日本人はすっかりアメリカに洗脳されていて、その結果中国嫌いの人が多い。そう書いている私にしたところで、中国が好きなわけではない。というのも、中国では「専制政治」が行われているからだ。

 と、断言できるほど私は中国の政治について知らないのだけれどもね。ことによると中国が専制政治の国であるということ自体が、アメリカのプロパガンダかもしれない。ただ、中国で選挙が行われたという話は聞いたことがないし、国策を決める上で国会のような場で話し合いが持たれているということも知らない。実際に、中国は専制政治の国と考えていいのだろう。

 さて、この専制政治とは一体どんなものなのだろうか。事典を引いてみると、「統治権力の運用において責任が問われることなく、支配者の恣意に従って行われる政治。」(百科事典マイペディア)「1人または複数の支配者による絶対的かつ恣意的な統治。支配者と被治者とは完全に断絶しており、被治者の政治過程への関与は否定される。」(世界大百科事典 第2版)となっている。

 まあ、中国というのはそのような国と考えていいのだろうと思う。ただし、中国を見てバカにしてはいられない。というのも、既に日本は民主主義ではなく、着々と専制政治への道を進んでいるからだ。そしてまた、現在はアメリカよりも中国の方に理性があることも指摘できる。

 日本はLGBT法の成立過程を見てもその狂いぶりが分かる。どうやら多数決が否定されたようだ。LGBT法自体は、今すぐ悪影響を及ぼすことはないような気もするけれど、多数決を否定するような政府というのは、専制主義を目指している可能性が高く、何を始めるか分かったものではない。現在の日本人はハンドルのない車に乗っているようなものだ。

 そのようなことを、批判しないどころか触れようともしない日本のマスコミの存在も含めて、今の日本は昭和15年(1940年)くらいのレベルにまで後退したのではないだろうか。ご存知のようにその翌年の昭和16年に日本は、「ニイタカヤマノボレ」「トラトラトラ」の世界に突入した。

 なぜ岸田総理は日本をそのように恐ろしい世界へ連れて行こうとしているかといえば、それはもちろんアメリカの言いなりになっているからだ。また、それだけではなく、これまでの岸田総理の発言を振り返ってみても、民主主義を大切にしようとするところは見られず、平和に価値を置こうとする姿勢も皆無であり、元々がそういうタイプの人間なのだろう。専制主義化、共産主義化するアメリカに尻尾を振って付いていくばかりだ。

 それでは、アメリカはなぜ専制主義化、共産主義化を推し進めようとしているのだろうか。といっても、ほとんどの日本人はそのような情報を得ていないのだろうと思う。アメリカといえば「自由と民主主義」の国であり、アメリカが戦争をするのも「自由と民主主義」を守るためであると、単純に騙されている日本人が多いように見える。日本人のレベルでは、イラク戦争の欺瞞にも気がついていない人が多いのだろう。

 実のところ今のアメリカは、「自由と民主主義」を捨て去ろうとしている。もちろんそれは決定事項ではなく、アメリカ国内もそのことで揺れているところだ。来年のアメリカ大統領選挙は一つの節目になるだろう。

 それに関しても、日本のテレビや新聞などのマスコミが一切報道しないので、一般の日本人が知ることは難しい。特に、高齢者は全滅に近いだろうと思える。昔はゲバ棒を持って「反米帝」などと叫んでいたのだけれども、情けない連中だ。

 マスコミは一切報道しないが、アメリカが「自由と民主主義」を捨て、「専制主義と共産主義」の国へ変わる動きを見せていることを、どうやったら知ることができるかといえば、これは現在の段階では一人一人が自分でSNS上から情報を得るしかない。探そうとする気持ちさえあれば、情報はいくらでもある。

 例えばこんな記事があった。「バイデンのアメリカ 先鋭化するリベラル路線」(2021.2.22〜2021.3.2 Viewpoint:早川俊行) 全部で9本の記事があるけれども、今のアメリカをよく表している。「なかなかいい」と思ってViewpointという雑誌を調べてみたら、"旧統一教会関連月刊誌"(旧統一教会関連月刊誌、首長も39人登場 自治体にも接近図る 「知らなかった」/霊感商法は「過去の話」2022.10.21 毎日新聞)ということらしい。

 

 なるほど、なるほど、そういうことか。これでずいぶんつながるなあ。ありがたい。安倍元総理が暗殺されたのもよく理解できる。どのようによく理解できるかというと、統一教会は同時に「勝共連合」(国際勝共連合共産主義に勝利するための国際連盟)でもある。安倍元総理は統一教会とも、勝共連合ともつながりが深かった。もちろん安倍元総理の思想は「自由・民主主義」を基本としている。共産主義とは相容れない。

 同様に、トランプ元大統領も統一教会とつながりが深く、その思想はやはり「自由・民主主義」を基本としている。一方、現在のアメリカ民主党は実はアメリカ民主党ではなく、その実質は"アメリカ共産党"であるといえる。驚くよねえ。あのレッド・パージの国アメリカが、今や共産党が政権を握る国になったというのだから。

 現在の「アメリカ共産党=アメリカ民主党」はアメリカを共産主義の国に変えるとともに、政権を維持しようと必死になっている。その一番の敵はトランプ元大統領になる。現在、手段を選ばずに、例えばトランプ元大統領を不当に逮捕までして潰そうと躍起になっている。日本でもご存知の方はある程度いると思うけれど、共産主義者はカルト信者と同じで見境がつかなくなるからねえ。

 

 そのことは多くの国の共産主義者たちが作った歴史、つまりジェノサイドを見れば分かる。「目的のためには手段を選ばず」は共産党のテーゼみたいなもので、詐欺でも殺しでも何でもありだ。岸田総理もその一員になる。「(殺人)ワクチンを打ちましょう」だからね。そう、新型コロナ用ワクチンは、共産主義者たちによるジェノサイドと考えると辻褄が合う。


 安倍元総理が暗殺されたのも、犯人はバイデン、あるいは、アメリカ民主党に間違いない(何の証拠もなく、あくまで私の想像の中でのこと)。「次はお前の番だ」というトランプ元大統領に対する警告の意味合いが一番強いだろう。

 日本では安倍元総理を暗殺したあとに、レッドパージならぬ統一教会パージが始まった。これは、普通に頭の働く人なら誰しも疑問を感じるもので、「統一教会がダメなのに、なぜ創価学会はいいの?」と思うはずだ。このダブルスタンダードはどう考えたらいいのだろう。その答えは、創価学会は「アメリカ共産党=アメリカ民主党」と対立していないというか、むしろ親和しているためにパージされないというものになる。「アメリカ共産党=アメリカ民主党」にとって都合の悪い統一教会のみがパージされる。(私は統一教会とも創価学会とも、全く何の関わりもないので、念のためお断りしておく。もちろん、それ以外の政治団体、宗教団体とも一切無縁。実家は曹洞宗で寺に墓を置いてあるという関係のみある。)

 アメリカは「自由と民主主義の国」を標榜していただけあって、もともとは自由・民主主義を支持する人が多かった。それが、いつの間にか共産主義化してしまったことになるけれども、一体何が起きたのだろうか。

 その答えとして、私は中国の影響があるのではないかと考えている。影響があるといっても、中国のスパイがアメリカにたくさん乗り込んでいって、アメリカをコントロールし始めたというようなことではない。アメリカが自ら中国をモデルにし始めたと考える。

 1991年にソ連が崩壊した頃は、アメリカは「自由と民主主義の国」として破竹の勢いだった。向かうところ敵なし、世界の王者であると胸を張っていた。しかし、徐々に中国が立ちはだかるようになり、このままではいずれ中国にやられてしまうと見通したのではないだろうか。将来的にはどうやっても中国に勝つことができないと理解した。

 そこで軽薄な欧米人の考え出したことが、「アメリカも強い中国を取り入れて、世界一の座を奪われないようにしよう」ということ。それがアメリカ民主党の「共産主義化(全体主義化、専制主義化)路線」になる。バイデンなどは単純な悪人だから、「俺も習近平のような永世大統領になれる」とすぐに乗った。その他の政治家も、権力者の強い中国にあこがれていたから二つ返事だったろう。

 ビル・ゲイツをはじめとするスーパーリッチたちの英米財界も、もちろん大賛成だ。社会をごく一部の特権階級と奴隷階級に分け、自分たちは特権階級として奴隷を管理してこき使い、永遠に儲け続けられる。そんな共産主義は彼らにとって理想的な社会だ。

 日本では、いじめられっ子のくせに権力欲だけは強い岸田総理や、腹黒いケケ中などが賛成に回り、アメリカ共産党のスパイとして活躍中だ。元々が共産主義傾向の強い日本のマスコミも簡単に懐柔された。しかし、笑っちゃうね。岸田総理のあの顔は共産主義者たちにオルグされてしまった顔だよ。オルグじゃ分からないか。ナンパと言った方がいいかもしれない。

 さてこの勝負、つまり「アメリカ共産党=アメリカ民主党」対「アメリカ自由主義党=アメリカ共和党」の戦いは、この先どのような経過をたどるのだろうか。日本は単なるアメリカの犬だから、主体性なく流されていくしかできない。しかし、BRICSは着実に力をつけてアメリカに影響を及ぼすだろうし、今はすっかり骨抜きにされているヨーロッパも戦況次第では動き出す可能性がある。どうやら世界は、100年に1度の嵐が吹き荒れてきたようだ。