「病は氣から」その1(スライド1と2)
スライド1
「東洋医学を歯科臨床に生かす」という演題で、90分という時間内で、東洋医学の概念と顎関節症の概念となおかつ、ツボ刺激の実演と3つのご要望がありましたが、限られた時間で全てをお話しするには、無理がありますので、「病は氣から」という「ことわざ」を読み解きながら、歯科心身症を東洋医学で診るという副題をつけ、顎関節症と鍼灸の実態をお話し、そしてツボを実際に触っていただくことにいたしました。
A「氣」は、人体の機能・働きをしめす
❶身体機能をしめす
①生命・寿命・健康など維持する力
②活動・新陳代謝・血行などを活性化する エネルギー
③防衛力、抵抗力、免疫力
④調整、平均化の機能
❷精神機能をしめす
①心、感情、精神
②気力、根気、精神的パワー
B「氣」は、ガス体のようなものをしめす
❶「氣」は、体内のガス体をしめす
①息、呼吸
②腸内のガス、おなら、ゲップ
❷「氣」は、体外のガス体、およびそれに類似のもの
①空気、酸素
②地域・場所に特有の空気、毒気、雰囲気
③匂い、臭気、香気
④自然現象、気候、気象
東洋医学における病気の治療は、経絡上の経穴(ツボ)に対して鍼や灸を用いて「氣」の流れを整え、人が本来持っている自然治癒力を高め、病気になりにくい体、また、病気になっても治りやすい体質を創る事を目的としています。
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スライド2
このスライドは、私が使用している、診療録です。
「病は氣から」の氣は、目に見えないものを画像化するカルテが必要です。
私が、東洋医学専用のカルテをいろいろ作成した中の一部をご紹介いたします。
次回は、「歯科心身症 と 望診(かお)」と「顔は心の鏡」というテーマです。