富士山のよく見える公園に行った。


絶景に選ばれる素晴らしい景色は、はてしなく長い階段の先にある。

かなり遠回りにはなるが緩やかな上り坂もある。

階段は一段一段、脚を高くあげなければならない。

かなり負荷がかかり相当、苦しいだろうと思い、なだらかな上り坂を選んだ。

上り坂をゆっくり一歩一歩、進んでいく。

最初は普通に呼吸が出来たが、段々、はぁはぁ息が荒くなる。

夫と息子は私を気にしつつ、特に苦しそうな様子もなくスタスタ歩いている。

感染前の私なら夫と息子のようにスタスタ歩けただろう。

何分くらい歩いたのかわからないが、なんとか頂上まで辿り着いた。

荒い息はなかなか元に戻らないが、澄んだ青空のもと、雪を被った美しい富士山の姿と五重塔に目を奪われる。

富士山を崇拝するのもわかる。

あぁ、ただただ美しく尊い。

富士山はパワースポットと言われている。

心の中で、コロナがなくなり、みんなが健康になりますように!と祈った。

息苦しいのは続いていたが、帰りは階段でおりた。

車に乗ってしばらくして、やっと息が整った。

ふと思う。

最近は負荷がかかると息苦しくなるのは変わらないが、その時だけで、疲労はさほど感じない。

長時間、外出してもグッタリすることなく、早く眠くなることもなく、普通に過ごせてる。

先日の大掃除もさほど疲れなかった。

疲れやすさがなくったんだ。

歩みはゆっくりでも回復しているということだと思う。

完治まであと少しだ、決して諦めない。