ブスというのはどのような字を書くのだろうか。辞書を引いたらひらがなで「ぶす」となっている。意味は「醜女。また、女性をののしっていう語。」(デジタル大辞泉)だそうだ。仮に今、「世界ぶすコンテスト」を行ったとしたら、晴れある栄冠は " ビクトリア・ヌーランド " の頭上に輝くのは間違いないだろう。私が太鼓判を押す。これだけ醜い女には出会ったことがないように思う。

 醜いと思わせるのは、その心、精神内容といったものが、あの女の御面相に反映されていると感じるため。男もそうだが人間というもの、心のありようが顔つきにも反映される。もちろんそこには、見る人の主観的な価値観も多分に関係してくるわけで、同じ御面相でも、「こいつが殺人を犯した」と思って見るのと、「この人が多くの人を救った」と思って見るのとでは、醜さの度合いが違ってくる。

  " 世界一のブス " と名指しするからには、少しは調べてみよう。ビクトリア・ヌーランド(Victoria Jane Nuland)は1961年生まれの62歳。ニューヨーク市生まれ。2005年からアメリカのNATO大使、国務省報道官、欧州・ユーラシア担当国務次官補、政治問題担当国務次官などを歴任した。

 父親は東欧からのユダヤ人移民の子で、外科医、生命倫理学者。母親はイギリス出身のクリスチャン。同胞に異母兄妹がいるという。つまり、父親が離婚してビクトリア・ヌーランドの母親と結婚し、その後また離婚、再婚したことになる。

 ビクトリア・ヌーランドの学歴は1983年にブラウン大学で文学士号を取得した。ロシア文学、政治学、歴史学を学んだという。ブラウン大学はアメリカの名門で難関大学らしい。でもまあ、こんな恥知らずを育てた大学だからその素性の悪さを推測できる。それに、ロシア文学、政治学、歴史学を学んだ人間がウクライナやロシアで人殺しをいくらでもするというのだから、教育効果はゼロどころかマイナスといえる。アメリカの名門、難関大学とはその程度の低レベルらしい。まあ、ハーバード大学も今やガタガタのようだから、いわんやというところなのかな。

 それにしても、父親が東欧系ユダヤ人で、ロシア文学を大学で学んでいながら、ロシアやウクライナを破壊しまくるということは、おそらく父親との関係に問題があったのだろう。父親を憎んでいるに違いない。

 ビクトリア・ヌーランドの父親(Sherwin Bernard Nuland)とはどのような人物かといえば、英語版ウキペディアによると「アメリカの外科医、作家で、イェール大学医学部で生命倫理、医学史、医学を教えた。1994年に出版した『How We Die: Reflections on Life's Final Chapter』(私たちはどのように死ぬのか:人生の最終章についての考察)はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーとなり、全米図書賞ノンフィクション部門を受賞。」と書いてある。

 余談になるけれども、「老人の集団自決」で一躍有名になったアンポンタン学者の成田悠輔もイェール大助教授をしている。真面目か不真面目かはともかく、イェール大は死に対する人の心構えに関する研究が昔から盛んということだね。

 さて、ビクトリア・ヌーランドの父親のそのまた父親は、つまり父方祖父は、モルドバ系ユダヤ人の衣服修理工であり、祖母はベラルーシ系ユダヤ人だったという。ともに伝統的な正統派ユダヤ人ということらしい。ということは、ビクトリア・ヌーランドは父親に反感があるのではなく、父親の意思を忠実に継いだということなのかもしれない。つまり、反ロシア正教である可能性がある。それゆえ、 " 憎っくきプーチン "  " クリスチャン皆殺し " ということになるのかもしれない。宗教に疎い私では単なる想像にしかならないけれど。

 そんなビクトリア・ヌーランドであるけれども、ロシア・ウクライナ紛争では世界中にその悪名を轟かせた。というのも、アメリカ政府の手先として、一方的にロシアに対する戦争を仕掛けたからだ。

 何をしたかといえば、ウクライナは元々東部と西部で仲が悪く、西部は反ロシア的で、東部は親ロシア的だった。そうなればアメリカの十八番で、そこに割って入り、西部の反ロシア的なウクライナを金の力に任せて支援し始めた。さらには、クーデターまで仕込んで民主的な政権をひっくり返した。

 そこで何が生じたかといえば、西部ウクライナによる東部ウクライナ住民の虐殺だった。ウクライナは国を二つに分けて争うようになった。その結果、このままウクライナをアメリカに乗っ取られるわけにはいかないと判断したロシアが軍事介入して現在に至る。要するに、いつでもそうであるように、どこでもそうであるように、悪いのはアメリカになる。

 それにしても、日本政府というか、日本人というかは、 " 脳内御花畑 " としか言いようがない。日本はアメリカにだまされて大東亜戦争に突入したわけでしょう? その結果300万人も殺されたわけでしょう? 原爆2発、東京大空襲などのおまけまで付いたのでしょう? それでありながらよくもまあ、ウクライナ支援などできたものだと思う。 " 脳内御花畑 " でなければ " 鳥頭(トリアタマ) " ということかな。そうなんだろうなあ。日本人の民度の低さには嫌気が差す。

 そういえばビクトリア・ヌーランドには夫がいた。夫も同様に破廉恥なのだろうか。夫はロバート・ケーガン(Robert Kagan)といい、1958年生まれの65歳。アテネ生まれ。イェール大学卒業後、ケネディスクールで修士号、アメリカン大学でPh.D.取得。戦争好きなネオコンの代表的論者。

 夫の父親はリトアニア出身のユダヤ人であり、古代ギリシアを専門とするイェール大学の古典学者、歴史学者。とするとヌーランド家も、夫のケーガン家も、ロシアの辺境出身のユダヤ人で、アメリカに移民として入り込み、イェール大学と関係があったという面で共通していることが分かる。アメリカも日本同様、門閥、学閥が跋扈しているのかな。それに宗教閥が大きな影響を持つのが日本との違いかもしれない。

 しかし、こうやって調べてみると、夫を含めてビクトリア・ヌーランド一族というのは、人類の敵といっても過言ではないような連中に思えてくる。人生の、そして一族の目的は世界中を戦争に巻き込んだ上で、世界の支配者になることなのかもしれない。

 このあたりは、1960年代の日本で学校教育を受けた私にとっては、とてもではないが理解が及ばない。なにしろ私は学校で平和の大切さをしきりに教えられた。その頃の日本には敗戦の痛みがまだ残っていた。日本人のほとんどが「戦争はもう嫌だ、平和に暮らしたい」と、現実問題として切実に感じていた時代だった。

 それはおそらく終戦直後のGHQも同じだったのではないかと思う。「日本人はもう戦争ができないようにしてやる」という懲罰的な狙いはあったと思うが、同時にアメリカだって被害は大きかったのだから、厭戦気分は多かれ少なかれあったことだろう。それが日本国憲法の文面に反映されたように思う。

 ただし、アメリカは本質的に戦争立国の国になる。すぐに次の戦争にとりかかった。日本はそもそもが戦争好きではない。現在アメリカが一所懸命日本に戦争をさせようとけしかけているけれど、日本人は戦争の必要性をさほど感じてはいないだろう。

 これは地政学的な要因が大きいと思う。四方を海に囲まれた日本は、歴史上隣国との争いが基本的に少ない。そりゃ、尖閣諸島、竹島、北方領土で隣国と折り合えずにいるけれども、戦争の危機が迫っているという実感はない。欧米の戦争好きな国々と違って地続きの国境を持っていない孤立した国であること、日本の国土にはそれほど価値がなく、快適でもないことが、日本と海外との関係に大きく影響しているのだろう。

 それに比べて、特にアメリカは基本的に戦争が最大の産業であるだけに、戦争に対する認識が全く違うようだ。私の共感できる範囲の外にあると感じる。アメリカ人がなぜ好き好んで戦争を行うのか、その気分や認知を私が理解できるようになるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

 ところで、今回この記事を書く気持ちになったのは、3月22日にモスクワで百数十名が殺されるテロ事件が起きたためだ。アメリカホワイトハウスは IS単独による犯行の見方をしているが、プーチン大統領は「彼ら(犯人)はウクライナに向けて移動した。ウクライナ側には国境を越えるための窓口が用意されていた」と述べ、ウクライナ側による協力の可能性を示唆したという。先入観なしに考えると、アメリカが糸を引いて行わせたテロ事件という結論に至るのが自然だ。

 私が腹立たしいことは、ビクトリア・ヌーランドが退任間近の2月22日にCSIS(アメリカのシンクタンク)で行った「
ロシア侵攻2周年講演」で、「資金があれば、ウクライナは東部で反撃し、戦場で最も効果的だったテロやゲリラ戦を加速させることができる。」と述べていることだ。

 つまり、ビクトリア・ヌーランドはもうロシアと正規軍同士で正面から戦う通常の戦争をあきらめ、テロやゲリラで戦う姿勢を示したことになる。卑怯な戦法を使うと公言したも同然だ。まるでモスクワのテロを予告しているかのようにも感じる。そんなことを考えているから、世界一のブス顔になるのも当然といえば当然。

 あまりビクトリア・ヌーランドばかりを責めるるのも片手落ちだと思うので最後に付け加えると、ビクトリア・ヌーランドという怪物を生み出したのは、アメリカという国であることを忘れてはならない。彼女は一部ではあっても、アメリカ国民の願望を具現化している存在であり、アメリカの一部の人間にとって彼女はヒーローなのだから。

 本当に責任があるのは、アメリカという国家の持つ軍国主義、侵略主義、戦争主義、覇権主義などであり、国家のあり方そのものを誤っている国がアメリカになる。しかしそれではいけない。人にしても国にしても、周りから好かれる存在、せめて嫌われない存在にならなくちゃ。それだけでは不十分ということはあるにしても。

 

 ところで、日本には和製ビクトリア・ヌーランドの呼び声も高い(かどうかは知らないが)、上川陽子という外務大臣がいる。やはり夫はネオコンなのだろうか。ブスであることについては麻生太郎の御墨付きを得たから問題はないものの、この先ヌーランドのようにブス度の階段を駆け上っていくことのないよう切にお願いしたい。日本の平和のために。