≪今日のコペル先生独り言≫

NHKBSプレミアム3月6日放送

「天空チベット タンカ絵師の郷」を放映したのは、見ていないが

ふとこれを思い出したのでご覧ください。

チベット医学の瀉血(しゃけつ)チャートのタンカ

このチャートは瀉血に適した日と適さない日、また病気をもたらす悪魔から身を守るべき時期を表している。

縁に沿って106の小区画があり、それぞれに装飾文字とチベット文字による瀉血日についての文章が記されている。

カラーの絵の上部には守護神の文殊菩薩、白多羅菩薩、金剛手菩薩がおり、その下には8つの運命記号その他のシンボルが並んでいる。

中央には、古代中国の易経である八卦が配されている。

それを取り囲む動物の絵は月と年を表し、その下には週の7日を表すシンボルが画かれている。

魔法陣である九星もチャート内に画かれている。この中心に自己がある!

瀉血とは、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つです。現在では限定的な症状の治療に用いられるのみです。

免疫力のアップに、血流・リンパ流の改善が考えられているので瀉血もその可能性があるのか?

・最新の免疫学の知見では、免疫の力が強くなりすぎると、反応しなくてもよい外来性物質や自己成分にまで反応してしまい、かえって健康がそこなわれることになる。

・現代人の健康を蝕んでいる多くの生活習慣病は、一過性で終わるはずの炎症という免疫反応がダラダラと続くことによって起きる病気「慢性炎症」であることがわかってきた。

・慢性炎症がかかわる病気は、がん、肥満、糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞、脳梗塞、肝炎、

 肝硬変、アトピー性皮膚炎、喘息、関節リューマチ、老化、認知症、アルツハイマー病、うつ病、潰瘍性大腸炎、クローン病 その他・・・・

・このような慢性炎症を鎮めるにはむしろ過剰に働きすぎた免疫機構を適正な水準まで抑える必要がある。

・循環器、消化器、内分泌組織、免疫組織などの生体系は決してそれぞれ独立して働いているのではなく、お互いに影響を及ぼし合いながら働いている。

 これは、多臓器連関とよばれる現象で、臓器間には機能的なネットワークが存在している。しかし、現在はまだ部分的にしか理解していない。

・免疫系の働きは神経系の働きにより大きな影響をうけている。

・臓器連関がうまくいかないとさまざまな悪循環が起こり、からだのホメオスターシス(恒常性)維持機能が働かなくなり、炎症が制御できずに、このために炎症が持続していく可能性がある。

・万病の元となる「慢性炎症」は、血管とリンパ管の機能維持が重要

・免疫系では、免疫細胞が造られる一次リンパ組織(骨髄、胸腺)と免疫細胞が実際に機能する二次リンパ組織(脾臓、リンパ節、バイエル板など)が、お互いに地理的に離れて位置している。

 これらの組織の間を血管とリンパ管という脈管系がつなぎ、免疫細胞はこの脈管系を自らの通り道として、さまざまなリンパ組織(免疫組織)の間を交通し、それによって免疫系の機能を維持している。

・血管を「必要なものを提供する上水道」、リンパ系を「不要なものを回収する下水道」といわれる。

・免疫細胞にとっては、上水道も下水道も区別なく、どちらも重要な通り道です。この往来が悪くなると、免疫応答に必要な細胞が必要な場所に運ばれなくなる。

・多くのリンパ球は、からだの中の血管系とリンパ系を介して非常に速いッスピードで繰り返し循環している

・1つのリンパ球が血液の中にいる時間は平均30分で、その後すぐに血流を離れて組織に入り、リンパ管を介して、また血液に戻ってきます。

・特定の抗原に反応できるリンパ球の頻度は非常に低いものの、リンパ球が早い速度で血管系とリンパ系の間を繰り返し循環し、免疫反応が起こるリンパ節や脾臓に常に出入りしているので、進入してくる病原体(抗原)にすぐに反応出来るようになっている。

・リンパ球は免疫系のパトロール役といわれる

・免疫力のアップには、血流、リンパ流を良くそしてストレスがかからないようすればよい。

上記の補足で四部医典(チベット医学書)の一部を紹介しました。