≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫
「病は氣から」その22(スライド29と30)
(スライド29)
東洋医学には、生理物質が、流通するルートが認識されており、これを「経絡」と言います。
これらのルートは、「臓腑」と連動して、体内・体表を巡っています。
経穴(ツボ)は経絡上に存在する反応点であり、診断や治療に応用されます。
人体の情報伝達システムとして、経絡は正経12本、奇経8本、絡脈15本あります。
ツボは、全身では670穴あります。奇穴は、250〜あります。 ( 経穴は361穴 )
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(スライド30)
スライドは、経絡とツボを示します。線状のものが経絡で、その上にある点が、ツボです。 左はしの図は、経脈と絡脈を図式化したものです。
経絡の概念とは?
古代の解剖所見、臨床経験、鍼灸治療を受けた患者さんの、感覚などの蓄積によって、構築されたと考えられます。
経絡の役割は、氣・血・津液を、運行する主要な経路、血管系やリンパ管系を含む概念です。
経絡自体が持つ機能は、体の各部を連絡することです。
ツボは、体外からの信号により、経絡を通じて臓腑や生理物質を調整することができます。
それは、流すことに優れている働きが、経絡にあるからです。
経絡は、経脈と絡脈とから構成されています。
人体の深いところから、縦に流れる主要な脈を経脈と言います。
経脈から横にわかれる脈を絡脈といい、絡脈は浅いところから編み目状に、全身くまなく走っています。
経脈には、正経と奇経があります。
正経とは、手・足の三陰経と三陽経の十二経脈奇経とは、任脈、督脈、衝脈、帯脈、陰蹻(きょう)脈、陽蹻脈、陰維(い)脈、陽維脈で奇経八脈と呼ばれます。
十二経脈はさらに十二経脈から分かれ、深い部分を走る十二経別があり、筋肉、皮膚を十二経脈に配当した十二経筋、十二皮部があります。
絡脈は、経脈の分枝であり、比較的細い小さい。
経脈と経脈をつなぐものを十五絡脈(別絡)といい、絡脈からさらに枝分かれするものを孫絡、浮絡といいます。
次回は、「経絡」です。