≪こんな時こそ、口ぱくぱく養生法≫ その10
伝統的なペスト防御服を着る17世紀の医師
長いくちばしの様な部分は、ペストの悪臭に負けないように
芳香性物質が詰まっていた。
当時ノミとペスト伝染の関係は知られていなかったが、丈の
長い服、手袋、マスクはノミに咬まれないよう守ってくれた
だろう。
ペスト医師は、当然のことながら汚染物が皮膚につくのを避
けるのに腐心した。1619年に、シャルル・ド・ロムルはろう
を塗った長い外套と長靴、長い手袋からなり、前部がくちばし
状になった鳥のようなマスクをかぶる服装をデザインした。
くちばし部分には悪い空気をろ過するために薬草と香辛料で
香りをつけた麦わらが入れられていた。アンバーグリス、ミ
ント、カンフル、チョウジ、セイヨウヤマハッカがよく用い
られた。ペスト医師は患者の診察の際に直接手をふれず、杖
を用いて行った。この不気味なマスクと衣装では感染から保
護されることはなかったため、ペスト医師の死亡率は高かった。
現代の医療従事者が使っているユニホームと比べるあまり変化
はないようだ。
人類は、ウイルス・細菌などと太古の昔から戦っていたのである。
人間が本来持っている力を今こそ発揮する必要があるようだ・・・
バラケルスス(1537年):当世の評判のよい医師のうち最良の者
は害をなすことの最も少ない者である。だが残念ながら、患者
を水銀により毒したり、瀉下や瀉血により患者を死にいたらし
めたりする者がおり・・・患者の健康よりもみずからのもうけ
をはるかに気にかける者もいる。・・・・
だからこそ、病気の原因は、外から来るものと内部から起こるものと考えます。今は外からの防御方法を考えているようだが、
自分自身の内部の機能調整を忘れているようだ。
口ぱくぱくは、内部の機能調整に役立つち、免疫力をあっぷさせる。風転風楽
マンソン(2020年):スウェデンのカロリンカ研究所の臨床心理
学者は、心理的な認知行動療法によって細胞の加齢マーカが改善したことを報告した。これは細胞の老化を心理療法で抑制出来ることになる。ウイルスの対策にもこころの元気度が必要であることを示している。