≪今日のコペル先生の独り言≫

ふのじ尽くしの福助

この絵は、歌川芳藤うたがわよしふじ が描いた「福助」で、

「 有卦絵うけえ 」と呼ばれる浮世絵。

「有卦絵」とは、有卦に入った人に祝いとして

贈答する錦絵や有卦に入った人が家で飾る錦絵。

通例、有卦絵にはその画中に富士山、福助、

福寿草、福禄寿、藤、筆、瓢(ふくべ)などといった

「ふ」の字がついた物が七点描かれた。

(Wikipedia)この絵は「ふ」が付くもので福助が描かれ、

頭が「ふきん」、顔と耳が「袋」、眉が「筆」、目が「フグ」、鼻が「ふの字」、口が「房」、扇の骨が「筆」、手が「文(ふみ)」、羽織に「富士山に霞」の紋、袴の柄が「袋に入った瓢(ふくべ)?」、体の線が「かのをふくすけ」の文字などとなっている。

「七福のふのじ尽くしの福助は不老富貴にかのう福神」の文字が見られ、

また、「土性水性の人五月八日午の時有卦に入 七ヶ年の内万よし」とも書かれている。

有卦(ウケ)に入るの「有卦」とは、陰陽道で、人の生まれた年の

干支に基づいた幸運の年回りのこと。歌川芳藤