2010年8月中旬


生検手術の翌日一般病棟へ戻る。


状態が安定してないためナースステーションのすぐ横の病室へ。


状態は最悪ショック!

手術の傷が痛い。

その上咳が止まらずその咳が傷に響いて激痛。

熱も高く38度後半~39度。


なんとかしてくれーと

先生に咳止めをお願いするが

咳をして痰を出したほうがいいと言われる。

こっちはそれどこらじゃないのにーパンチ!


この時私の肺は左に水が溜まって、右は痰が詰まって少し潰れていたらしい。

だからなのか呼吸が浅く息苦しい。

なにもしていないと酸素が90前半。

そのため酸素が手放せない。

体を拭いてもらうためにベットをフラットにしたら

息が上手くできなくて窒息するかと思った。

なので常にベットを起こした状態。

しかしその状態ではなかなか寝れず。


痛み、咳、熱、息苦しさ、不眠と

もうどうしようもない状態叫び

誰がどうにかしてくれーっとずっと思ってた。


今まで何度が手術してきたがこの時が一番辛かった。

この状態がしばらく続く。


2010年8月中旬


やっとこさ生検へ。


今回の生検は腹部を10センチほど開腹して

一番腫れているリンパ節を切除する。

もちろん全身麻酔。

腹腔鏡も検討されたが確実にリンパ節を切除したいので

開腹手術になった。


えーんしょぼんまた傷が増えるよ。

自慢じゃないがこの時点で私には

胆嚢ポリープ(腹腔鏡)で腹部4か所、胸腺腫(腹腔鏡)で胸部4か所、

帝王切開で1ヶ所、この前の生検で頸部1ヶ所とすでに10個傷があった。

全て残っているし、ケロイド状になっているのもある。


今までの経験で手術には慣れていたのであまり緊張しなかった。

それよりも早くしたい気持ちが強かった。


全身麻酔なので手術室に入ったらすぐに眠ってしまった。

気付いた時はもうすべてが終わっていた。

先生から「無事に切除できたからね」と言われ一安心。

今日一日はICUで過ごす。

家族を少し面会できたが麻酔がまだ完全に切れてなかった

何を話したのかほとんど覚えていない。


しかし麻酔が切れてからが本当に辛かった叫び


いろいろなものに繋がれているので殆ど身動きが取れない。

ベットは半分起き上がった状態で固定してあった。

まず激しい痛み。そして熱と咳。

熱は手術したからなのか、

手術前からのがまた上がったのか

よく分からないが38度後半へ。

その上咳がひどくそれが腹部の傷に響いてめちゃめちゃ痛い。

いろんなところが痛くて痛み止めマックス。


痛みと咳で全然眠れない。

疲れているのに眠れないって辛い。


この時もう一つ辛かったのが翌日朝まで飲み物禁止。

ずっと絶飲食だったので喉がカラカラ。

氷少しならOKだったので看護士さんに氷を貰う。

この時の氷は本当に美味しかったな。


2010年8月中旬


週明けの生検が決まりバタバタ。

体調はイマイチ。

熱は37度後半~8度前半。

いろいろな所に痛みあり。

しかしロキソニンを飲んでいれば

痛みは弱まったし、熱も下がる。


治療の道筋がついたことで落ち着いていた。


生検が終わったらきついだろうし

結果が出たら抗がん剤。

その間はあんまり人に会いたくないから

面会はこの週末に来てもらった。

親や友人いろいろな人が来てくれて嬉しかった。


しかし面会で疲れたのか夕方から熱が39度に急上昇。

先生に「こんなに熱が高いなら明日の生検無理かも」と

なんですとー叫び絶対にイヤ!!

生検をせんと前に進めんのじゃプンプン


薬と点滴と気合で夜中には7度台へ。

そのまま翌日まで7度前半をキープ。

なんとか先生のOKがでて生検にこぎつけるチョキ

いよいよ生検だ。


2010年8月中旬


体調悪化により再入院。

本当は8月下旬に再度生検を行う予定だったが

急遽休み明けの月曜日に早めることに。


急に決まったので開始時間も当日にならないとわからない。

(手術室が空いたところに無理やり入れてもらうみたい)

手術の説明も外科の先生がいないので当日しか出来ない。

なんかバタバタですあせる


私は体調は悪かったが生検が早まって嬉しかった。

先生の話では10日ほどで結果が出るので

それを見て抗がん剤治療にへ。

回数は3週間に1回を6~8クール。


やっと道筋が見えてきた。

それならば来年の3月ぐらいには終わるよね。

(この後いろいろあって予定は大きく変わりますがガーン

はっきり言って抗がん剤治療は嫌だが逃げ道はない。

やるしかないなら早くやって終わりたい!!

覚悟を決めましたメラメラ


「始まらなければ終わらない。

 ゴールは必ず近づいている。」


この言葉はガン経験者の方の言葉です。

再入院が嫌だと愚痴っていた私に言ってくれました。

その方も別の患者さんから言われたらしいのですが

非常に印象に残っていると。

確かに何事も始まらなければ終わらない。

この言葉は治療中すごく励みになりました。

つらい抗がん剤で逃げたくなった時や

移植の時などずっとこの言葉に助けられました音譜

2010年8月中旬


体調悪化の為、急きょ病院へ。


熱が高く39℃。

体中に痛みあり。

最初に体調が悪くなったときに似ていた。


急な予約だったにも関わらず

病院に着くとすぐに診察。

症状を見るなり先生からは

「このまま入院しましょう!!

もしかしてとは思ってたけどガーン


血液検査、レントゲン、CTへ。

結果肺の音に雑音があり。

リンパが腫れて気管支を圧迫しているのか?

レントゲンで見ると肺に水が溜まっている。


急遽胸水を抜く検査が追加。

胸水を抜いて、その中に何がいるか検査するらしい。

これがまた怖い叫び

背中から注射をさして水を抜く。

処置室でエコーを見ながら刺す場所を探す。

若い先生方3人ががりでやる。

「場所ここ?深さはどれくらい?」

相談している声が聞こえてめちゃ怖い。

しかも背中なので全く見えない。

なんとか無事終了。

200cc位取れたって。

痛みもあったがそれ以上に怖かったよ叫び


やっとで病室へ。

やれやれやっと落ち着けると思ったら

動いた拍子に点滴が外れて血が噴き出したショック!

焦る私、旦那、看護士さん。

止血してもらってすぐに止まったけど

洋服が血に染まっちゃったよ。

びっくりしたー。


そんなこんなで入院生活再開。