学ぶ、敬う、そして。 -8ページ目

学ぶ、敬う、そして。

元・片想い日記。遥か昔、大学生の頃、同性の先生に恋をしていました。2010年の初期は、先生への恋路ブログでした。先生への恋は叶わなかったけど、それ以降同性パートナーオンリーの日常です。永らく休眠してましたが、2019年ブログ再開→頓挫→2023ぼちぼち再開。備忘録

こちらは旅行記の一つ。

既に帰国済みですが

記録していた独り言をアップしています。

 

――――――――――

 

憧れの地を前にして。

 

 

トランジット。

アジアの大きな空港で乗り継ぎ便を待っている。

数時間の滞在の末、やっと表示された私の目的地。

 

私は掲示板に載っている憧れの地の名を前に、

感覚が研ぎ澄まされているかのように感じている。

 

世界中の人が行き交う空港。

大都市の名前が連なる掲示板。

そしてそれを繁々眺める人々。

私もそのうちの一人。

 

ーあぁ、私はこれからこの場所に行くのだなー

 

目的地の名前は

学生の頃、先生から教えてもらった街の名前。

それまで"国の名前"は知っていたけど

"玄関口の街の名前"は、知らなかった。

夏休みに送った、制作の中間報告メールに

先生から来た返信。

末尾に「@●●(都市名)」と書いていて、

初めて知った。

 

 

私には一生行く事のない、はるか遠いところの名前。

学生の私には、ますます先生が遠い人だと感じるだけの字面だった。

 

 

・・・。

 

だけど、その場所に

あと数時間後私もいるのだ、と。

体中の血が騒いで、目がぎらぎらした感覚になって

わけもわからないけど武者震いのような感じがした。

 

 

――――――――

今年の6月、先生に会った時に私は言った。

 

「そこに行けば何か答えが出るかもしれない」と。

 

移動の為に乗った電車で

横並びになった私と先生。

かすかに肩が当たって、

先生は何とも思っていないだろうけど

私は当たったところがずっとヒリついて

ざわざわして

口から内臓も飛び出そうだった。

 

勿論、私は”なんてことない”ふりをして

普通にお話しを楽しんでいるように装っていたけど。

 

そんな中で、たまに真剣に話す。

「ずっと行きたいと思っていて。

 …行けることになって。

 …そこにいけば、ずっと探してたものが見つかるかもしれない気がして。」と。

 

それに対して先生は

”うん、うん”と深く頷いた。

 

 

実は先生には、私がその国に興味を持っているなんて

一言も言った事がない。

先生の調査地だから、先生の話を聞く時に

どんなところなの?とか、どんな生活なの?とか

そういう事は学生の時も大人になって再会してからも

度々聞いていたけど。

 

私が興味ある、なんて、一言も言ったことない。

でも先生は

私がその国に行く事の理由も背景も、聞いて来なかった。

聞いてないのに、”うん、うん”とだけ深く頷いた。

あたかも私が

”その国に興味があること”も”行くと決めたこと”も

当たり前だと知っていたかのように。

 

だから私は嬉しかった。

だって私がその国に興味を持ったのは間違いなく先生の影響だけど

「じゃあ具体的にどの部分に?」とつつかれたら

私はきっとうまく答えられなかっただろうから。

 

それに、私が探している”答え”は

もしかすると”その国について”ではないかもしれない、から。

 

 

――――――――

 

私の探している”答え”とは・・・。

 

自分で放った言葉なのに、

旅が始まるまでその意味をずっと考えていた。

 

私の中ではまだもやもやした漠然としたもののままなのだけれど

もしかすると、先生には見えていたのかもしれない。

 

 

 

・・・。

 

掲示板に光る目的地の名前を見て

ひとつ”私の探しているもの”がよぎった。

 

それは・・・

私自身の先生に向かう、気持ち、だ。

 

 

・・・。

 

この6月、先生に会った時に、

私は先生と思わぬ会話をしてしまった。

 

あの日の私はすごく”がんばって”いて

「友達になりたい」と改めて伝えていた。

それに纏わる言葉が少し零れたところで

先生が一言放った。

 

先生にとってはあえて何の”配慮もない”一言だったのだろうけど

その一言がきっかけで

私はひどく混乱してしまった。

そのあとの会話が全部支離滅裂だった。

 

忘れようと、手放そう、と試みた14年前の気持ちに

再び火が付くようだった。

 

 

 

ー先生のことが好きだ。

 

それは間違いない。

でも好きという気持ちも、色々あるから

どの”好き”か分からなくて

正直いまだに右往左往している。

 

・・・いや、わかっている。

頭では。

”好き”の種類の答えなどいらない、と。

ただ私と先生の関係性が、

今のように/今より少しだけ親しく

あり続けていれば

私はきっと自分で自分自身の背中を押して生きていけるから。

先生に憧れた気持ちが

今も私を奮い立たせてくれていると

自覚しているから。

私が私らしく生きる糧は、

先生に向かう、自分の気持ちだ。

それでいて

先生からのレスポンスは、それのおまけ、程度だと。

 

 

それで満足だ、と思い続けてきたから

先生の配慮の無い一言は

再び私の気持ちを14年(?16年?)前に戻し

ある種”むき出し”にさせた。

 

 

とは言え、そんな感情など、

こんなに時が経ってなお

持つのは苦しい。

傷つきたくないし、傷つけたくない。

 

だから、私は一生懸命に蓋をし続けている。

 

もしもこの気持ちの答えが、

これからその場所に行く事で少しでも掴めるのなら、

と小さな願いをかけている。

 

 

 

私が少しでも動くことで。

今回の旅に掛けた”学び”への欲に、率直に動くことで。

そして、そのどこかで先生のルーツに触れることで。

 

雲のように掴めない先生の一端に手を伸ばしつつ

私の中に生まれたグレーの雨雲を

吹き飛ばしていきたいと思う。

 

祈りの場所に足を踏み入れ

答えを見つけよう。

 

 

いざ、

憧れの目的地へ。

 



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