≪今日のコペル先生独り言≫

タイトルが気になり手にしたら

内容の一部に西洋医学の中にも東洋医学の観念で患者さんを診ていることに興味がわいて読みました。

医療は、いろいろな意味で死を遅らせる技術であるが、自然治癒力を活性化させ、今ここを活きる力を自然に目覚めさせてくれる。

そして、原初に意識を向けさせて本来の自分に出会う気づきをも患者・医者に与えてくれる。

生きていることは、終わりのない身体変容のただなかにいることだ。人の内と外の境界じゃ孔だらけだ。

からだは成長し回復しながら、適応し老化しながら変わっていく、そして睡眠や記憶や学習によって、心も変わっていく。

医療を行うことは人間のわずらいを和らげ、患者の助けとなるような変化をうまく活かしつつ、苦しみとなる変化を遅らせることである。

※次回は、この本と藤田一照さんの本を読んだ感想を書きます。タイトルは『本当の自分を観る方法と人体の流転を診る医療』で書きます。お楽しみに。ちなみに、僕は図書館で借りて読みました。コペル先生より

内容;

〈生きていることは、終わりのない身体変容のただなかにいることだ。

成長し回復しながら、適応し老化しながら、わたしたちのからだは

どうしてもかたちを変えてゆく――そして、睡眠や記憶や学習によって、

心も変わりゆく〉

生まれくること、死にゆくこと。

それは始まりと終わりを意味するのではなく、どちらも人体が変わりつづけるプロセスにすぎない。それでも私たちは、

古来より生と死に区切られた儚い時間のすべてを費やして、変化する身体とそれを受容する心を育みつづけてきた。

スコットランドの家庭医・フランシスの診療所にも、毎日のように変化に直面する人びとがやってくる。13歳で身ごもった少女、筋肉

増強に魅せられた男性、新しい性別で生きることを決意した学者――。

今日、医学は私たちの身体をコントロールすることにおいて前例のない力を持っているが、その力にも限界がある。私たちは、けっして

避けることのできない「変わりゆく自分」とどう共生してゆけばよいのだろうか。

患者たちとのエピソードに、歴史・芸術・文学・神話の知識を織り交ぜながら鮮やかに描く、臨床医学的博物誌・第2弾。

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