≪今日のコペル先生の独り言≫

【医は意なり】その5

「医は意なり」という「ことば」は、江戸時代流行語化していて、

自分の都合のよいように解釈して、不勉強の口実にした医者が多かった。

  (本当は、「意は学より生ず」なのに!)

医は夷なり、動きすれば人を夷す

(医は夷なり、やもすると人を夷人、未開人あつかいする)

医は稲荷、尾を出さずして人を誑かす。

医は居なり、父祖の余蔭にて居な

がら大医となる。

(医は居なり、父祖先輩のおかげ居ながらにして大医になる)

緒方惟勝

天保七年 杏林内省録より