"文化"という言葉を聞くと、私などは反射的に「元禄文化」という文字が頭に浮かぶ。とはいえよく知らないから事典等を引いてみよう。まず元禄年間(1688〜1703年、江戸時代前期)を中心に栄えた文化だという。将軍は5代目徳川綱吉。「生類憐みの令」でおなじみの、ちょっと頭のおかしいことにかけては岸田総理と同じ類いの人物。

 「生類憐みの令」は庶民に多大の苦痛を与えたために悪評が高く、特に犬を過度に大切にしたことから、綱吉は犬公方とあだ名されたという。あれ? これはそのまま岸田総理に当てはまるなあ。「増税」は庶民に多大の苦痛を与えたために悪評が高く、特にアメリカから武器を過度に購入したことから、犬公方、もとい(アメリカの)"犬総理"とあだ名されたという、でピッタリ。

 いやいや、本当に岸田総理は将軍綱吉にそっくり。「犬に対する愛護は極端で,・・・犬小屋を建てて犬を養い,その費用を江戸町民に課した。」のだそうだ。しかも、「違法者に対する刑罰はきびしく,切腹や遠島もしばしば行われた。」という。

 もう、支離滅裂。人間だって"生類"だろうに。将軍綱吉から見ると、犬は生類だから大切だけれども、人間は生類ではないのだから金を取り立てて殺しても良い、という理屈になるのかな。

 岸田総理って、綱吉の生まれ変わりなんじゃないの? 今の政策はひたすら「アメリカ憐みの令」だよね。アメリカは大切だから、アメリカのすることには全部賛成、日本人の金も命もどんどん横流しする。日本人を貧乏にさせてでも、殺してでもアメリカに貢ぐ。その金は日本国民から厳しく取り立てる。もう、時代劇にしたいくらいの悪政の見本。

 馬鹿は死ななきゃ治らないというから困ったものだねえ。綱吉も死ぬまで駄目で、「この生類憐れみの令のみは死後も遵守せよと遺言した」というけれど、もちろんそんなアホの言うことを死んだ後にも守ろうとする者など1人もいなくて、6代将軍家宣により直ちに廃止されたんだってさ。岸田総理が死んだ後には、即刻増税した分を減税してもらいましょう。無理かな。人間味のあった江戸時代だからできたのかもしれない。

 ところでそんな頭のおかしい、岸田総理にそっくりの将軍綱吉の時代の文化というのはどのようなものだったのだろうか。これも事典等を参照してみる。すると、「上方(かみがた)中心の町人文化」と定義されている。へええ、江戸の文化じゃないんだ。「古典的な貴族文化からの雅(みやび)の吸収と、小市民社会の俗を主張しているのが特色」なんだって。

 そうか、江戸は綱吉が目を光らせているから、文化なんて発展しようもなかったんだろうなあ。犬だけが元気で、あとは活気なく沈滞していたに違いない。そのエネルギーが上方に向かったんだろうね。このあたり、司馬遼太郎がどのように書いてあるか知りたいところ。ま、そのうち書いてあるものに出会うかもしれない。

 上方の文化だけれども、その中心は町人だったらしいからかなりくだけているのかな。町人ということは大阪町人になるのだろうけど、大阪町人だとあまり上品でもない? 具体的に見て行くと、尾形光琳(絵)、松尾芭蕉(俳句)、市川團十郎(歌舞伎)、井原西鶴(浮世草子:小説)、近松門左衛門(劇作家)、菱川師宣(浮世絵)などとなる。格式が高いと威張るほどのものではないけれど、庶民の文化といえるほどまでは降りてきていないように感じる。

 これが化政文化(文化・文政時代(1804〜1830))になると、その中心が上方から江戸に移る。そうなると格調がぐっと下がって、私たちにもおなじみの部分が増えてくる。落語、相撲、川柳、洒落、通、葛飾北斎、歌川広重、滑稽本・人情本など、ぐっと親しみやすいものになる。

 この頃の将軍は、第11代将軍徳川家斉(1773〜1841年)で、私が次に生まれ変わるとしたらこの人と決めている将軍だ。側室通算40人,子女55人をもうけたという。いやあ、ホントに将軍だね。大奥はさぞ賑わっていたことだろう。

 その頃、松平定信という老中が一所懸命「寛政の改革」を行って、飢饉からの回復、財政の立て直し、農村復興などを図ったらしいのだけれど、あまりの緊縮財政、倹約・勤勉の奨励、風俗・出版・思想に対する厳しい統制などで不評を買ってしまい、クビにされてしまったらしい。

 うるさい奴がいなくなったものだから、将軍家斉も率先して飲めや歌えの大盤振る舞いの世の中になった。それが、化政文化を開花させたということらしい。純和風文化最後の見せ場というか、華やかさというか。この後は明治に入って欧米の支配下でのことになるから、そういう意味でも家斉はうらやましい。

 さて、時は流れ流れてそれから180年。令和の時代に入った。元禄文化、化政文化という言い方に倣えば令和文化ということになる。しかしまあ、文化などというものは何ともはかないものだねえ。180年前の日本人は皆チョンマゲに日本髪を結い、和服を着ていたなんて嘘のよう。武士は刀なんて差していたのだからすごいよね。目の前で抜かれようものなら生きた心地などしないと思う。

 生活をする上でも、まずは水道がなかった。電気がなかった。電灯はもちろんのこと、洗濯機も冷蔵庫も炊飯器もなかった。自動車も、電車も、飛行機もなかった。学校もなく、会社もなく、コンピュータや携帯などはなおのことなかった。医者も薬も病院も、ないも同然だった。

 不思議だねえ。そんな何もない世界でも、人間は生きていけるのだから。そりゃ今のように繁栄することはできないかもしれないけれど、文明の利器がないから絶滅するということはなさそうだ。

 ただし、想像を絶するくらいの不便さだったことは間違いない。そこを、現在のような生活水準にまで引き上げたのは、明治以降に日本に入ってきた欧米文明の力によるところが大きい。私の住んでいる小樽は北海道では比較的早く開けたところで、小樽ー札幌間に鉄道が開通したのは明治13年のことだった。義経号、弁慶号、しづか号などと名付けられた蒸気機関車が走ったけれど、いずれもアメリカから輸入されたものだった。

 もちろん、蒸気機関車ばかりではなく、ありとあらゆるものが輸入された。そして、日本は欧米の真似をすることによって発展してきた。いくら右翼が空虚なお国自慢をしたところで、欧米対日本というのは、「90対10」くらいのスコアだったろう。最近に至るまで、欧米以外の国々は、欧米からのお恵みを与えられて成長してきたといえる。

 ただしそれは欧米の慈善活動ではない。欧米は欧米で、例えていえば「コーラの空き瓶を1本100円で売りつける」というような商売をしてたらふく儲け続けてきた。人馬鹿にした話といえばそうなるが、コーラの瓶1本生産することのできなかった欧米以外の国はそれでもありがたいと思うところがあり、欧米のあこぎさがあまり気にならなかった。

 しかし、欧米もついにここに来てネタ切れしてしまった。コンピュータ関連、IT関連が最後だったねえ。今後も何か出てくるかもしれないけれど、今のところ欧米文明は弾切れで終了。欧米もぼんやりしているわけではなく、何か新しい産業を生み出そうと必死なのだけれども、うまくいかないのは今回の新型コロナ騒動における殺人ワクチンによく表れている。

 欧米の戦略としてはIT産業の後継として、最先端の科学技術を駆使した医療産業を成長させることにより、世界を支配することを目論んでいた。ワクチンに限らず、その他の薬品、医療機器、医療技術も含めて医療産業全体で世界に冠たる存在になろうとしたのだけれども、金儲けのためにはワクチンが一番効率が高く有効な方法になる。そこが肝。

 というのも、例えば癌の特効薬を開発できたとしてもあまり儲からない。なぜなら癌にかかった人にしか必要とされないからだ。その点、ワクチンは病気を予防するという名目で使用するため、健康な人を含めた全員が接種対象になる。これが大きい。死にかけている老人から、生まれたての赤ん坊まで接種対象にできる。

 あんな危険なワクチンを、日本では、寝たきり老人にも乳児にも接種したけれど、その理由は全員に接種することによってワクチンの儲けが莫大なものになり、欧米の世界覇権が続く一助となるからだ。日本は国民の知らない間に、その戦略を推し進める主要な国になった。日本人は頭が悪いからね。特に医者が。政治家はもちろんだけれど。国ぐるみでペテンにかけられたか、それとも悪だくみに乗ったか。

 しかし、いくら頑張ってみてもうまく軌道には乗らない。なぜうまくいかないかといえばそれはもう単純なことで、医学がそこまで進歩していないためだ。人間は分かっていることもあるが、分かっていないことの方がはるかに多い。例えば、石を放ると地面に落ちるという誰でも知っている現象があるけれども、なぜ石が地面に落ちるのかその理由については、ノーベル賞を受賞した物理学者であっても知らない。

 科学などというものはその程度のものだ。わずかに知り得たことの中から、人間が使えそうなさらにわずかなものを利用して、それで科学万能などという顔をしているに過ぎない。今回のコロナウイルス騒動で分かる人は分かってしまったが、医者が病気についても、健康についても、治療についても、予防についても、いかに無知蒙昧であることか。欲の皮だけが張っている。

 おそらく、100年前、200年前ならここまで嘘がバレなかったのだと思う。なにしろ、欧米と他の世界との文化水準が違いすぎて、欧米に騙されていると気付く人はほとんどいなかったに違いない。しかし、現在のように世界中がある程度発達してくると、欧米の戦略に疑いを持つ人がたくさん出てきた。政府や、医者や、マスコミが一斉にデマを流し、事実を隠蔽しても、なかなか思うように信じ込ませることができない世界になった。

 それならば、軍事力で支配してしまえと始めたのがロシア・ウクライナ紛争なのだろう。しかしこれも昔とは違って、軍事力でも欧米は他の世界を支配できる能力がないことを逆に示してしまった。できることはやはり、各国政府やマスコミを総動員して、デマを流し、事実を隠蔽することが中心となっている。

 結局のところ、欧米は現在のところヤラセで頑張るしか生きていく道がないようだ。つまり、嘘と騙しとこけおどしの連発になる。プロパガンダ一辺倒で中身がない。しかも、悪いことに犠牲が大きすぎる。ワクチンにしても戦争にしても、嘘を元にしているものだから結果は悲惨なものになっている。

 

 アメリカは既に建国の時から嘘と騙しを使って成立した国だけれども、時とともにそれが一層あからさまで、品位がなくなり、庶民化した。今では「アメリカ人を見たら嘘つきと思え」と心得ておいた方が良い。わざわざ日本にやって来るアメリカ人なら原則そうだろう。中国人も嘘つきだと思うけれど比べ物にならない。アメリカは嘘で殺す人数が100万人単位になっているからだ。

 

 今のところ日本は欧米のヤラセをそのまま受け入れているように見える。アメリカの真似をして嘘をつこうと総理大臣以下一所懸命だ。しかし、これを続けていると、勝ち負けにかかわらず日本は滅びてしまう。なぜなら、ヤラセで国を維持していこうとしても、人心が荒廃して国が崩れてしまうからだ。正義をせせら笑う国民が多くなってしまっては国は滅びる。そのような基本を理解のできる人は、もう日本にはいないのかな。