伯母(母の姉)は、認知症で施設に入っていました。誰かが面会に行って帰るとき、伯母は必ず施設の職員の方に「私は帰らなくてもいいんですか? ここに居ていいんですか?」と尋ねていたそうです。職員の方が「いいんですよ。」と答えると、「そうですか。お世話になります。」と言って、丁寧にお辞儀をしていたそうです。
この様子を見て、従兄弟家族(伯母の子供達)はずいぶんと気持ちが楽になったと言っていました。職員の方からも親切にしていただいたそうです。
認知力が衰えても、人の気持ちを思い、感謝の気持ちを表していた伯母は立派だったと思います。