どのくらい前だろうか、血液型の違いによる性格についてあれこれ言われた時代がある。もう30年くらいも前になるのだろうか。最近は余り話題に上らなくなり、血液型と性格との関係も一応迷信、根拠がない、ということになっているような気もする。ただし、今でも私は面白がって信じている。

この、「面白がって」というところが大切なところで、血液型による性格を信じてはいても、だからといってそれで何かをするわけではない。あの人はA型だからこうやって付き合おうとか、こういうことは頼まないとか、そのような差は一切設けない。後から血液型を知って、ああそうか、そういうことか、とニヤリとするくらいのものである。
グラサン

血液型の違いは大きい。血液型が違うと輸血ができないのだから、同じ人間といっても別種類であることは間違いがない。白人と黒人は輸血ができるのに、血液型が違うと同じ白人同士、黒人同士でも輸血ができない。血液型の違いは人種以上の違いであることが分かる。

どのような理由で血液型が分かれたのか、血液型が違うことで生物としての人間に何かメリットがあるのか、そんなことを知りたいと思う。アメリカインディアンなどアメリカ大陸の先住民にはO型が多いが、その理由は、O型が風土病であった梅毒に対して強いためと聞いたことがある。そんなことを知ると、他の血液型も何かしらの理由があって存在しているのではないかと思う。

血液型による性格が面白いのはB型がいるせいである。この血液型B型というのは愛すべき人種で、A型やO型と違って、どこにでもいる存在ではない。どこにでもいなくてどこにいるかというと、どうも、モンゴル帝国の影響下にあった地域に多い血液型らしい。よって欧米やアフリカにB型は少ない。

モンゴル帝国といえば、遊牧民である。B型の人は遊牧民の子孫ということになる。これに対して、A型は農耕民族、O型は狩猟民族である。ABOを比べると、A型とB型が正反対、O型がその中間という感じがする。私は、両極端ではないO型が好きである。性格的にバランスがとれている。
おねがい

だから、O型と結婚すれば良かったのだが、間違ってB型と結婚してしまった。以来、忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐え、の生活で今まで生きてきた。同情してほしい。てへぺろ

私のようなA型から見ると、B型は驚異的な性格である。ストレスやプレッシャーに負けないようになっている。ビビったり、思い悩むことがない。何か嫌なことを感じると、何でもいいからとにかく行動に表して発散する。だからいつもあっさり、さっぱりしていて後腐れがない。

A型は、自分が問題を抱え込むと悩み多き日々になることが分かるので、なるべく問題から目をそらせようとする。それでも、問題から逃げられないと、グチグチ、ウジウジといつまでも煮え切らずに思い悩む。

今回の新型コロナウイルスにしても、A型の私は問題を認めようとはしない。それに対してB型の女房は、それぞれの報道の翌日午前中には、トイレットペーパーを買い、マスクを買い、消毒液を買ってくる。それですました顔をしている。よって我が家の新型コロナウイルス対策は完璧である。いかにもB型らしい。私の敵である。
えー

家庭内であれば笑って終わりにできるが、国となるとそうもいかない。安倍前総理はB型である。危険を察知して即座に行動に移す。それゆえ、何一つ兆候がないのに学校に休校要請を行い、危機でもないのに緊急事態宣言を発出した。国レベルになると、血液型だからまあデタラメでもいいかと笑って済ませられない。

このように、B型は痩せ馬の先っ走りをやって失敗する。その点、A型は大器晩成である。と書くと、A型の方が優れているかのようであるが、上でも指摘したように、A型はいつまでもウジウジと煮え切らず、チャンスを逃がす。B型はいち早く察知して時流に乗ることができる。トランプ大統領のところに真っ先に駆けつけた安倍前総理を見よ!、である。さすが騎馬民族だネー。
びっくり

仮に、決断と行動の早いA型がいたら、それはかなり訓練されたA型である。仮に、慎重に熟慮するB型がいたら、それはかなり訓練されたB型である。そういう人がいたなら、尊重しても良さそうである。

B型は思い悩まずに行動できるので、スポーツなどの大舞台で強い。過去でも現在でも、その例には事欠かないが、私がまず思い起こすのは、長嶋茂雄の天覧試合でのサヨナラホームランである(1959年)。初めての、そして最後の天覧試合で、サヨナラホームランを打てるのがB型である。これ以上ない劇的なことができるのがB型である。ヤバイねー、B型は。

そんな大切な天覧試合で、ホームランを打たれた投手はというと、立派な超一流の投手だったが、村山実という血液型A型の人だった。私の結婚生活がいかに悲惨かお分かりいただけるのではないだろうか。ホームランを打たれっぱなしである。いつも滅多打ちである。
えーん

青木功、岡本綾子、イチロー、羽生結弦、みんなみんな血液型B型である。血は争えない。そんな強力なB型軍団をものともしなかったのは、私の知る限りO型の荒川静香一人である。あの演技は、世界の歴代フィギュアスケート女子シングルの金メダリストの中でもひときわ光る存在である。B型の浅田真央など物の数ではない。どうだ、参ったか。荒川静香を私の神として祭ろうかしらん。ラブ

荒川静香の演技を見ていると、B型にはない長所を持っていることが分かる。それは「色気」である。B型人間は他の血液型に比べて悩まないので、どうしても、しっとりした湿った感じの色気が出にくい。性格的に乾いているので、その魅力はキュートといったイメージになる。ウインク

A型は農耕民族なので、B型のように華々しい活躍は必要とされず、晴れの舞台などは無縁である。農耕だから、地道にコツコツとである。ただし、だから簡単な生き方をしているかというと、そういうことではない。

特に昔なら、我が家は隣の家と比べて作物の収穫量がなぜ少ないのかという問題に、いつもさらされていたはずである。怠けるからなのか、肥料か、水か、時期かなど、考慮すべきことはたくさんあった。しかもそれが、その年の気候条件と重なって大きな成功や失敗にもつながる。A型はそのような課題に対処することが得意なようにできている。

分析や、論理的な思考をさせるとA型にかなう相手はいない。私なども、他人の論理の粗さが見えすぎて困ったことがある。そのため、40歳頃には論理を用いることをやめた。通じないし、相手を追いつめることになるし、いいことはなかったからだ。とはいえ、今の余りにも非論理的な日本を見ると、いくら何でももう少し頭脳を働かせてほしいと願うのだが。
ショボーン

血液型の違いは外交関係にも影響していると思っている。アメリカはB型の少ない国で、その割合は日本が22%なのに対して10%であるという。となれば、日本が先走るのに対して、B型の少ないアメリカは出遅れることになる。大東亜戦争で日本がハワイを奇襲したのはそういうことなのだろう。

A型は出遅れるのだが大器晩成型なのでいずれ盛り返す。B型がやられる前に行動するのに対して、A型は出し抜かれた、あるいは失敗したと思ってからが勝負となる。大東亜戦争の経過は、強いA型対弱いB型の戦いだった。

中国は日本以上にB型が多く、約25%いるという。とすれば、アメリカ対中国の戦いは圧倒的に中国が先行する。しかも、中国は日本のような単純直情型ではないので、B型らしい嗅覚で雰囲気を察知し、先回りを続けるだろう。そのためアメリカがどこまで中国にやられていると認識するかが戦いのポイントのように思う。本気でやられたと感じないと、A型は全力を尽くさないところがあるからだ。しかし、本気になった場合は徹底的にやるに違いないというのが血液型から見た分析である。

そういえば、菅義偉新総理の血液型はO型である。菅新総理になって、私はある種の落ち着きを感じる。私から見て何もいいところはないのだが、欠点も含めて常識的な人間らしさを感じる。言うことなすことがありがちだと思える。「ああ、安倍前総理は非凡(非常識)だったんだ」と菅新総理を見て改めて感じる。それがO型の良さである。もちろん、O型はO型で欠点もあるので、手放しで喜んでいるわけにはいかないところもある。あの、鳩山由紀夫元総理がO型だったというから。
びっくり

とまあ、しょせん血液型の話である。酒の上での漫談と思っていただければありがたい。ニコニコあせる