○随分大袈裟な表題であり、私に文明が語れるとは思わないが、まあ、物は試しである。
○古来より、人間社会の課題は山のようにあった。まずは、食料だろうか。いかにして食うか、いかにして飢えずに済むかは、おそらく長い間人間の最大のテーマだったに違いない。人間は長年にわたり食料の安定供給に心血を注いだ。
○量が増えればそれで問題が解決したということでもない。もっと栄養のあるものを食べたい、もっと美味いものを食べたい、もっと簡単に食料を手に入れたいなど、種々様々な欲求が生じてくる。
○もちろん、食料関係さえ解決できればいいというものではなかった。危険なことや不便なことは山のようにあったからだ。地震、水不足、洪水、山崩れなどの自然災害、戦争、犯罪などの人災、病気などもある。
○それらの、多くの困難な課題を解決してきた人間の営みが、大きくいえば文明である。そして、今やもうこれ以上必要がないというところまで来てしまった。日本の端の田舎に住んでいる私ですら、特に何が不自由ということでもない。仕事もしない年金暮らしでありながら、衣食住に困っていない。娯楽も十分である。
○もちろん、上を見れば切りがない。もっと金が欲しい、もっと快楽が欲しいなど、人間の欲には際限がない。文明といっても、「タケコプター」や「どこでもドア」があるわけでもない。しかし、そもそも人間の文明を発達させる動因となってきた危険や危機という厄介なものはほとんど感じなくなった。先進国では現在の科学でできることはおおむねやり尽くしており、まあこんなものだろうという段階に到達している。
○しかしだからといって、それで安定して生活することができないのが人間の悲しいところである。オリンピックの「より速く、より高く、より強く」ではないが、目標がほしい、動機がほしい、活動がしたいと思うのである。おそらくこれは動物的な本能とでもいうものかもしれない。ほとんどの人間は、私のようにのんべんだらりと怠惰に生活していくことを嫌がるのである。人間は強欲にできている。
○それゆえ、人間は無意味なことを始める。私の知っている狭い範囲でいうと、例えば宇宙開発競争がそうである。なんの役にも立たない無意味なことである。ところが、人々が情熱を持って取り組んでみると数々の副産物が生まれた。人間が月に行くこと自体は何物も生まなかったが、それを成し遂げるために多くの科学技術や製品が完成し、発展し、人間の生活を豊かにした。
○コンピュータもそうだった。あんなもの何の役に立つのかと思っていたが、ある程度進歩した段階で、人間社会に欠くべからざるものとなった。私がこうやってブログを書いているのも、初期の段階では電卓程度の機能しかなかったコンピュータやその関連技術が開発され、進歩した結果である。何でもやってみるものである。
○「何でもやってみるものであるのならばこれも」として現れたのが、地球温暖化詐欺である。社会が進歩して危険を感じることがほとんどなくなり、それ以上発達しようとする動機が薄くなってきた現代社会の人間に対して、危機感を持たせ、動機づけようとするものだった。ある意味天才的な詐欺である。
○人間が危機を感じ取り、それを解決しようとして活動するときのエネルギーは凄まじい。普段はできないようなことまでしてしまう。その結果、目的に到達できるかどうかはともかく、副産物がたくさん生まれる。
○地球温暖化詐欺自体は人を馬鹿にした話で、危機もないのに人々にそう信じ込ませるところから始めたイカサマである。ただし、その結果生まれてきた数々の省エネ製品は生活を豊かにするのに一役買っている。人間の消費するエネルギーが少量で済むのなら、それに越したことはないのだが、単に省エネ製品を作りましょう、省エネを心がけましょうという掛け声では、人はそれほど一所懸命にはなれない。
○このままでは人間が住めないような地球になってしまうという大嘘を用いて脅しをかけたことによって、愚かな人間ははじめて本気になって考え、社会を変えていこうとするのである。そもそも、地球温暖化という話が海のものとも山のものともつかないデタラメであるから各所に矛盾が生じるが、そんなことは瑣末なことであるというのが地球温暖化詐欺師たちの言い分だろう。
○地球温暖化詐欺がある程度浸透し、成果を上げ、そしてまたその胡散臭さや利権の存在にも何となく気付く人が増えてくる中で現れたのが、今回の新型コロナ詐欺である。これも、「みなさん健康に留意しましょう」では人々が踊ろうとしないところ、「新型コロナウイルスによって人類は滅亡する」くらいの勢いで嘘を撒き散らし、危機感を煽るイカサマにより、副産物をたくさん生み出そうとしている。
○しかし、残念ながらこれは地球温暖化詐欺よりもずっと筋が悪い。宇宙開発競争にしろ、地球温暖化詐欺にしろ、人の命までよこせとは言わないのに対して、「新型コロナ詐欺」は急造されたワクチンによって犠牲者が山のように出ている。人の命を奪う。人の命を奪うとなれば、多少世の中が進歩するからいいだろうと手放しで喜んでいるわけにもいかない。
○人が死ぬばかりではない。子供に対するマスクなどは、「百害あって一利なし」である。健康上の問題を生じるばかりではなく、コミュニケーション能力を奪う。精神発達を阻害する。発達障害のような人間をたくさん生む。ビル・ゲイツは仲間が増えると喜ぶかもしれないが、多くの人間にとっては喜ばしいことではない。
○さらには脅しをかけるために国の経済を一部ストップさせたものだから、それによって損失を被る人が随所に現れた。自殺者も増えた。半面、経済対策の金によって、政府と繋がりのある者は巨額の富を得ることができた。巨大な新利権の出現である。
○新型コロナ詐欺はあからさまな詐欺であるから、人心を乱すことも並大抵のものではない。総理大臣という国のトップからして大嘘をつくことになり、また、それに気づく者も現れる。偉い人が大嘘をつき、しかもそれが簡単にばれてしまうようでは、治まるものも治まらなくなる。
○安倍前総理、8割おじさん、尾身会長、西村大臣、河野大臣、小池都知事、菅総理などは、嘘がバレて四苦八苦である。新型コロナ詐欺はもともと誰の発案か分からないが、相当にセンスのない詐欺である。
○古来、権力と金とをこれ以上ないくらいに手にした者は、最終的に不老不死に関心を持つと聞いたことがある。究極の欲である。しかし、人間は必ず死ぬものであり、これまで誰1人として死ななかった者はいない。これは「例外のない法則」である。強すぎる権力者や、富み過ぎた金持ちは、そんなことも理解できなくなるものらしい。
