昨日は田中角栄のことを書いて、「総理大臣としては歴史上稀に見る悪党であった。人間的にも卑賎の輩だった。」「チンピラがいつの間にか親分になっていたという程度のものである。」と表現したのだけれど、とあるサイトに跳んでみると、田中角栄のことを今だに崇拝しているような人もいると気付かされた。

まあ、日本にはたくさんの人がいるから、それに思想信条の自由があるから、どんな人がいてもいいのだけれど、そういう人が一人でも少なくなることが、日本を良い国にすることにつながるというのが私の意見である。

そういえば、何年か前に、石原慎太郎あたりも田中角栄を賛美していたんだっけな。それを知って、石原慎太郎もろくでもない政治家だということに気が付いたのだけれど。ありゃやっぱり偽物だったね。

私が田中角栄を嫌う理由の第一は、誰にでも分かりやすいもので、賄賂を貰って懲役4年の実刑判決を受け、控訴したがそれも棄却されたということである。当然無実の罪ではあるまい。犯罪者を称賛してどうするのかと思う。そのままいけば刑務所に入っていたはずだが、病気になり死んだことで免れた。

2番目の理由は、田中角栄は金権政治を行った政治家であり(だから賄賂を貰うことにもなったのだが)、金権政治は国益を損なうと思っているからである。

金権政治とは、金の力によって国民を支配しようとする政治である。目の前に札束を置かれれば誰でも心が動く。その反対に、収入源を断たれれば誰でも音を上げる。それを利用して、自分の権力を強大なものにし、自分や子分の利益を図り、距離を置こうとする者には冷飯を食わせるというやり方が金権政治である。

それをすれば、信者はできる。今でも田中角栄を支持する者は、かつて余程好い目を見せてもらったのだろう。甘い汁を吸ったのだろう。しかし、好い目を見た者と同じくらい、故なく冷飯を食わされた者もいたのである。それでは、トータルとして国の利益とならない。田中角栄を支持する者は、中国でも韓国でも、賄賂の横行する国で暮らせばいいように思う。その方が性に合うだろう。

サッカーをご存知の方なら、2002年のサッカーワールドカップで韓国がベスト4に入ったのが、金権政治の結果であるといえば、金権政治がどのようなものか分かるだろう。そのような阿漕なことまでしてベスト4になることが、真に韓国の利益になったのかということで考えても、金権政治は否定されるべきものと思う。

金権政治とは少し違うが、鳩山由紀夫などは金の力で総理大臣になった人である。7年間くらいにわたり、母親から毎月1500万円のお小遣いを貰っていたという人だった。そのくらいの金があれば、私でも、総理大臣は無理でも環境大臣くらいには十分なれたに違いない。そうやって、金の力で人を動かしてなった総理大臣は、ご存知のとおりやはりクズであった。国益をこれ以上ないくらい損ねた。金権政治もしかりである。

ただし、金権政治は田中角栄一人に限ったことではない。そもそも、政治というものは、何かの政策を決定すれば、それに伴って得をする人と損をする人が出てくるのが普通である。例えば、日本には理系の人間が今以上に必要であり、しかも高度な知識や技術を身につけさせなければならないとの政策が打ち出されるとする。そうなれば、理系の大学、専門学校は間違いなく潤うし、教員、研究資金、教育設備などで、金回りの良くなるところがたくさん出てくる。反対に、文系の大学や研究者などに、割を食う者がこれまたたくさん出てくる。

このようなことは、政治を行う上でよくある話である。そのために政策の決定というものは、特定の誰かを恣意的に儲けさせようとしたり、誰かを狙い撃ちして困らせたりしないように、国会での審議事項になる。公の場で、皆の目にも届くようにして、金権政治を排除しようとするのである。それでも、政治家に汚職事件がつきまとうのは人間の弱さを示している。

安倍政権は歴代最長政権になったが、このような金権政治とは比較的離れた政治家であり、それが長期政権となった理由の一つでもある。野党は「もりかけ」だ「桜」だと、なんとかこじつけをして安倍政権が金権政権であると言いたがったが、無理があった。

とはいえ、安倍総理も全く曇りのないクリーンな人かというと、決してそうではない。証拠が確実に残っているものとして、福島原発に関する国会答弁がある。2006年に国会で「日本の原発で同様の事態(電源喪失)が発生するとは考えられない」「そうならないよう万全の態勢を整えている」と嘘の答弁を繰り返し、押し切った。

かつて原子力発電は利権の最たるものだった。国の金、つまり税金をどんどん原子力発電に流し込んでおり、それを糧として生きていた(甘い汁を吸っていた)人間が山のようにいた。その利権を守ろうとして、嘘の答弁を繰り返したのが安倍総理だった。田中角栄のように私腹を肥すようなことはしないが、政治的な利権を守るためには嘘もつくという総理大臣なのである。

「そのくらいいいじゃないか」という人も、「そんなことは許せない」という人も両方いるだろう。ただし、福島原発に関しては、その嘘の答弁が取り返しのつかない大惨事を招いた原因の一つになっているのは間違いない。

 

最後に、今、新学期の開始を9月にしてはどうかという話題が持ち上がっている。私としては賛成でも反対でもなく、好きなようにすればいいと思っている。ただし、現在、新型コロナウイルス対策として学校を休校にしており、都合がいいのでこのまま新学期を9月に持ち込んでしまえというのならば大反対である。

 

学校の休校はそもそも必要がなかったのである。それを休校にしたのは安倍総理の完全な間違いであった。その間違いを覆い隠すように事を運ぶべきではない。また、子供や病気をダシに使って、やりたいようにやるということには正義がなく、利権を絡めた悪巧みと疑われてもしかたがない。コロナ騒ぎが収まってから、正々堂々と議論して決めるべき問題である。

 

 

 

注)新型コロナウイルスについては、これまでも当ブログで触れているので、ご参考までにリンクしておきます。

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