皆さんは「8割おじさん」をご存知だろうか。有名な嘘つきである。いや、嘘つきだと思っているのは一部の人だけかもしれないので、正確には「一部の人から嘘つきだと思われている有名な人」である。私も、この「8割おじさん」が嘘つきだと思っている一部の人のうちの一人である。

さて、この8割おじさんは、名前を「西浦博」といい、ウィキペディア(Wikipedia)によると、医師であり、保健学者であり、保健学博士であり、北海道大学大学院医学研究院教授であるという。

ここから何が分かるかというと、医師であっても、保健学者であっても、博士であっても、北海道大学大学院医学研究院教授であっても、そんな立派そうに見える人でも、イケシャアシャアと嘘をつくということである。何という恐ろしい世の中であることか。コロナウイルスよりもずっと恐ろしい。

さらにこの西浦博教授は、経歴も実にすばらしい。ドイツのエバーハルト・カール大学テュービンゲン医系計量生物学研究所にて研究員、長崎大学の熱帯医学研究所にて特任准教授、オランダのユトレヒト大学にて博士研究員、香港大学公衆衛生大学院にて助理教授、東京大学大学院医学系研究科にて准教授などである。

どうだ、まいったか。「そこのけ、そこのけ、西浦博大先生様がお通りになる。」ってなもんである。「皆の者、頭が高い、控えおろう。この方をどなたと心得るか。畏れ多くも西浦博大先生様であられるぞ。」ってなもんである。

この西浦博大先生様は、今回の新型コロナウイルスに関して、「感染拡大の防止策を実施しなかった場合、重症患者が累計85万3000人になり、その49%(41万8000人)が死亡する」と言ってしまい、日本中が大騒ぎになった元凶を作った犯人である。

そして、41万8000人が死亡するのを防ぐためには、社会全体で8割の接触減が必要であると主張したことから、「8割おじさん」のあだ名が付いた。私たちにとって訳の分からない、満員電車はOKだが、不要不急の外出は自粛という施策の遠因となった人でもある。

さて、その西浦博大先生様のお告げはどのような結果になっただろうか。現在までのところ、新型コロナウイルスによる死者は1000人程度である。もちろん、西浦博大先生様のお告げを信じて完璧な対策をした効果が表れたのではない。

自粛は要請しても、満員電車は放置し、不要不急でなければ外出も認めるという緩さで死者1000人である。そんなことをしていては41万8000人が死亡するはずではなかったのか・・・。現在この西浦博大先生様のお告げについては、科学的根拠が希薄であるために、私のような素人ばかりではなく、専門家の間でも疑問の声が上がっている。当然である。

実はこの西浦博大先生様は、お告げがすっかり外れてしまった現在でもしぶとく生き残って活動を続けている。私なら恥ずかしくて絶対に人前は出られないし、あんな大言壮語をしてそれが外れてしまったのであれば、今頃は人知れず首を縊っているところである。厚顔無恥とはこの人のためにある言葉ではないかと思う。

しかし、さすがは大先生様でありひるむことはない。先日、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授とネット対談した際、山中教授が「新型コロナウイルス対策をしなければ、今からでも10万人以上の死者が出る可能性がある」と述べたことに賛同している(「山中伸弥氏の「コロナ10万人死亡説」は大丈夫か」2020.7.11 アゴラ 池田信夫
)。ここまで来れば、ある程度人生経験のある常識人なら大先生様の正体に気がつくのではないだろうか。そう、虚言癖があるのだ。


余談になるが、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授。この人も怪しい。学者としてはコロナウイルスのことなど何も知らない人のはずである。どこでどう間違ってしゃしゃり出てくることになったのかは知らないが、どうも西浦博大先生様の後継者を気取っているようなところがある。嘘つきにノーベル賞は取れないのではないかと思うが、実のところは嘘つきだから取れたノーベル賞なのかもしれない。

話を西浦博大先生様に戻すが、嘘つきならまだいいのだが、ひょっとして詐欺師か?という疑いもあると、個人的には思っている。実は西浦博大先生様の妻である柏木知子氏は小樽検疫所勤務の厚労省医系技官であり、その上司の石川直子厚労省医系技官は専門家会議副座長を務める尾身茂氏が理事長を務める地域医療機能推進機構の理事であるという(「オオカミ少年になってしまった西浦教授」2020.6.12 アゴラ 篠田英朗)
 

なぜ遠く離れた北海道の大学から、専門家会議のメンバーでもない人間が降って湧いたように現れ、それが実権を握ってデマを振りまいたのか不思議に思っていたのだが、それで分かった。厚生労働省は、自分たちに都合の良いことを言ってくれる犬を探していたのだ。とはいえ、デマを振りまくことを依頼しても、常識のある人間なら断る。見つからずに難儀していたところ、やっと見つけた都合のいい犬が、厚生労働省医系技官の夫であった西浦博大先生様だったというわけである。

もちろん、夫婦共々利益がある。金なのか将来の地位なのか知るところではないが、悪いようにはしないという約束だろう。自分たちの利得のために、国民を恐怖に陥れたのであれば、警察に捕まるかどうかは別にして、その実質・本質は立派な詐欺師である。あくまで私個人の感情的な見方であるが。

ただし、西浦博大先生様一人に責任を負わせるのは酷というものかもしれない。厚生労働省ぐるみの詐欺であり、西浦博大先生様は都合よく片棒を担がされた使いっ走りという見方もできるからだ。

巨悪は医療行政を担当する厚生労働省そのものである。医療利権のため、焼け太りならぬ新型コロナウイルス太りをしたいがため、日本全国を上から下まで巻き込んで、騙しにかかったのである。儲けに目がくらんで多くの被害者を出し、莫大な経済的損失を国に与えたのである。

政府及び財務省にお願いがある。この不始末の尻拭いをきちんとさせてほしい。是非けじめを付けさせてほしい。関係者は今後、日の目を見ないように全員左遷してほしい。予算もガッチリ削って、今後余計なことができないようにしてほしい。あ、小指はいらないですので、念のため。

すっかり懲りて、ぐうの音も出ないようにしてやらないと、何年かしたらまたやるよ、彼らは。