≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫
筒井重行が提唱する「臨床自然運動学」
からだ日記と自然運動と白隠の環(メビウスの輪)その3
今回紹介している絵には、真ん中から顔を覗かせている布袋さんが、何かを握っています。
作者は、白隠慧鶴です(江戸時代中期の禅僧)
長い紙を丸くして、そこに字が書いてあります。
右側の細い楕円形の判子がありますね、読んでみますと「在青州作一領」と書いてあります。
左はちょっと読みにくいですが、不思議なことに字が逆になっています、天地がしかも裏返しになっています。
これは、紙の裏側から書いているからです。
読んでみますと「布杉(ふさん)重七斤」と書いてあります。
その意味は、
私は生まれた時には裸一貫(約4kg)
生まれたまま、天然の襦袢(皮膚)をつけて生まれたのだ!
この細長い紙は、「メビウスの輪」になっています。
この輪は、表がいつの間にか裏になっています。
一切の存在は、一つの原理に帰着する。
一つの存在は、一切の原理に帰着する。
一即一切、一切即一。
白隠さん(臨済宗の禅僧)は、ドイツのメビウス(1790-1868)
という数学者がこの不思議な面を発見する、百年前にこの不思議な面の特徴を使っています。
表が裏、裏が表と言っています。
すべて対立概念があると我々は考えますが、すべてには根源があり同じであると書いたのでしょうか?
裏とか表とか、そういう対立概念を超えた、存在や動きがあると表現しているようです。
コペルは、この環を「白隠の環」とよんでいます。
それは、自然運動を30年以上、臨床の現場で診てきたコペルは、
自然運動には自然界の原初を含んでいると考えるようになったからです。
全ての出来事には、原初の風がふいている・・・・
その風をすべて受け止めれば、何かが起こる。
そうすれば・・・・・・・・・コペル