年末でもあることだし、少し過去を振り返ってみることにしよう。テーマはもちろん新型コロナ騒動になる。

 

 当ブログで新型コロナについて初めて取り上げたのが、多分2020年1月29日の記事になる。今から4年ほど前のことだ。当時の私は全く何も分かっておらず、春になれば流行が終わって一件落着なのだろうと簡単に考えていた。まさか敵が、つまり、日本政府やアメリカ政府、ビッグファーマやビル・ゲイツ、ファウチなどが、とてつもない陰謀をたくらんでいるとは夢にも思っていなかった。

 私の楽観的な予想は、2009年の 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の流行が頭に残っていたせいもある。2009年もWHOがパンデミック宣言をするなどして、相当な騒ぎになったのだけれども、敵側のプロパガンダがまだ十分行き渡っておらず、各国の足並みがそろっていなかったこともあって、全体として見れば不発に終わった。

 「大山鳴動してネズミ一匹」というのが、2009年のパンデミックに対する私の印象になる。ただし、2009年は今考えると、ベータ・バージョンというか、試行版、評価版というか、そんな意味合いのものだった。2009年の新型インフルエンザ騒動を通して、今回の新型コロナ騒動の計画が細部まで煮詰められ、前もってのプロパガンダも行われ、マスメディアは買収され、各国では法整備までなされた。

 新型コロナ騒動が始まる直前の2019年10月には消費税が増税された。当時はまだアベノミクスが生きていて、私は増税して景気がどうなるかが新型コロナへの関心よりも強かった。

 安倍元総理にしてみれば、新型コロナ騒動が大変な騒ぎになって、増税のことなど吹き飛んでしまうことを見越していたのだと思う。また、そうでなければ困ったはずで、不要な緊急事態宣言なども行った。その結果、消費税増税の問題点を指摘する声などは消えてしまった。

 現在、岸田政権が平気で増税路線を突っ走っているけれども、ことによるとこの先、増税のことなど吹き飛ぶようなイベントが準備されているのかもしれない。それは例えば再度のパンデミックや戦争などが考えられる。それに対応する準備などが私たちにできるはずもないが、日本政府が何かをたくらんでいるかもしれないと頭に置いておくことは必要だろう。それだけでもパニックの程度が違ってくる。

 2019年当時は日韓関係が大きな問題になっていた。今考えると、日韓関係もやはり茶番というか、やらせというか、陰謀だったように思う。安倍元総理というのは、陰謀などいくらでも平気で行う男だったことになる。私も今以上にアホだったから、そんなこととも知らずに韓国に対して単純に腹を立てていたものだった。

 旭日旗問題、レーダー照射問題、えせ徴用工問題、慰安婦合意破棄問題、天皇侮辱発言、GOSMIA問題などは、日韓が協調しながら国民を騙すために不和を演出していたと考えた方がいいように思う。

 私は当時、フジテレビのプライムニュースを真面目に見ていた。今思うと恥ずかしい。櫻井よしこさんなんて好きでね。弁舌さわやかで理路整然としており、私のようなアホはコロリと騙される。でもまあ、言い訳というか、弁解をするならば、騙されることも勉強のうちかもしれない。

 なぜなら、本当のことが分かったときの「エ〜ッ!そうだったの?」という驚き。そして「人はこうやって他人を騙すのか」ということも、現実を知る良い手がかりにはなる。何だか、いまだにキツネにつままれたような気分は残っているけれど。

 2019年末には習近平を国賓で招くということも話題に上っていた。どういうことだったのだろうか。大体において、中国が何を考え、何をしようとしているのかは、私レベルだと全くつかめていない。アメリカと対立しているように見えるけれども、バイデン政権やビル・ゲイツなどとよろしくやっているようにも見える。

 新型コロナに対してさえ、中国が国としてどのような方針なのか理解しにくい。騒ぎを大きくしたいのか小さくしたいのか、アメリカやビッグファーマなどと連携しているのかいないのか、私では情報を持っていない。

 そもそも、中国という国は態度をはっきりさせない国なのかもしれない。部分的に、あるいは一時的に過激なことをしても、それは国としての絶対的な方針なのかというとそうでもないところがある。

 この点、日本とは好対照だ。日本ときたらまるで瞬間湯沸かし器であり、あっという間に白黒を決めつけて突っ走り始める。「少し落ち着け」と言ってやりたいが、気がついたときには引き返せないところまで進んでいる。何しろ、真珠湾攻撃だからね。今振り返っても「あんた、何考えてんの?」くらいのものだと思うけれど、何も考えていない。日本人は韓国人をファビョるなどといって馬鹿にするけれども、その本家本元は日本人だろう。

 少しは中国を見習ったらどうだろうか。中国はいつでもどこでも引き返せるようなことしかしない。それが戦略なのだと思う。なにしろ国が巨大で、しかも権謀術数に満ちているから、突っ走ると必ず足をすくわれるのだろう。実際問題として、単細胞の日本はファビョって真珠湾を攻撃し、途端に足をすくわれた。

 ただし、中国はそんな国だから、世界のリーダーとしては不向きなところがある。何しろ旗色を鮮明にしない、つまり方針を明確にしないから、付いていきようがない。特に、白黒はっきりさせなければ気が済まない単細胞の日本人は中国の相手をすることを苦手とする。

 そういえば、岸田総理が「国民の信頼回復のために『火の玉』となって、自民党の先頭に立ち、取り組んでまいります。」と発言したそうだ。これ以上なく臆病で煮え切らず、下僕しか勤まらないような総理大臣だけれども、それでも「火の玉」などと口先で無闇に意気がろうとするところはいかにも日本人らしい。

 その点ロシアは、日本や中国よりはまともで、対立しているように見えるアメリカに近いところを持っている。きちんと自分たちの意見や方針を、周囲にも分かるような形で打ち出せるからだ。おまけに、現在のところはアメリカよりもはるかに思慮が深いように見える。

 ただし、新型コロナに関しては、私から見てロシアがどうしたがっていたのかよく分からなかった。新型コロナは世界を巻き込んだ巨大イベント、まるでオリンピックのようなイベントだったから、ロシアも当初は真面目に参加していたのではないかと思う。

 今検索してみたら、「ロシア製ワクチン、WHO承認下りず米への入国許可対象外に…不信感から接種率も低迷」(2021.10.20 読売新聞オンライン)という記事があった。あるときまではロシアも真面目にオリンピックに、いや新型コロナ騒動に参加していたことが分かる。

 あんなでたらめなWHOが承認を与えるも与えないもないけれど、それに従う国がある以上無視するわけにもいかない。ロシアには是非 " WHO潰し " に邁進してほしいと思うけれど、ただし、当初はロシアも新型コロナ対策に各国と歩調を合わせて参加していたことを考えると、そんなに期待はできないのかもしれない。

 このようにいろいろ書いてはみても、新型コロナ騒動の本当の目的が、私ではまだ理解することができずにいる。一つには金儲けがあったことは間違いない。アメリカのスーパーリッチたちは資産を倍増させたといい、日本では政府と癒着しているところほど税金が注ぎ込まれた。

 しかし、新型コロナの目的が金儲けのためだけだったのかというと疑問が残る。それにしては規模が大きすぎるような気がするためだ。金儲けのために、コロナを利用して、世界金儲けオリンピック大会が開催されたなどということは考えにくい気がする。では、どのように認識したらいいだろうか。

 やはりショック・ドクトリンなのかな。ショック・ドクトリンは「天災、戦争、パニックによる混乱のどさくさに便乗して、政府がやりたい放題をする政策」のことだ。「惨事便乗型政策」「火事場泥棒的政策」などともいわれる。

 新型コロナ騒動で考えると、最初に各国首脳・政府が新型コロナ騒動でパニックを起こす。とにかく「大変だ、大変だ」と騒いで不安を煽り、国民の平常心を失わせる。そこで、通常なら批判されて実施できないような、例えば増税などの政策をどさくさ紛れに実行に移す。

 日本人は以前パニックを起こしにくいといわれていたように思うけれども、そんなことは全くなかった。むしろワクチン接種率の高さから見て、世界一パニックを起こしやすい民族だった。日本人はパニックが生じても、" 良い子 " にしていたいという気持ちが強いためにパニックを起こしていないように見えるが、実はパニック的に良い子になろうとするに過ぎないようだ。

 さて、世界中が示し合わせて、新型コロナ対策名目でショック・ドクトリンを行ったのが今回の新型コロナ騒動であると考えるとどういうことになるのだろうか。アメリカは、スーパーリッチたちが金儲けに走った。日本は増税に加えて、利権政治を活発化させた。特に医療関係は利権を強めた。中国は政敵を潰すことにコロナを利用したらしい。

 それ以外の国も、新型コロナで大々的に騒いだ国ほど、政府がこの際とばかりに普段であればできないような政策を実施しているはずだ。火事場泥棒だから、直接火事とは関係がなく、この際とばかりに、それぞれの政府や財界がやりたい放題をした。

 今話題になっているマイナンバーカードや保険証の問題も、計画ではショック・ドクトリンを利用してもっとすんなりできるはずだったのだろう。政府にしてみれば、現在の日本人の思わぬ抵抗に驚いているのではないだろうか。あんなにお馬鹿な国民がどうしたことかと首をひねっているに違いない。お馬鹿な日本人も意外なところを見せるものだ。その調子でもっともっと抵抗してほしい。

 こうやって考えていくと、要するに新型コロナ騒動というものは、ある種のプラットホーム(基盤)の提供だったのではないだろうか。各国政府がその基盤の上に立って、それぞれ思いどおりの政策を展開する、展開できる、という仕掛けだ。具体的に何を実施するかまでは定められていない。ただし、世界的ないかさまの仕掛けを口外することは許されない。ネタがバレてしまっては元も子もなくなるからだ。特にYouTubeやFacebookの情報統制、言論統制はあからさまだった。
中国など物の数ではない。

 

 もちろん賞罰が用意されたと考えることも常識的だろう。ワクチンの購入額に応じて、国でも地方自治体でも、闇金、裏金、キックバックと呼ばれるようなものが秘密裏に転がり込んでいるはずだ。反対に、ワクチンの購入額少ない国にはワクチン供給がなされなかったのだろう。それが見せしめ、罰として働く。日本も一時ワクチンが不足したことがあったが、それだったのではないだろうか。その後に、狂気のようにワクチン接種を強行したことについてデマ太郎が自慢している。

 

 ワクチンがきちんとしたものであれば打たせる策略も分からないではないが、安全性未確認の欠陥ワクチン、猛毒ワクチンというのだから、狡いといえば狡い、汚いといえば汚い、残酷といえば残酷だ。そのせいで、熱心に新型コロナ騒動に参加した国や自治体ほど、現在混乱しているのではないだろうか。ここまで自然に背いたことをして、ただで済むはずがない。日本を見てもそれがよく分かる。

 そうそう、表題は「新型コロナ騒動を振り返る」としたけれども、これは現時点における途中経過の振り返りであって、新型コロナ騒動は終了していない。手を替え、品を替え、これからも継続される。何しろ為政者やそれと結託している者たちにとって、これ以上ないくらいのおいしいイベントだからだ。