「手術で治したいという意思」はしっかり多方面から情報を得てから固めてください。

3.手術へ前のめりにならないように
 私は最近「MacFとは?頚椎症性神経根症や外側型の頚椎椎間板ヘルニアに対して行う低侵襲手術」という記事に出会って違和感を覚えました。
 それは記事の最後のこの部分。「私は、手術を希望していない方に手術を勧めるつもりはありません。手術で治したいという意思を持つ方の助けになりたいと思っています。
 なんか違うなあと私は思いました。私の場合1回目の手術の結果が思わしくなかったのでメールで相談したところ、先生は1回目の手術の不備を指摘されたうえで、「前方から原因となったヘルニアを摘出して神経圧迫を取り、後方の肉芽は退縮を待つ、というのが私のオススメです。私に任せてください。」と返信がありました。私は今でも先生の方から手術を勧められたと思っています。
 しかしながら手術を受けるのは自分。これから手術を考えている貴方に私が言いたいのは、この先生が言われる通り「手術で治したいという意思」を自分でまずしっかり固めてから相談すべきです。その為には色々と情報を集めて検討してください。この私の記事も参考にしてください。私もそれなりに情報を集めたつもりですが私は前のめりになり過ぎていたと反省しています。

4.MacFは大きなリスクを伴う?
 私がMacFという手術をして約4 年を経過する今地元の病院で検査して知らされた手術の結果は次の通りです。
①ルシュカ関節を削った結果関節が不安定になりそのストレスを受け椎間板は変性し椎骨も陥没している。C6 C7の椎間板の役割は終えている。
②手術した箇所に瘢痕が出来てC7神経根を圧迫している。このせいで痛み痺れが出ている。
 手術して以降痛み痺れは緩和した事はなく、術前より強く酷くなっています。そして椎間板は破壊されました。

5.合併症の説明
 私に発生した合併症は術前に説明はなかったですが、ちゃんと冒頭の記事に記載されていました。

 関節の変形は「ときに」、眼瞼下垂は「まれに」、動脈出血は「きわめてまれに」あるとされています。という事は関節の変形の頻度は高いのだと推測されます。
 上記のような合併症の説明があれば手術を躊躇したかも分かりません。

 実は私は手術の前に2回目の手術でありルシュカ関節を削ることもあり、「前の手術で椎弓度を削っている状態で今回ルシュカ関節を削った場合頸椎全体の安定性が失われる事はないでしょうか?」とメール質問しました。すると「〜後方手術(1回目の手術)は不安定性に全く関与しません。私の前方手術のみでは、不安定性は生じませんので、ご安心下さい」との返信があったので安心して手術を受けました。
 それに不思議なのはこの手術をする病院の公式ホームページにはこの合併症は書かれていなくて手術のメリットだけが羅列されています。「手術を希望していない方に手術を勧めるつもりはありません」と患者の意思・選択を尊重するのであれば病院の公式ホームページにも合併症を明記すべきと私は思います。
 こんな実態もあるので手術前の情報収集は念には念を入れしっかりしましょう。

6.サイレントマジョリティー
 それと私のような体験は特別な例ではないという事も知って頂きたいと思います。「みんなヘルニア仲間」というMacFシンパの掲示板があります。私もこの掲示板の記事を読み手術に傾いたという経緯があります。この掲示板にMacFに批判的な投稿もあります。macfと題するけんさんの投稿


です。読んでみて下さい。けんさんの投稿内容も感情的になっているなという部分もありますが、タイガーマスクさんの投稿内容を読み悲しくなりました。特にこの部分。

 この発言って許されるのでしょうか?けんさんにメンタルの症状がある事を公にし、クレームを言うのはメンタルの問題かのようにも受け取れます。この前段でもけんさんの診療情報を詳しく記述していますが守秘義務違反には当たらないのでしょうか?
 私も痛み止めとしてランドセンというベンゾジアゼピン薬を服用していて離脱症状で苦しめられました。私もこんなふうに言われるのかと思うと悲しくなりました。
 MacFの「被害者」はけんさんや私だけではなく声をあげない多くの人がいるのではと私は思います。

7.その他のリスク
 それとこれは余談ですがMacFの手術をすると必ずデパスが処方されます。私の場合90日間処方されました。ランドセンを服用して私は60日で依存離脱症状を自覚したので同じベンゾジアゼピンのデパスを90日間連用すれば、ベンゾジアゼピン離脱症状群


になる方も多いのではと危惧します。