今日(4月16日)の小樽は、天候晴れ、最高気温24.7℃ (12:11)、最低気温7.6℃ (04:57)、最大風速 5.8m/s (12:50)。

 素晴らしい。前回は4月7日で積雪深がゼロになったと書いたけれども、今日はまたことさら暖かくて、夏の陽気。山の北側斜面にまだ雪は残っているけれども、それ以外の雪は全部消えている。安心して自転車に乗れる。

 今年もまたたくさんのカモメが小樽港に押し寄せてきていて、小樽港の防波堤はとっても長いのだけれども、遠くから見ると雪が降り積もったように見える。真っ白。これは、カモメの糞でそのように見える。おそらく1万羽ではきかないだろうと思う。

 イワシが岸寄りしていて、それもたくさんいるものだから、海辺はイワシの腐ったような臭いを発しているとの話を聞いた。今カモメが食べているのはイワシかもしれない。そのイワシはおそらく、産み付けられたニシンの卵(数の子)を食べにやってきているはずで、今の小樽は壮大な野生のバイキング(食べ放題)が展開されている。

 ニシンがいなくなると、また火の消えたように静かな港に戻るのだけれども。と、書いているうちに、海を見に行こうという気持ちになって岸壁まで行ってきた。驚いた。イワシの群れがすぐ真下を泳いでいる。何千匹いるのか何万匹いるのか、びっちり隙間なく泳いでいる。網でもあれば100kg単位ですくえそうだ。

 でも動きが鈍い。横向きになってヨレヨレと泳いでいるのもいる。イワシの死骸が100匹単位で浮いている。こんなのを見るのは初めてで、一体イワシは何をしに来たのかと改めて思ってしまう。餌があるためだと思うけれど、産卵じゃないよね。迷い込んで出れなくなったのかな。ひょっとして近いうちに地震でもあるのだろうか。

 夏タイヤへの交換も何とか終えたというか、まだ途中というか。昨年8月に中古車を購入したのだけれども、タイヤがアルミホイールではなくていわゆるテッチンと呼ばれるもの。スチールホイール。これにホイールカバーを取り付けるのだけれども、まだそのコツを会得していなくて、タイヤ自体の交換は終えたのだけれどカバー取り付けは残してある。今日か明日にでも再挑戦。

 これも今しがた終えてきた。コツも分かった。手足4本あるうちの3本を使う。足と手で2か所を押さえておいて、残りの手で浮いているところを叩き込む。なるほど。結構器用さが必要とされるというか、コツをつかむまでは大変。

 タイヤ交換も、10年くらい前までは30分の仕事だった。それが今では、一息で終わらせることができず、休み休み1時間も2時間もかかってしまう。おまけに、次の日は足腰ガタガタ。それでもまだ、人任せにしようと思わないだけいいかと思っている。

 冬タイヤから夏タイヤに履き替えるのは、長靴を脱いで運動靴を履くくらいの気持ちよさがある。冬タイヤは鈍重だからねえ。ちょっと大げさかな。でも、気持ちがいいことは間違いない。何でもそうだけれど、気分の良さを味わいたかったら、その前に不快なことを経験する必要がある。ちょっと納得したくないことだけれども。

 おいしいものを食べたいと思ったら、その前にまずいものを食べる、ないしは飢えるに限る。楽をしたいと思ったら、その前につらい思いをするといい。ネガティブな経験なしでは、快楽はやってきてくれない。そこのところ何とかならないものだろうか。つまり、快楽の階段を一歩ずつどこまでも上っていくことができれば、世の中いつも幸せだと思うけれど、不可能らしい。

 話変わって、「馬鹿値食堂」という面白いところを発見した。わが家から25km弱の距離にある札幌市手稲区にある食堂で、「現金問屋」という卸売りスーパーというか、業務スーパーというか、そんな店の一角にある。

 元々はダイエーだった建物。その後にヤマダ電機が入り、ヤマダ電機が撤退した後に入ったスーパーになる。この手のスーパーとしては飛び抜けて広い。売場面積がワンフロアで約7000㎡もあるのだそう。

 それで「馬鹿値食堂」だけれども、私が大学生の頃の学生食堂のイメージ。十分に広いけれど殺風景。だからといって困ることはなくて不快ではない。もちろんセルフサービス。

 どのくらい馬鹿値なのかが問題だけれども、メニューと価格は写真のとおり
ただし残念なことに、ごく最近値上がりしてしまい、580円のセットものは680円になってしまった。どこにでも押し寄せる値上げの波には抗しがたい。

 それでも、メニューの中の500円ものは500円のまま。単品物の値上げはあっても控え目。そんな中で私が食べたのはエビ天丼(500円)。20食限定となっているけれども、平日11時の開店時に行けば、人が並んでいるわけでもなく、普通に自販機で券を購入できる。

 エビ天丼の内容は、なんと海老天が10本。小さいけれども、がっかりするほど小さくはない。他に、大葉と舞茸。この舞茸が素晴らしく大きくて、ゴボッとしたボリュームがある。初めて舞茸を口いっぱいに頬張って味わった気がした。

 ご飯もおいしいし、量的にも素晴らしく多い。まるでランチバイキングで食事をしたかのような満腹感。安い食堂で揚物を食べるときに注意しなければならないのは、食べた後1週間も胸焼けがするという事態。おそらく油の古さの影響だろうと思うけれど、この「馬鹿値食堂」はそんなことはなかった。嬉しいねえ。次回はカツ丼(500円)を食べる予定。

 現金問屋の方もいろいろ面白そう。1回行っただけでは広過ぎて回り切れない。その中で私が喜んでしまったのはタコの頭680円と、小ぶりの北寄貝5個480円。私はタコの唐揚げが大好きで、でも、やはり最近は値上がりしてしまって、もう1年くらいも食べていなかったような気がする。ひさしぶりで、噛み切るのに時間がかかる心地よさを味わった。快感。

 北寄貝も大好物で、軽く色が変わるくらいに湯通しして食べる。生でもいいのだけれど、少し火を通すと甘味が出るものだから。毎夕食に1個ずつ。いいねえ。

 次から次へと物価が上がっていくものだから、スーパーに買い物に行く楽しみがなくなっていたのだけれど(行くたびにがっかりする)、これでまた少し楽しめそうだ。ガソリン代が往復50kmとして350円くらいかかるけれど、だからあまり節約にはならないのかもしれないけれど、「安い」と思って買うことが精神的に健康的。

 話はいきなり政治の話に飛ぶけれども、岸田総理は怖いね。その怖さは、狂人の怖さというか、無能力者の恐ろしさというか、そのようなたぐい。仮に、総理大臣が自衛隊に「尖閣諸島周辺の中国船を撃沈せよ」と命令したら、それって自衛隊は拒否できないよね。国会審議も何も必要ないよね。

 そんなことを私が想像するのも、岸田総理が「平和が大切」とは言わないためだろうと思う。どう見ても、日本をいつでも戦争のできる国にするのが岸田総理の目標に思える。アメリカに指示されるがままで、そこが無能者の無能者たるゆえん。

 今回のアメリカ議会での演説でも、「核兵器のない世界の実現」とは言ったけれども、平和な世界の実現とは言わなかった。それどころか「アメリカ、NATO、ウクライナはお友達」「中国、ロシアは敵」ということを強調していた。まあ、バイデン大統領の奴隷になっていることが嬉しくてたまらない総理大臣だから、そうなるのも分からないでもないけれど、一般国民としては恐ろしくて仕方がない。

 アメリカは日本がどうなろうが知ったこっちゃないからね。日本が全滅しようが痛くも痒くもない。それどころか、日本が、そしてトヨタがなくなったらアメリカ製の車が売れると喜ぶくらいのものだろう。

 そんなアメリカが日本に対して、中国を攻撃せよとこっそり命令したら、岸田総理はどうするだろうか。断れると思いますか? 断れるも何も、そもそも事態を把握していない人ではないかと思う。「めくら蛇に怖じず」の世界。だから何でも言われるがまま。

 その点、もしかしたら韓国は賢いのではないかと私は思う。4月10日に行われた総選挙で、韓国与党が敗北し、野党の「共に民主党」大勝したという。「共に民主党」といえば、以前反日的な姿勢をあらわにした文在寅大統領の属していた政党になる。

 これに関して日本では、「親日政権が支持されず、反日勢力が台頭した」と見る向きもあるようだけれど、実はそうではなくて、支持されなかったのは親米政権であり、支持されたのは親中勢力ではないかと私は思う。韓国にとっては日本などどうでもいいはずだ。どうせアメリカの腰巾着なのだから。

 そして、この韓国の外交姿勢というか、世界観というのは正しい可能性があると私は思っている。どう考えてみても、アメリカやEUは落ち目の帝国であり、今やBRICSが昇竜の勢いなのだから。大国が間近にある弱い国の韓国としては、強い方に付くのが当然であり、自然でもある。納得できる選択だ。

 

 そういえば、今年1月だったかな、台湾で総選挙が行われて、今回の韓国と同じ結果になっている。つまり、国のトップは親米だけれども、多数を占める野党は親中。韓国も台湾も、ちゃんと分かっているのですよ。アメリカに近寄り過ぎては危険であることを。1人日本だけが外交音痴の国で、あらぬ方向に向けて走っている。音痴に音痴と指摘したところでそう簡単には治らないから、行き着く先が不安になる。


 日本はどっちに転んでも困難はある。日本は大国ではないけれども、そして、大国になるだけの実力もないけれど、かといって小国でもない。韓国なら中国に接近しても見逃してくれるけれども、日本となるとアメリカも必死になって止めるかもしれない。アメリカは世界一の " 野蛮人の国 " だけに恐ろしいよね。

 だからといって、岸田総理のように擦り寄っていけば問題が解決するというものではない。斜陽の帝国アメリカは、今や日本を食い物にすることで延命しようと考えているからね。岸田総理は個人的に「どうぞ好きなだけ食べてください」と我が身を差し出しているけれども、国民としてはそれではつら過ぎる。

 

 どうせ食われて死ぬや生きるやの思いをするのであるならば、私なら未来のあるBRICSに近づきたいと思ってしまうけれどねえ。それにしても、いつから日本は岸田総理の所有物になってしまったのだろう。彼は平気で娘を売り飛ばす父親のようなものだな。単に " いいふりこき " をするためだけに。

 そういえば、岸田総理はアメリカでの記者会見の席上で、「同盟国たる中国」とバイデンを目の前にして堂々と言ってのけた。もちろん単なるケアレスミスとして処理されたけれども、実はそれがケアレスミスではなく、あえてイヤミとして、あるいは本音として、ケアレスミスを装って言ったのであれば、岸田総理も頼りになる総理大臣だけれどね。その可能性は0%だろうけれど。