≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫

筒井重行が提唱する「臨床自然運動学」

からだ日記と自然運動と白隠の環(メビウスの輪)その4

今回紹介している絵は、群盲撫象図(ぐんもうぶぞうず)です。

作者は、白隠慧鶴です(江戸時代中期の禅僧)。

これはインドから伝えられた逸話を、白隠禅師が描いたものです。

はじめの「群盲」とは、複数の盲目との意味。

後半の「象を評す」「象を撫でる」とは、象のことを評するとの意味になります。

意味は、断片的な情報で全てを理解したと思うと、間違った考えを持ってしまう。

木を見て森を見ず、のことわざにも通じる意味になります。

触れるには、表層と深層、両者の間(あわい)の三層を意識する必要があります。

無意識のセルフケアーとしての自然運動には、量と動きの方向性の2つが存在しています。

自然運動は、①微細な動き、②小さな動き、③大きな動き、④重力の解放の動きがあるようです。

この自然運動を見極めるには、時空を超えた多次元的な目線が必要です。

この運動をコントロールしている存在はどこにあるのか?

特に臨床の現場では、ささやかな気づきを患者さんと共有することが非常に大事なようです。

無意識の自然運動を理解するには、自然界に目を向けると参考になります。

脳の「コリ」をほぐし、体の「コリ」をほぐし、間(あわい)を抜ける。

それは、“間抜け”になること。

そして、自由になり安心につながり、自己肯定感が増大していく。

生・老・病・死の風に乗るには、“間抜け”になることだ・・・・・

全てが、空っぽになる。  コペル