≪今日のコペル(臨床自然運動学)先生の独り言≫
「病は氣から」その2(スライド3から5)
〈スライド3〉
東洋医学では、望診は重要です、 特に顔は、心の状態が、顔にあらわれます。
顔は、臓腑の「氣」が集まるところ、臓腑に問題があると、必ず顔に現れます。そして、心の変化も、現れるものです。顔は、心の鏡です。
スライドは、2000年前の、黄帝内経という医学書に書かれている、顔と臓腑の関係を表しています。
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〈スライド4〉
顔は、心の鏡です。
左の絵は、江戸時代の禅僧、白隠がえがいた「だるま」の顔です。
次はピカソとムンクの描いた顔です。
顔には、人間の見えない内面が、浮き出てくるようです。
全ての出来事に「時」がある。という事に気づいていない事が病の始まりと考えています。
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〈スライド5〉
本来、顔の表情筋は意識で動かすものですが、
病的にはチック、口舌のデスキネジアなどの不随意運動があります。
しかし、鍼のツボ刺激等で健全な「自然運動」が出現することがあります。
症例は、歯科心身症の患者さんの鍼刺激による、顔の自然運動を示します。
心の状態を評価する方法は色々ありますが、心の負荷の大きさを評価することは、大変な困難を伴います。
しかし、この顔の自然運動は患者さんと治療者にもストレスの度合いを共有することができます。
※グラント解剖学図譜 第7版より
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次回は、「病とは?」というテーマです。