしれないとさえ言っていない。」

 「もし中立的な主要メディアがあれば、あらゆる中国のストーリーの両面を知り、独自の判断を下すことができるだろう。しかし現状では、中国が自分たちにとって脅威であると、西側諸国の多くが誤信している。本当の脅威は、中国を脅威だと言っている人々から来る。」

 この最後の一文が興味深いですね。中国が脅威だと言って、アメリカからミサイルを買い、防衛のためには先制攻撃も許されるとした自民党政権は、日本人にとっては中国以上の脅威になります。新型コロナは人類の存続に脅威を与える危険な感染症であり、ワクチンで人々を救わなければならないと言った日本政府や厚生労働省は、日本人の最大の脅威でした。ロシアはウクライナに侵略したと嘘を言って、ウクライナを支援した日本政府や外務省は、ロシアよりもずっと脅威でした。

 どうやら西側親米諸国はどこも目が見えなくなっているようです。政府も、政治家も、専門家も、マスメディアも、国民も・・・。

 

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 今回の記事の紹介は以上になります。「そんなことを言ったって、中国は貧しいし、民度は低いし、共産党一党独裁だし、いつ破綻しても不思議ではないほど経済は悪いし、情報統制や言論弾圧はもちろん激しいし、評価できるところなんてどこにもない。」などという声が聞こえてきそうです。

 そんな人には以下の記事を読まれることをお勧めします。「日本はここまでヤバかった…!香港・マカオで「円安・物価高」に苦しむ日本人の味方が、やっぱり「ユニクロ」だったという「笑えない話」」(2023.10.27 マネー現代)

 日本政府が、そして総理大臣が先頭切ってデマを流し、日本人を騙し、意味のない増税を行い、財界やアメリカと癒着して私腹を肥やしている日本。このままではジリ貧というか、衰退が続いて、いずれ先進国とは呼べないくらいに地盤沈下するであろうことが十分予想されます。今の自民党を見ていると、日本には未来がないような気がしてしまいますが、はたしてどうなることでしょうか。