≪今日のコペル先生独り言≫

こんな本を読んでみた

「人は口から老い口で逝く」―認知症も肺炎も口腔から 著落合邦康

✪ 細菌は常に歯肉内に侵入して炎症をおこす

✪ 歯周病は手のひら大の炎症部位が口の中にある。(72cm2)CD

  二枚の広さ。

  ここから絶え間なく血液によって全身に炎症物質が運ばれる。

✪ 炎症は、火事も体も初期消火

✪ 口と腸は、命をつなぐ太い管

✪ 消化管は約9mあり、入り口と出口は迷走神経が支配している

✪ 口は災いのもと、口に万病のもとを絶つ未知のシステムあり

✪ 口(小宇宙)で、未知システムに遭遇するには?

✪ 歯ブラシは魔法のつえ

✪ 正しい歯ブラシの使い方は、歯をみがくだけでなく、歯ぐき、

  歯と歯ぐきの隙間もみがくことが大事

✪ 慢性炎症を防ぐには、からだの外も内臓も「こころ」も正しく

  みがく必要がある

✪ 迷走神経による自然運動は全身(体・心・魂)のよごれを落とし

  てくれる

✪ ストレスによる全身のよごれ落とすには、正しい姿勢で

 「口パクパク」、「口パクパク」・・・・ コペル先生より

※う蝕は、私たちが食べたり飲んだりした糖分を餌にして、口の中にいる細菌が作り出した酸によって、歯質 (エナメル質と象牙質)が溶けた状態のことを言います。

本 書 の 内 容

https://www.jpci.jp/file/sinkan/hitokuti.html

○第1章 感染するとはどういうことか

1.微生物の世界にようこそ -ヒトは生物界の新参者-

2.感染するとはどういうことか -知ってますか? 細菌のこと-

1)感染と発症

2)感染症を防ぐには

3)常在菌はどこから来たのか

4)常在菌は敵か味方か?

○第2章 口腔環境 -すべては口からはいる、菌も食物も-

1.口腔と腸管 -口と腸、命をつなぐ太い管-

1)歯垢は糞便よりすごい細菌のかたまり

2)口腔に細菌が多いわけ

2.口腔の環境 -歯があるおかげで…-

1)歯の役割

2)1本の歯が大切なわけ

3)こんなにすごい唾液の役割

4)歯垢(デンタルプラーク)の世界

  歯垢の種類 歯垢のできかた 

  歯垢を構成する多彩な細菌のメンバー

  歯垢中の細菌メンバーは常に変動する

3.口臭 -気づいていますかその口臭-

1)とても多彩な口臭の原因

2)口臭の予防法

○第3章 サルコペニアとフレイル -フレイルは要介護への一里塚-

1.サルコペニアとフレイル -孤食、孤独は身の破滅-

2.オーラルフレイル -フレイルで、歯なし 食なし 夢もなし-

3.口からものを食べなくなったらヒトはどうなる?

○第4章 免疫の仕組み -命の基本、免疫力-

1.急性炎症と慢性炎症 -炎症は、火事も体も初期消火-

2.菌血症 -細菌が血液の中に入ってしまったら-

3.自然免疫と獲得免疫が身を守る

4.免疫の主役T細胞

5.口腔の感染防御は万全

6.加齢と共に低下する免疫力

○第5章 口腔の感染症 -そっと静かに、そして…確実に-

1.口腔の二大感染症と「8020運動」 -食は命、歯は財産-

2.う蝕から歯周病へ -はなしにならない話-

3.う蝕 -一瞬で決まる印象、歯と笑顔-

1)う蝕の原因菌

  う蝕の原因菌決定までのうら話

  う蝕の犯人は乳酸菌?

2)う蝕はどのようにしてできるのか?

3)う蝕と全身疾患

4.歯周病 -歯なしへの、最短距離は歯周病-

1)歯周病の原因 -原因はとても複雑-

  細菌因子 -こんなに多彩な原因菌-

  宿主因子 -重要な免疫レベル-

  環境因子 -第三のリスクファクター生活習慣-

○第6章 歯周病と全身疾患 -口は災いのもと-

1.歯周病と糖尿病 -糖尿病、知っていますか?その怖さ-

1)糖尿病とは?

2)歯周病が糖尿病を悪化させるわけ

3)歯周病原菌の毒素(内毒素)と炎症

4)炎症が原因となる場合 -慢性炎症性疾患・歯周病-

5)歯周病治療により糖尿病が改善する

2.歯周病と早期低体重児出産 -次世代を守るためにも口のケア-

1)早期低体重児出産とは

2)早産のメカニズム

3)歯周病は早産にも関わっている

3.歯周病と脳血管および循環器障害 -静かに、そして、気づかぬうちに-

1)歯周病が動脈硬化を促進する

2)心臓にまで入り込む歯周病原菌

3)歯周病の炎症が全身の血管に飛び火

4.呼吸器疾患(誤嚥性肺炎)-口の菌、甘くみると命とり-

1)肺炎の種類と分類

2)誤嚥性肺炎の真犯人は口腔細菌

3)終末医療と誤嚥性肺炎

5. 歯周病はウイルス感染症を促進する -ウソのようなホントの話-

1)短鎖脂肪酸・酪酸は善玉か悪玉か?

2)口腔細菌とインフルエンザウイルス

  インフルエンザウイルスの感染様式

  口腔細菌とインフルエンザ

  歯周病原菌がインフルエンザウイルスの感染を促進している

  歯垢の細菌がインフルエンザを重症化する

  口腔ケアはインフルエンザウイルス感染予防に有効(臨床研究)

3)歯周病がAIDSの発症を早める可能性がある

4)歯周病とエプスタイン・バーウイルス(EBV)感染症

TOPIC 新型コロナウイルス感染症

○第7章 健康長寿の秘訣 口腔ケア -自分を守る意識と覚悟-

1.歯周病は感染症

2.感染症はまず予防から

3.予防の初めはセルフケア

4.細菌は常に歯肉内に侵入し炎症をおこす

5.慢性炎症は万病のもと

6.歯周病と生活習慣

7.基本的なセルフケア

1)基本は毎日のブラッシング

2)歯ブラシの選び方

3)デンタルフロスと歯間ブラシ

4)歯磨き剤と洗口液

5)電動歯ブラシ

8.絶対必要なプロのケア

9.歯周病は歯科医師だけでは治せない