現在日本は新型コロナウイルスの話題で持ちきりという感じがする。マスコミやブログをのぞいてみても結構あちこちで触れられている。私の第一感は、みんな暇だなというものである。話題が不足していて、つまらないこともでも飛びつくのは、野党のもりかけや桜を見る会と同じである。まあ、芸能人の不倫騒動よりはマシかもしれないが。

専門家以外の論調としては神経質すぎるものが多い。つまり、深刻に受け止める、大袈裟に考える、大掛かりな対策を打つべきだと訴えるなどであり、ニュースの視聴者意見などではややヒステリックな政府批判の内容もある。しかし、エボラ出血熱のように致死率が50%くらいもある感染症ならともかく、相手はたかが致死率が最大限見積もって2〜3%の肺炎ウィルスである。放置しておいたところで大したことにはならない。もちろん、まだ情報が不足しており、全容が分かっていないので不明な点は残るが、どう考えても大したことはなさそうである。それが私の認識である。

こういう騒ぎ方を見ると、医療費がどんどん国の財政赤字を増やすのに貢献?しているのがよく分かる。これは、日本人が暇と金を持て余しているせいなのか、もともと神経質なせいなのか、医療関係者の宣伝に洗脳されたのか、民度が低くて判断力に乏しい(要するにお馬鹿)ためなのか、ことによるとバイオハザード(ゲーム)のやり過ぎ、見過ぎなのか分からないが、いずれにしても無駄な金を使う方向に進みたがっている。

例えばマスク。西欧ではマスクなどしない。私もマスクなど、強制されたとき以外はしない。よくあんな無駄なものに金を出す気になるものだ。例外は咳やクシャミが頻発して、飛沫をそこら中に撒き散らす人で、そういう人だけがマスクをすればいい。通常のマスクでウィルスをシャットアウトすることはできない。マスクはほとんどが日本人のファッション感覚だと思ったらいい。

例えばインフルエンザワクチン。効果は微妙である。ワクチンを接種したので安心というほどの効果は全くない。ワクチンを射たなかったらインフルエンザにかかるというものでもない。私などはインフルエンザワクチンを接種したことは今まで一度もないが、ここ何十年もインフルエンザにかかったことがない。インフルエンザを気にするよりも、自分の体の健康に留意することの方が予防上はるかに有効である。

私がこんなことを書いているのは、主に2009年(平成21年)の新型豚インフルエンザが世界的に流行し、パンデミックがどうのとか、フェーズがどうのとか、WHOを先頭として世界中で馬鹿騒ぎ、から騒ぎした記憶があるからである。結果としては大山鳴動してネズミ一匹も出ずだった。日本も国の予算をかなり使ったはずである。無駄金であった。いや、医療関連企業は大いに儲かった。今回も騒がれれば騒がれるほど笑いの止まらないのが医療関連企業である。あえて煽っている勢力もありそうだと思わせる。

毎年流行する通常のインフルエンザでは、日本で1万人程度が死亡(超過死亡)しているようである。そうやって考えると、毎年の恒例行事であるインフルエンザもかなりの威力であるが、今回の新型コロナウィルス対策を考えるにあたっては、通常のインフルエンザと比べて、どのくらい死亡率の高い疾患であるかが判断材料になるだろう。ちなみに、日本国内で新型コロナウイルスに感染・発症したうちの二人については、既に治癒しているそうである。その程度のものである。

日本政府が今回特別機を中国に飛ばして、日本人を帰還させることは望ましいことである。それは深刻な病気だからではなく、中国にいては通常の治療も受けられなかったり、食べるものさえ満足に手に入らなかったりする可能性があるからだ。一度日本に戻って、健康であることを確認し、中国での生活上の不安がなくなってからまた行けばいいのである。

ところで、ウイルスというものは大変に興味深い生き物である。あんなのは生物ではないという人もいるが、ちゃんと進化までするというから立派な生き物だろう。これ以上ないくらい、最大に贅肉を削ぎ落とした生物である。贅肉だらけの私としては、ちょっとあこがれてしまう。

どこかで小耳に挟んだ話で、出どころがはっきりしないのだが、致死率の高いウイルスは進化度が低く、劣ったウイルスなのだそうである。それはなぜかというと、ウイルスといえども自分たちが滅んでしまうことは望んでおらず、生き延び繁栄しようとする方向性を持っているのだが、その基準で考えると、致死率が高いことはウイルスの目的に反することになるからだという。確かに、宿主が簡単に死ぬようでは生き延びることも繁栄することも難しくなる。

よって、進化度の高い、進歩したウイルスというのは、どんどん感染はするが宿主を殺すようなことをしないウイルスということになる。とすれば、エボラ出血熱などは極めて劣った、お馬鹿なウイルスである。ただし、エボラ出血熱も馬鹿呼ばわりされるのは嫌なのか、実際問題として、感染中にも進化を繰り返し、無害化していくのだそうである。人間もウイルスも努力が必要ということだろうか。

無害な感染で思い出したが、顔ダニというものがある。原則無害であるが、成人ともなれば、確実に全員の顔(毛穴の奥)に小さな小さな
(0.2~0.3ミリほど)ダニが住んでいるそうである。とあるサイトでは「正常な皮膚でも200万匹の“顔ダニ”がいる」と書いてあった。しかも感染するらしい。

赤ちゃんの頬に自分の頬スリスリはダニの感染である。男女で睦まじく愛の交換は、ダニの交換作業でもある。女の人は化粧をすることが多いが、ダニもこの化粧品はおいしいとかまずいとか思っているに違いない。「皮膚に栄養を与えましょう」などという化粧品はおいしそうである。なんだが、面白いような面白くないような、気持ちいいような気持ち悪いような話である。