2~3年前から続いた美容院の新規出店ラッシュも一段落のようです。
というのは以前オンエアされたキムタク主演のTVドラマ「ビューティフル ライフ」
に感化された若者たちにより、美容学校の入学者数が歴史的に伸びました。
しかしモニターの中でキムタク演じる主人公のように、いきなり技術者になれる
わけではなく、シャンプーや洗濯、掃除などに追われる日々に理想と現実の
ギャップを感じてドロップアウトした者の数も多数にのぼるとの事でした。
とはいえ元々過剰な入学者数だったため、生き残った者の数だけでも通常より
多いわけで、そんな彼らが下積みを経験し出店のタイミングになったと言うわけです。
夢と希望をのもとに自分の店をオープンした時の気持ちは今でも鮮明に覚えています。
若さゆえ怖いものなどなにもありませんでした。
ですが当然のごとく、今まで商売を続けてきた中で数々の試練や困難に見舞われました。
そのたびに開業当初の能天気な自分を省みて歯を食いしばってきました。
美容ディーラーさんの話によると、開業するも集客出来ずに半年、一年で廃業する
オーナーも少なくないといいます。
自分が育てられた時代と違い、大型店は特に急造技術者が増えているようです。
本来なら7年、8年かかって覚えて行く技術を2、3年でザックリと教えて
スタイリストの名のもとに売り出す。
そんなベースが出来ていない彼らが出来ると勘違いしてしまい出店したとすれば
結果は目に見えています。
今日もどこかで「アナタの髪が蘇る!」「ダメージのないパーマ♪」
こんな誇大広告が踊っているはずです。
集客するためには嘘も厭わない・・・・・・
美容師の仕事は技術と美容の知識を売る仕事であると同時に
接客業者として自分を売る必要があります。
世の中に傷まないパーマ、カラーなど存在しません。
と同時に髪を修復するトリートメントもありません。
トリートメントはあくまでも上辺のコンディションを良く見せるための
対処的なものです。
髪は生えてきた時点で完成された細胞です。
肌の様に新陳代謝を繰り返すものではありません。
お客様と真摯に向き合い正直を貫かないで信頼は得られない。
そう思います。
飴と鞭商法。
「髪が傷んでますね。このままだと大変な事になりますねぇ。
でも大丈夫ですよ。うちには凄いトリートメントがあるんです」
これから美容技術者を目指す若者には、スタイルの部分だけではなく
毛髪に関してもしっかり学んで頂きたいなぁと願わずにはいられません。
技術も人間関係も一日にして成らず。
今日はこのへんで。