県外の病院でMacFの手術(顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術)をして間もなく4年が経過しようとしている。術後一度も症状は改善した事がないうえに、最近になって痛み痺れが更に強くなっているのと首コリが不穏なまでに酷い。

1.椎間板の変性
 そんな状態が続いているので頸椎のずれや変形そして椎間の狭小が進行しているのではないかとの不安が強まった。それで先日、CR、CT、MRI検査を地元の病院で受けた。その結果説明をその地元の病院のH医師(4年前手術を勧めなかった医師)から受けた。

まずCR画像。
左が術前2015年、右が術後2020年の画像

 かなり椎間の間隔が狭まっている。(というか術前の頚椎はとてもきれい!)それと上のスマホ画像では分かりづらいけれど術後のC7の右上の所がモヤモヤと写っているので「これは何ですか?」と聞くと、「CTとMRI画像を時間かけて見て分かったのだけど少し嫌な事言わないといけない」とH医師に言われて出されたのが下の画像。

上の2020年のCR画像の部分のCT画像。C7の右上部分に陥没が見られる。

これは別方向から撮影したもの。左がCT画像、右がMRI画像。

 この方向で撮影したCT画像でもC7の左上(写真では右上)部分に陥没が見られる。
 H医師の説明によると、ルシュカ関節を削り不安定になり支えがなくなった為に左側にストレスがかかり続けC7に陥没が出来たという事だった。
 そして、右側のMRIの画像で分かる事は、その陥没部分に椎間板の組織が入り込んでいる。(陥没の形状に合わせた白い部分)
 更に悪い事にC6C7の椎間板が白くなっているのは、椎間板の成分が変性してしまって椎間板としての機能(クッション)を全く果たせなくなっているという説明があった。

 この椎間板の変形は今後も進行して極端に言えばC6 とC7はくっついてしまうのかと聞くと、下の画像を示された。
今回撮影したCT画像

 H医師によるとc6c7間が不安定になっているのでc6を支える骨棘がc7に出来ているので、今後安定しこれ以上の陥没や椎間の狭小は進まなくなると思うとの説明があった。但し「破壊された」椎間板の機能は元に戻らないらしい。
 陥没部分の骨は再生しないのかと聞くと、ダンボールの様な状態になる(陥没部分の上に薄い膜が出来るが陥没の穴は埋まらない)だろうとの事だった。
2020年12月26日追記
 上記の椎骨の陥没と椎間板の変性がいつから発生していたのだろうかと思い、過去のCT画像を病院から提供されたデータを検索すると、2018年4月に品川のS病案での術後1年半検診のCT画像でもはっきり椎骨の陥没が写っていた。
 主治医からは、画像上は手術して良くなっている、傷み痺れは癒着が発生しているせいかもと言われた。椎骨の陥没の事は全く触れもしなかった。
 ということは、私の主治医執刀医は以下のいずれか。
①名医なのだから椎骨陥没の事は当然読影できていたはず。自分の手術の不都合さを認めたくない不誠実さが主治医にはあった。
②椎骨の陥没と椎間板の変性を見落とした無能な医師。
 何れにしても信頼できる医師ではなかったようだ。

2.瘢痕
 この椎間板の変形変性が今の痛み痺れの悪化の原因なのか?と聞くと、「将来変形変性のストレスが続きその生理反応で痛み物質が出る可能性はあるが」(この部分正確に理解出来なかったので言葉が不正確)今の痛み痺れには直接関係はないとの事だった。今の痛み痺れの原因は手術した箇所に出来た瘢痕が神経根を圧迫しているせいだろうとして下のMRI画像を示された。

右下の画像が瘢痕を示しているらしい。

 手術はしない方が良かったのか?という質問に、回答に変えてH医師は、「手術した場合瘢痕が出来る事は避けられない。私もかつて多くの手術をしたがやはりこの瘢痕のため術後も痛み痺れが続き或いは増している患者さんを多く経験した。その反省もあり神経根症の人への手術は止めた」といった。

3.真逆の現実に当惑
 頚椎の手術を決意したのは、痛みをなくしてQOLの高い余生を送りたいと思ったから。
 それが、手術により瘢痕が生じて手術前より痛み痺れが増している。それに加えて手術した事により椎間板の変性を来たし機能ななくなっている。その影響が将来出てくる恐れもある。
 そしてこの今の状態を良くする治療法これといってはないと言われた。
 
 手術前の期待の真逆の現実にこの4年間当惑し苦しみ後悔し続けてている。それをポロリ医師に漏らすと、手術してなかったらそれはそれで貴方の性格なら後悔すると思う。手術して結論が出たのだからそれはそれで受け止める事が必要。痛みで眠られない事はないのだから今の痛み痺れは好きな事をして紛らわしたらどうかとアドバイスを受けた。