夢の話なので誤解されることのないようにお願いしたい。なにしろ日本人の80%は狂人であると考えていいようだから、どのように曲解されるか分かったものではない。あ、冒頭からあまり穏やかじゃないなあ。岸田総理の顔を見るたびにイライラしてしまうものだから、つい。いけない、いけない。

 でも、案外安倍元総理も日中露朝同盟を考えていたかもしれない。新型コロナ騒動のために実現しなかったけれども、習近平を国賓で呼ぼうとしていたからね。仮に私が日本の総理大臣だったとしたら、間違いなく目指す方向は「日中露朝同盟」になる。

 もっと大風呂敷を広げるならば、フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイ、ビルマ、インド、パキスタン、オーストラリアなども誘い合わせて。多分、そんなことを考えていたからアメリカに殺されちゃったんだろうねえ。悪いのはアメリカ。

 現在の日本たるや、中国やロシアを敵視しているけれども、それおかしいでしょ? 隣国を敵視して何か楽しいのだろうか。何か良いことがあるのだろうか。大体において、中国やロシアが日本に何か悪いことをした? な〜んにもしていないよ。

 むしろ現在の日本にとって、一番の " 実質的敵国 " はアメリカ。新型コロナ用ワクチンでは、日本人が何十万人も殺されてしまった。3発目の原爆を落とされたと思っていい。尖閣諸島も北方領土も、問題を煽っているのはアメリカ。アメリカの戦略として、日本と隣国を敵対関係に置いておきたいためだ。アメリカという国が消滅すれば、尖閣諸島も北方領土も、すぐに問題は解決する。あ、すぐにというのは言い過ぎかな。

 アメリカにとっては、日本に隣国を敵視させておくのがとても重要なことでね。なにしろ儲かる。岸田総理は増税して軍備増強なんて打ち出したけれども、何のためにそんなことを言い出したかといえば、中露北朝鮮の脅威に備えるため。しかし、それは国民をだますための表面上の理由。

 

 そして、本当の理由はアメリカを儲けさせるため。それによって岸田総理はアメリカの支持を取り付け、自分の権力を確固としたものにしようとしている。増税されて国民が支払った税金は、全部アメリカへの上納金として納められる。岸田総理はアメリカを引き入れたと強気になり、麻生も、石破も、茂木も、二階も、「寄るな、触るな、あっち行け!」とやり始めた。いやだね、そういう " みみっちい奴 " って。

 それにしても戦後80年。世界情勢は大きく変わった。一番変わったのがアメリカ。第2次世界大戦終了直後は、世界のGDPの約50%をアメリカ1国で占めていた。名実ともに世界の覇者で、誰もが無条件にアメリカの強さと豊かさを認めていた。

 余談になるけれども、私が小学生で函館に住んでいた頃、昭和35年前後、アメリカの潜水艦が函館港に寄港して、それを見に行ったことがある。岸壁に大量のゴミが捨ててあったのだけれども、その中で特に目立ったのがホットケーキの残飯。

 わが家の食生活はまだまだ貧しくて、そんなに大量に食べ物を捨てることが理解できなかった。もっと言えば、私はその時生まれて初めてホットケーキというものを見た。まだ名前を知らなかったと思う。さらに言えば母親の発した言葉。「あのク○ンボ、本当に真っ黒!」なんてこともあった。私も母も黒人を直接見るのは初めてだった。

 話を戻して、圧倒的に世界で一番豊かで強い国だったアメリカも、その後は国力を落とし続けて現在に至る。もう日本以外は誰もアメリカを怖がらない、尊敬しない。ただただ迷惑で御しがたいだけの国。

 経済的に見れば、世界で占めるGDPの割合も減少が続き、現在は4分の1程度。実質的な経済力は中国の方が上になっているようだ。インドもロシアも経済は上り坂。衰退する国アメリカはバイデンが逆立ちしたってこの流れを止められない。あのヨレヨレでは逆立ちもできないだろうし。

 軍事力も、世界一の強国とはいえなくなった。中国やロシアは核武装しているため、いくら腹が立ったところで攻撃することができない。ならばと、ウクライナに代理戦争をさせたけれども、実質敗戦状態。

 

 アメリカは大統領選挙が今年11月に控えていることもあって、公には敗戦を認めることができない。もう予算をつけたところで、武器弾薬が不足しており、ウクライナ兵も死んでしまっているため、戦いようがない。それならばとヤケを起こして、NATOの本体を出動させたところでやはり勝ち目はない。

 

 さすがのアメリカも、もう通常の戦争では為す術がないので、これからはテロやゲリラ戦で戦うという話もあるようだ。ついにアメリカもそこまで落ちぶれたかというところ。今のアメリカはマフィアが取り仕切っているようなものだから、そのようなことになってしまう。

 

 悪いことに、これまで世界中で悪逆非道なことを繰り返してきた国がアメリカであるため、誰もアメリカの味方をしようとしない。こうなってみると、正義の大切さがよく分かる。今のアメリカは徐々に「アリとキリギリス」のキリギリス状態になってきた。

 日本はそれでもアメリカが怖いのか、「ゴラア! 俺様に餌を持ってこい!!」とアメリカに命令されるままに " みつぐクン " を続けている。アメリカの命令に従うことで、アメリカの次に威張れると思っている岸田総理は鼻高々。とてもじゃないが見ちゃいられない。

 考えてみれば、それが日本らしさなのだろう。つまり日本人の得意技は「なびくこと」ではないだろうか。なびくことで生きていこうとする。なびくとは「他の意志や威力などに屈したり、引き寄せられたりして服従する。また、女性が男性に言い寄られて承知する。」(デジタル大辞泉)ことをいう。

 「寄らば大樹の陰」「長いものに巻かれろ」「犬になるなら大家の犬になれ」「箸と主とは太いがよい」「鰯の頭をせんより鯛の尾に付け」などのことわざがあるが、日本人の場合には単なる損得ばかりではなく、それが信仰化している。それが全てと思っている。

 例えば岸田総理の場合、「ジャイアンの手下になれば天下を取ったようなもの」と信じている " のび太 " に過ぎない。そのように考えるものだから、自ら進んで隷属しようとする。「そろそろバイデンの首を討ち取って自分が世界の主になろう」などとは決して考えない。あくまで奴隷の中で一番になることを目指す。

 おそらく、古代の中国(周、秦、漢、隋、唐など)との関係が影響しているのだろう。当時の日本ときたら、圧倒的な未開民族の国であり、一方の中国といえば、世界に冠たる文明国、先進国だったはずで、比較にも何もならなかった。

 それゆえ、日本人は古代から一貫して自分たちが劣等民族であるという意識を持ち続けているように見える。2009年の小沢訪中団の時にも、2015年の二階訪中団の時にも、まるで属国の文明化されていない家来どもが、宗主国の主に謁見を許されたような調子だった。格の違いを日本の方から演出して恥じる様子がなかった。

 そういえば、国内ではあれだけ威張り腐って横柄な態度をとっている河野太郎が、中国外相と会うとなると、自ら進んで奴隷のフリをするのも、日本人がいかに強いものに無条件でなびくかを表している。情けない。

 日本国内を見ても、誰か絶対的に偉い人を置いておかないと国がうまく治まらない。織田信長にしろ、豊臣秀吉にしろ、徳川家康にしろ、明治政府にしろ、大東亜戦争時にしろ、最終的には天皇を担ぐ。天皇は古代日本における中国の役割を受け継いでいるのだろう。天皇程度なら、実際にはいくらでも無視することが可能であるけれども、古代の日本において中国を無視することは不可能だったに違いない。中国を無視しては国内が治まらなかったはずだ。

 江戸時代の日本は平穏だったために、天皇の出番はなかったようだけれども、幕末、明治維新と天皇が表舞台に立つようになった。大東亜戦争の敗戦で天皇教、つまり古代中国崇拝教はすっかり衰退したけれども、今度はアメリカが天皇の代わりを務めるようになって現在に至る。それだもの、天皇(アメリカ)を味方につけたと勘違いしている岸田総理は、自分の中だけで飛ぶ鳥落とす勢いであり、天下を取ったようなつもりになっている。

 すっかり話がズレてしまったかな。日中露朝同盟について書くんだった。時代の流れを読む能力もセンスもない岸田総理は脇に置いて、日本の未来を真面目に考えると、いつまでもアメリカ一本槍でやっていけないのは火を見るよりも明らかだ。遅かれ早かれ、アメリカとの関係を徐々に薄くして、非米諸国との関係を深くしていくことが必要になる。

 これからの政治家はそれが腕の見せ所になるはずだけれども、なにしろ、政界も財界もマスメディアもこぞってアメリカの金で養われている現状がある。アメリカと手を切るということは、気が遠くなるような難しさだ。

 BRICS等の非米諸国が完全にアメリカを打ち破るか、アメリカが衰退して本国に引きこもるかするまで、日本はアメリカに寄生されて生きていくしかないのかもしれない。これも、吉田茂や岸信介をはじめとする売国奴たちの因果であるとあきらめるしかないのかな。

 30年かかるか、50年かかるか、日中露朝同盟ができてはじめて、新生日本の歩みが始まるわけで、それまで待つしかないのではないかと思う。

 そういえば、私の好きな伊藤貫氏が、このままでは日本は近いうちに中国の属国になってしまうと危機感を煽っている。話が論理的で理解が容易であり、なおかつ面白いという伊藤貫氏であるけれども、結論は私と違っている。伊藤貫氏は中国の属国になることがこの世で一番恐ろしいことであるかのように吹聴するけれども、残念ながらそれは間違っている。

 現在の日本は世界一凶暴で極悪非道な国の植民地になっているわけで、それに比べたら中国はとっても優しい。ロシアにしたところで同じ。しかし、日本人は中露を嫌う。なぜだろう。

 一つは、アメリカのプロパガンダが浸透しているためになる。アメリカのお得意のセリフが「自由と民主主義」であり、西側の親米諸国が共通の価値観の下に手を取りあって協調しようと呼びかけてきた。しかし、この嘘はすっかりメッキが剥げてしまい、アメリカは自由主義でもなければ民主主義でもないことがはっきりバレてきた。

 ワクチンで世界中の人々を殺しまくる国が自由主義で民主主義なものか。強力な検閲を行って気に入らない動画を徹底的に削除するような国が自由主義で民主主義なものか。世界中で戦争を仕掛け、何百万人という他国民を殺して平然としている国が自由主義で民主主義なものか。

 もう一つ障害になるのは、日本人の「なびいて生きる」習性になる。つまり、日本人は関係が近くなればなるほど、身も心も相手に預けてしまおうとする。男女関係だとそれでいいのかな。違うだろうね。身も心も相手に預けてしまう関係はいずれ壊れてしまうだろう。特に女性はそのことに気がついているはずだ。

 外交も同じであって、相手が同盟国であろうなかろうが、自主独立の精神は保持していなくてはならない。任せておけば何とかしてくれるということはあり得ない。常にギブアンドテイク、フィフティーフィフティーで付き合わなければ長続きしない。

 私の夢が日中露朝同盟だとしても、それで日本にばら色の未来が約束されていることを意味しない。いずれの国も海千山千のしたたかな国だ。まごまごしていると食い物にされてしまうのは、現在のアメリカが日本を食い物にしているのと同じだ。

 日中露朝同盟を推奨する私だが、それは日中ロ朝が好きだからではない。その方が長い目で見たときに、日本の国益にかなうだろうと思うからだ。今の日本政府、あるいは総理を始めとする日本の政治家に決定的に欠けているのが、この「日本の国益」という観点になる。

 今の総理大臣をはじめとする政治家は「日本の国益」を考えないで何をしているのだろうか。それは自分の権力を強化すること、ライバルを蹴落とすこと、私腹を肥やすこと、支持者に利権を保証してやること、自己保身を図ることだろう。そんなことばかりしているから、日本はどんどん衰退していってしまう。