○今回は軽く、ダラダラと、思いつくままに私の生活の中から。
○今年の北海道、小樽市の夏は快適だった。というのも暑くならなかったせい。今日(18日)の最高気温は24.1℃。北海道の夏は完全におしまい。8月に入って30℃を超えた日はたったの1日。7月は2日。6月も2日。今年の真夏日はきっと5日間で終了だね。もちろんのこと猛暑日と熱帯夜はゼロ。
○何だか日本じゃないみたい。まあ、確かにそうなんだよね。日本の気候は道南(渡島半島)まで。そこから北は、赤松・黒松なし、柿なし、みかんなし、茶なし、里芋なし、孟宗竹なしということだから。つまり寒くて育たないということ。何だか寂しいねえ。
○暑くはなかったけれど、冷害ではない。私の父親は「作物は25℃あれば育つ」と言っていたけれど、確かに25℃を超えている日がほとんどで、冷害の心配はしなくてもいい。
○今年は雨の日が多かった。といっても、降り続いて困るというほどでもなく、我が家の家庭菜園は大豊作。なぜか女房が家庭菜園好きで、始めて10年近くになる。市民農園とやらを借りて植えるのだけれど、我が家から6、7kmも離れたところに、20坪ほどの土地を年1万2000円ほどで借りている。
○私には何が面白いのか理解不能。それでも、適度の運動あるいは気晴らしになるので付き合っている。私は家庭菜園とは縁が深くて、子供の頃からずっと我が家には菜園があって、父親の趣味だった。
○父親は家庭菜園がそれはもう大好きで、自宅にも結構広い土地があったのに、それに加えて100坪ほども土地を借りて作っていた。私は小学生の頃からその手伝いをさせられていて、おそらくそのせいではないかと思うのだけれど農作業が大嫌い。何が面白いんだろう、あんなもの、という調子。親の手伝いが嫌だったんだろうね、きっと。
○北海道の農作業は短期勝負。プロは温室(ビニールハウス)を使うけれど、家庭菜園となればビニールと支柱で風よけを作るくらいのもの。今年の6月4日の最高気温は11.5℃で東京だと冬の気温だった。それでナスの苗がダメになってしまった。そんなくらいだから、5月の苗植えはまだ早い。作物が採れるのはせいぜい7月中旬から9月中旬までくらいの2か月くらいのものだろうか。もっと短いかな。
○そんな、何とも自然に恵まれていない北海道の家庭菜園なのだけれども、例年と比べると今年は豊作。植えているものは、じゃがいも、にんじん、花豆、ささぎ、枝豆、ナス、オクラ、キヌサヤ、グリーンピース、トマト、ミニトマト、ピーマン、ナンバン、大葉、パセリ、トウモロコシ、カボチャ、下仁田ネギ、スイカ、きゅうり、マクワウリ、ゴーヤ、大根と、まあそんなところ。
○夫婦二人では食べきれない。といって、どこかに配るほどはとれない。採りたての野菜は何といっても香りだね。山菜ほど強力ではないけれど、それぞれの野菜が持つ野生味というのか、ハーブ臭とでもいうのか、それが心地いい。売ってる野菜はかなり薄らいでいて感じ取るのが難しい。何となく体に良さそうな気がするのだけれど、気がするだけで確かめようはない。
○北海道の野菜は美味しい。というのも、寒くて日光が弱くて、土地の面積に比して収穫が少ないせいではないかと思う。昔山形に住んでいた頃、半坪くらいの花壇にナスやネギを植えてみた。北海道人としては驚きの結果で、何ともまあ立派に育つこと。大きくてたくましくて、北海道の野菜とは段違い。健康優良児と虚弱児。
○結局、本州はそれだけ作物が土から養分を多く吸い上げるのだろうと思う。つまり土地が痩せてしまうのではないだろうか。栽培期間も長くて、二期作、二毛作なんてのもあるし。北海道はせいぜい今時期に秋大根を植えるくらいかな。 もっとも、北海道も最近はハウス栽培が盛んだから、美味しい野菜は露地物に限るのかもしれないけれども。
○家庭菜園での私の仕事は、ほとんどが女房の下働きだけれど、唯一担当しているのがナス。見ている限り、北海道でナスの栽培は難しい。ナスにとって北海道は寒すぎる。一番暑かった、7月下旬から8月上旬は元気がいいのだけれど、今時期になると成長がほとんど止まってしまう。まあ、食べ飽きるくらいは採ったからもういいと言えばいいのだけれど。
○ナンバンもたくさん採れて、三升漬けを作ってみた。あ、これはどうやら北海道の郷土料理らしい。青ナンバン400g、米麹400g、醤油400mlを混ぜ合わせるだけ。南蛮は刻むのだけれど、これは今年の春にヨモギをカットするために買ったフードプロセッサーを使用。ちょうどよく刻むことができた。1週間で食べれるようになり、1年後も食べることができる。もっとも、冷蔵庫に入れておかないと、発酵してアルコール化していくけど。
○ご飯の上に乗せれば食欲亢進。冷奴の上にもピッタリ。納豆の醤油代わりでもとっても美味しい。考え方としては、醤油麹に青ナンバンを入れたと思えばいいかな。青ナンバンの爽やかな香りが清々しい一品です。
○北海道でもナンバンは唸るほどというか、際限なく採れる。珍しいなあ、北海道でこれだけ採れる野菜は。だから郷土料理なのかな。ナスもこれくらい採れればいいのに。
○今日、うちの隣の家庭菜園ではトウモロコシがアライグマ(ラスカル)にやられていた。上手にというか、器用にというか、ちゃんとトウモロコシの皮を剥いて、まるで人間が食べたかのような残骸(芯)が4、5本土の上に落ちていた。そんな器用な食べ方はアライグマしかできないからね。
○なぜかうちの畑は無事。女房が言うには、アライグマ防止のためにカボチャのツルをトウモロコシの下に這わせているのだそう。本当に効果があるかどうかは不明とのことだけれど、とりあえずは助かっている。ひょっとすると、隣のトウモロコシの方がうちのよりも美味しいことが原因かもしれないけどね。
○隣の人は今年とっても工夫をしていて、胴縁板というのかな、細長くて薄い板に5cm間隔くらいでグギを貫通させて、釘の尖った方を上に向けてトウモロコシ畑の周りに敷いた。間違って人が踏むと釘に刺さってケガをするという感じ。しかし、そんな程度のものではアライグマよけには全くならないみたいだ。全国各地でアライグマの被害は深刻なようだからなかなか難しい。
○家庭菜園も残りはせいぜい1か月。その後は撤収作業。本当に短いねえ、北海道の夏は。10月に入ると寒い日も出てくる。そうなったら温泉。冬場の運動不足が課題だったけれど、それは先日購入した、Nintendo Switchとリングフィット・アドベンチャーで解決。
○購入して、一日30〜40分を6日間続けたら体がへばってしまった。ちゃんと効くから面白い。ゲーム機の指示で体を動かすのだけれど、これが嬉しい。というのも、自分一人で走ったり、体操したりは自分のペースから外れることができないし、自分のレパートリーにあることしかできない。かといって動画を見ながら体を動かすのは、とてもではないがついていけない。
○そこへいくと、このゲームというのか、フィットネスソフトというのかは、自分の想定外のことを要求してくるので体にはいい刺激になる。ペースや休憩は自分の思うがまま。まだ始めたばかりだけれど、結構使えそうな予感。
○そういうわけで、目下悠々自適の隠居生活というか、年金生活というか。暇潰しのために生きているようなもの。というか、生きているから仕方なく暇潰しをしているという感じかな。生きている意味など何にもないのだけれど、かといって死ねるかというとそうもいかないから、やっぱり今日も明日も暇つぶしの生活。
○そうそう、 " 悠々自適 " という言葉だけれど、私と女房の受け止めが全く違っていたことに驚いた。今まで話が噛み合わなくて変だとは思っていたんだよね。私の悠々自適というイメージは、精神的な自由。俗世間の瑣末な出来事に煩わされず、束縛されず、気の向くまま1日1日を送る。経済的にはむしろ貧乏。生活に窮するようでは悠々自適ではないけれど、かといって金持ち、資産家でも悠々自適ではないだろうという気がする。
○私に言わせると、ビル・ゲイツなんてのは逆立ちしても悠々自適の生活は送れない。あれだけ金のある人間は俗世間から離れることが不可能。というか、頭の中が煩悩で既に腐っている。かつ、自分では全くその自覚がない。ああいう人間は地獄に堕ちるしかないね。
○というのが、日本人らしい大人の感覚なのだけれど、女房は違っていた。悠々自適というのは贅沢をして生活することだと思っていたらしい。あまりに単純すぎる。自分が贅沢な暮らしをしたいものだから、人々が目標とするような悠々自適の生活というのは、いくらでも贅沢のできる生活のことなのだろうと、まあそう思っていたわけ。私の苦労が絶えないのも無理はないわい。
