「伝統」って何? | Alas estrellas ***30代選択子なし夫婦の徒然雑記

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産まない選択をしました*親友で恋人で一番の理解者である夫と、のらりくらり気ままに暮らす30代兼業主婦*本や映画のオススメなどをゆるーく語っています。

ALAです。

 

最近、なにかと話題の相撲界。

救命士が土俵に上がることを

「性別」を理由に制そうとした話から、

 

気付いたらちびっこ相撲での

急な女児禁制スタートまで、

 

ん!?

ちょっとテレビ観なかっただけで

問題が飛躍してるよ!?!?と

もう完全についてけなくなってます。

 

まあ自分は、今までもこれからも

相撲に興味を持つことは

ないと思うんでいいですけど。。。

 

 

でもちょっと気になったのが、

「伝統」というものの捉え方について。
 

長年相撲に携わってきたナントカ協会とか

相撲専門の記者?とか評論家とか

そういう、「有識者」として

コメントを求められる方々って、

 

そもそも、女人禁制問題や、

その前の暴力事件についても

一般の人からしたら変だよ、ってことを

 

いや、これは一般社会とは事情の異なる

「相撲界の伝統」がもとになったことだから

しょうがない、ずっとこうしてきたから、

という論理で片付けようとしますよね。

 

 

そういう答弁を見るたびに思うんですが

 

「伝統」って、一体なんですか???

 

 

「伝統」って、そもそもが

すごく曖昧な体をしてると思うんですよ。

 

例えば自分が生まれる前からのこと、

仕事でも、自分がそれに携わる前から

続いてきたルールって、

もう、それだけで自分にとっては

「伝統」のように見えるものじゃないですか。

 

たとえ、自分が生まれる1年前に

始まったに過ぎない、

周りの大人たちからしたら

「新しく始まった制度」だったとしても、

 

自分にとっては、制度が始まる前を

知らないわけだから、

たった1年しか続いてなかったとしても

「伝統」だと思って従うことになる。

 

 

何かしらの制度や風習、常識を

「伝統」だと思って重んじるのは、

「その前の制度を知らない世代」

くらいなもんなんじゃないかとすら思う。

 

 

その制度が何年続いてきたか、

どれだけ長く続いてきたかで

「はい、伝統と認定します!」っていう

話でもなくw

 

次々に新世代は生まれてくるわけで、

生まれるがまま、社会にでるがままに

任せているうちに

勝手にみんなが「伝統」として

仕立ててくれちゃってる感じで。

 

 

伝統だと思い込んでいたものが、

フタ開けてみたら

「えっ!5年前には、全く別のルールで

やってたんですかぁ!!!ガーン

ってこと、多々ありそうですよね。

 

 

あとね、

それなりの年数続いてきた慣習に

「制約」というものをつけたがるのは、

往々にして後の世代の人たちですよね。

 

たとえば、女性天皇問題とか。

過去には女性天皇だって

普通に存在してた時期がありましたけど、

 

現在の天皇の系譜?になってから

男系男子?に限る??みたいな?

話になってるんですよね??

よくわからんけどね???

 

(むしろ「男系男子って何?

シスジェンダー男性のこと??」とか

反応しちゃう自分。。。笑)

 

 

それもさ、別にいいのにさ

「なんかすげー長年、男系男子で

続いてるんでしょ?

すごくない?こんなに長く続いてるの

日本の皇室だけなんでしょ?

じゃあこれからも続けちゃわない?」

みたいな感じで

 

たまたま、ある時から男系男子系譜で

続いてこれちゃっただけなのに、

後の世代がそれをやたら有り難がって

無駄に「男系男子に限る」なんていう

制約つけただけの話じゃないですか。

 

 

相撲の女人禁制についても、

なんか漏れ聞いた話だと

昔は女性力士も普通にいたんだって?

 

 

いろいろ総合して考えると、

天皇の系譜も、相撲界の因習も、

本当に本当に始まった当初は

もっとファジーなものだったはずで、

 

制約をつけて「伝統」を仕立て上げたのは

後の世代であること、

そしてそれは、意外なほど

最近の出来事なのかもしれない、

 

そういうことをもっと考えて

柔軟な議論ができるようになると

いいんだけどもなーと思う今日この頃です。