≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

筒井重行が提唱する「臨床自然運動学」

からだ日記と自然運動と白隠の環(メビウスの輪)その8

今回紹介している絵は、「布袋携童図」です。

作者は、白隠慧鶴です(江戸時代中期の禅僧)。

布袋は唐代に実存したとされるお坊さんで、町に出かけて説法するのが好きで、供物がたくさん入った袋を持って歩いていたので、その名がついたと言われています。

日本では、七福神の一人として有名です。

子供の手をひいている布袋さんが笑っている。

笑いは元気のもと。いつも笑いを振りまいている布袋さん。

病魔も居心地が悪くて寄り付かないようです。

泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生。同じ暮らすなら笑って暮らせというのが、布袋さんの教えです。

この図では、布袋さんが傘を持っています、この傘に蓮の絵が書かれています。この傘で子供をかざしています。

傘は何を、あらわしているのでしょうか?

法句経 204番

健康(無病)は、最高の利得であり

足るを知るは、最上の宝であり

信頼は、最高の知己であり

ニルヴァーナ(涅槃)は、最上の安楽(さいわい)である

             コペル訳

健康 ・笑いと 自然運動(無心・有心ゆらぎ)養生法

からだ日記の中に、自然運動の中でからだの変化と共に色んな感情の変化も出てきます。臨床を30年近くやってきてやっとこの内容が理解できるようになってきました。

体と心の変化は、あたまで考えるのではなく、自然の風にまかせて、あたまをカラッポにしていれば良いのです。それが身心の健康につながるようです。無心(大・小) 即ち 健康(大・小)

◎日本でこの「健康」という言葉を文献で始めて使った人が、白隠禅師なのです。戦国時代が終わり、人々は身体の堅剛さだけでなく「心」の安らかさを求め、「健体康心」(けんたいこうしん)を願い「健康」を考えたと思われます。古くから、色力康健などと

「康健」が使われていたようです。康福、康楽、康強、康癒・・

では、健康の定義とはなんでしょうか?

WHOの健康の定義は・・・・・・

Health is a dynamic state of complete physical,

mental ,spiritual and social well-being and not merely

the absence of disease infirmity

健康とは、肉体的、精神的、霊的および社会的に完全に幸福な流動的な状態であり、単に疾病または病弱がないということではない。健康の秘密を読み解くには、白隠の環の解読と二つの迷走神経の働きの認識が必要です。