≪こんな時こそ、口ぱくぱく養生法≫その7
お医者さんの心構え!学生時代の時を思い出して書いてみた。
生命力思想の所に、重力のことも出てくる。今の僕としては、北大の村上教授の重力ゲートウェイ反射に繋げたくなる。
【フーフェラント(75才の彼が1836年、死の床で書いた長生の詩)】なんて、洒落がきいていて最高だ!
先日の阿闍梨さんが言っていた、微細な変化が身心に起きているのだが、あなたがそれに今、気が付いていない。という。
重力も地球上にいる限りは逃れられない、コロナウイルスもゼロにはならない、
だからこそ自然運動(無重力運動)で、身心が勝手に動き出し、これこそが、最高の養生法と僕は考えています。風転風楽
【幕末の蘭学医を感動させたフーフェラントは、
西洋版「養生訓」といえる「長寿学」を書いた。】
病者を見てこれを救おうと欲する情意こそが医術の源である。
この心を以て本とせよ。
他人のために生きて、自分のために生きない。これが医業の本体である。
ゆえに安逸、利益、快楽を捨て、自分の健康や命さえ顧みず、
名誉さえも投げ捨てて、他人の生命健康を救うというこの貴い目的に従事せよ。
・・・・・純正篤行の人だけが医でありうるのであって、
そのような人だけが医業において幸福を見いだせる。
そのような医者だけがこの世に生きる目的を知り、苦楽の外に超絶できる。
【長寿には4つの道がある。】
第1:
生命力の保全増強で、これには血統素質、清浄な大気、よい栄養、よい臓器が」必要。
第2:
臓器の鍛錬で、四肢の緊張強化、刺激、負荷、寒冷、運動が必要である。
第3:
生命消耗の節減で、病気や熱やブランデーを避け、強い心労、過淫、強い排泄や温浴過多
を避ける必要がある。
第4:
再生過程の促進で、消化器官で、消化器官と血管のよい活き、よい栄養と大気と発汗と排泄、
そして快適な情動が必要である。
【生命力思想】
哲学が力という言葉を必要とする際、それは1つの明瞭な概念が果たして
結びつくであろうか。
自然には重力、(ガノレスのいう)引き寄せ力、電気力、磁気力など無数の力があるが、
その本態は未知で不可能である。・・・・
生命力はすべてを実現し、すべてを動かすものであって、物理的、主として有機的な
世界のすべての緒力が流れ出る、恐らくは最高の源泉である。
【フーフェラント(75才の彼が1836年、死の床で書いた長生の詩)】
楽しく長生きするには、若いときには質実で厳しく生き万事を楽しんで法を越えず
身体を害することをやめよ。
今日という日は代えがたいもの生涯は一つの環をなし現在は過ぎざるものにして
来るべき時を胚胎するもの。
されば常に今日のために生き目の前のことを片付け楽しみ明日を思い煩うな
今日すでに明日の備えあり。
人生は乳で始まりワインで終えるがよい終わりから始めれば
人生の終わりは不愉快なものになる。
大気は人間の原質
それから離れて生きられぬ。されば日々野外に出よ、高い山はさらによい。
第二には水の世界
水は人を浄め強化するされば日々身体を洗い、しばしば入浴して心を慰めよ。
食事は常に質素に美味とともに栄養あり
いろんな食物をとり合わせれば玄妙な栄養食となる。・・・
脂肪は胃を重くし消化を妨げる
塩は刺激性の血液を生じ刺激する
薬味はまさしく火のようなもの身体を温めるが燃え立たせる。・・
常に心楽しく活き活きとしたいならもっといいことがあるはずと思うな
労働し祈り神を信頼し困っている隣人を助けよ。
あらゆる怠惰を避けよ
閉居は人を退屈させ、魂に悪魔の歌が鳴り、悪魔が居すわってしまう。
魂から憎しみを除き
嫉妬、憤怒、過激な争いを去り、常に心情を平和と自由に向けよ。・・・・・・・
「長寿学」―長生きするための技術
クリストフ・ヴィルヘルム フーフェラント (著),
Christoph Wilhelm Hufeland (原著),
内容説明
西洋版“養生訓”とも言える本書は、フーフェラントが新進気鋭のイェーナ大学教授であった30歳代なかばに著した一般向けの啓蒙書である。ヨーロッパ近代医学の萌芽期に、真に科学的な健康法・食養生法・衛生法を確立しようとする探究の成果であり、科学史・医学史の歴史的記念碑である。同時にまた、中世以来の迷信・錬金術・占星術の影響の強い一般人に対して、合理精神への転換を呼びかけた思想書であり人生書でもある。医学や薬学を志す人には絶好の医科学入門書であり、老境や死について考える人には知恵の書・癒しの書でもある。
目次
第1部 理論の部(この学問の辿ってきた道;生命力と寿命の探究のあらまし;植物の寿命;動物の寿命 ほか)
第2部 実践の部(寿命を短くする要因;寿命を長くする要因)
著者等紹介
井上昌次郎[イノウエショウジロウ]
1935年生まれ。1965年東京大学大学院生物系研究科博士課程修了、理学博士。米国に短期留学。アレクサンダー・フォン・フンボルト奨学生としてドイツに長期留学、医学部の古風な伝統に触れた。1972年東京医科歯科大学教授、睡眠科学者として脳内の睡眠物質を探究(井上昌次郎著『眠りの精をもとめて』どうぶつ社、1986年参照)。ナイジェリア・ドイツで客員教授。日本睡眠学会理事として睡眠科学、睡眠医学の確立を図った(日本睡眠学会編『睡眠学ハンドブック』、朝倉書店、1994年参照)。世界睡眠学会連合・アジア睡眠学会の創設に携わり、それぞれ理事・会長。2001年東京医科歯科大学生体材料工学研究所長を最後に定年退官、同大学名誉教授
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