≪今日のコペル先生独り言≫

坐禅仲間に

このヘルマン・ホイヴェルス神父様の『最上のわざ』という

詩集を紹介され、共感したのでご紹介いたします。

そして、20年間お付き合いのある患者さんが

ふと口を開いて、『初めて先生の治療を受けたときに楽しかった!』と言ってくれた

何故こんなに長い間僕の治療を受けに来てくれたのかを知り

今日の図形を描いてみました。コペル先生より

ヘルマン・ホイヴェルス (1890年8月31日 - 1977年6月9日)はイエズス会所属のドイツ人宣教師、哲学者、教育者、作家、劇作家である。1923年に来日し、1937年から1940年まで第2代上智大学学長を務めた。

最上のわざ

この世の最上のわざは何?

楽しい心で年をとり、

働きたいけれども休み、

しゃべりたいけれども黙り、

失望しそうなときに希望し、

従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。

若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、

人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、

弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。

老いの重荷は神の賜物。

古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために--。

おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事--。

こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだ--。

手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。

愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために--。

すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。

「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と--。