≪今日のコペル先生独り言≫
こんな本も読んでみました。
「Whole Person Care 実践編―医療AI時代に心を調え, 心を開き, 心を込める」
内容:トム・A・ハッチンソン (著)
治療と癒しの統合によってもたらされる患者主体の新しい医療のかたちが今ここに開かれる
患者が真に求めていることは何か。
患者の"癒しの旅"と共に医療従事者も己を高められるとはどういうことか。
治療と癒しの二項対立として整理された、マギル大学医学部が提唱するWhole Person Care(WPC)は、科学的根拠に基づいた医療に加え、患者との関係性に焦点を当てたプログラムで、これは全ての医療の根底に流れる考え方でもある。医療技術が目まぐるしく発展している今だからこそ患者と医療従事者のお互いの在り方について改めて考えるきっかけとなる書籍である。
医療AI時代に「心を調え、心を開き、心を込める」ために実践すべきこととはどのようなことか。患者から学び、人生の豊かさが掴める一冊。
【目次】
第一部 Whole Person Care:ビジョン
第1章 医療の新たなビジョン
第2章 医学史における6つの運動
第3章 癒し
第4章 医療の中心
第5章 臨床における関係性
第6章 医療におけるマインドフルネス
第7章 Whole Person Careの過程
第8章 医療のアート
第9章 死と死の不安
第二部 Whole Person Care:意義
第10章 医学生のためのWhole Person Care
第11章 医師としてのアイデンティティの形成
第12章 ウェルネス,燃え尽き症候群,共感疲労
第13章 医療における物語
第14章 デジタルメディアと医療
第15章 予防と全人
第16章 全人に関する科学的根拠
第17章 医療の組織
第18章 癒しの医療
僕はこの本の中で、以下の事が心にとまった。
医療従事者は、「治療」と「癒やし」を合体させて表現するパフォーマンス・アーティストである。アートは、作家、画家、音楽家と認められた少数者の所有物ではない。
それは個人および全ての人々の本物の表現である。 (ジョン・デゥーイ)
医療にアートを取り入れるには、患者との①、②、③が必要である。
①意図(intention)
全人かつ独立した人間として目の前にいる人に焦点を合わせること
②注意(attention)
その人の様々な側面と、その人は私たちにとってかけがえのない存在
として関わることに注意を集中させること
③気づき(awareness)
心を開き、その人を全人として理解すること。
全人にかんする科学的根拠
1.医師が病気に与える影響
2.患者が病気に与える影響
3.医師が患者に与える影響
4.病気が患者に与える影響
5.病気が医師に与える影響
6.患者が医師に与える影響
医療の中心は?
・医師中心の医療
・患者中心の医療
・病気中心の医療
・人間中心の医療
・関係中心の医療
・Whole Person Care
これを僕なりの図形にしたらこうなった。コペル先生より