≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

筒井重行が提唱する「臨床自然運動学」

からだ日記と自然運動と白隠の環(メビウスの輪)その16

今回紹介している絵は、「蓮池観音図」です。

作者は、白隠慧鶴です(江戸時代中期の禅僧)。

白隠は多くの観音像を描いています。頭上に高い宝冠、天衣をまとう。

それは、沼地から清浄な花を咲かせる蓮にたとえています。

観音が混沌とした現世に苦悩する人々を救ってくれることを表しています。

「白隠禅師坐禅和讃」

衆生本来仏なり

水と氷の如くにて

水を離れて氷なく

衆生の外に仏なし

衆生近きを知らずして

遠く求るはかなさよ

たとえば水の中に居て

喝を叫ぶが如くなり

・・・・・・・・

ヒトの中に「宝珠」あり、それは「仏性=トキ」です。

「宝珠」とは、なんだろう???・・・・

「いのちの流れとは・・・・トキである」これを体感することが健康には必要、それにはこのシステムが・・・・・。

▪︎視床下部が制御する10系統の恒常性調節システム

① 概日リズム(体内時計)

② 自律神経機能

③ 免疫反応

④ 内分泌機能

⑤ 本能行動(摂食行動、飲水行動、繁殖・養育行動)

⑥ 熱エネルギー代謝(深部体温、栄養代謝)

⑦ 情動・記憶

⑧ 疼痛・感覚閾値

⑨ 歩行・運動

⑩循環動態(循環血液量、脳脊髄液動態)

いのちの流れと養生には、氣血津液の滞りをとり、慢性炎症の消火と視床下部症候群(脳室周囲器官制御破綻症候群)の改善が必要です。(視床下部症候群=hypothalamic syndrome)

それが身心の健康と養生につながります。ただ、日々いのちの流れを無心に感じることがその第一歩です。

自力(養生)と他力(トキ)、意識と無意識、陰(もの)と陽(うごき)、二つの迷走神経のはたらき・・・・・ 

いわゆる顎関節症の研究、臨床にたずさわってどのように「トキ」を過ごしたのだろうか?、まだまだ追求は・・・・・・・・ 

          凡夫なコペル