ある日の事。ヤマショーさんとの会話。
俺「昔さあ駄菓子屋の前にあった10円玉を弾きながらアタリに入れると金券(プラ板)が出て来るゲームってあったよね。まだ現存してるかな?的な事を言ったら」
ヤマショー「新幹線ゲーム的なヤツか!?」って言われ東京の板橋に駄菓子屋ゲーム博物館なる物があり。そこに行けばあるかもよとニッチな情報を得る。
新幹線ゲームって名称だったかは記憶に無いけど早速、板橋にある駄菓子屋ゲーム博物館に向かった。
ちなみに板橋本町って駅から徒歩5分。
途中まで板橋にあるって言うから電車で板橋駅を目指してた…。
板橋と名の付く駅は五つもあったなんて知らなかったよ。
東京タワーが東京駅降りたらあると思ってた外国人と変わらない勘違いに、乗り換えの池袋でふと気がついた。
板橋本町駅に降り立つもなんだかマイナー場所だった。
駅前が栄えてる雰囲気でも無く。
グーグルマップを頼りに歩く事5分余り。
住宅街を抜けて行くとグーグルさんが「目的地に到着しました!」だって。

うーむ。
着いたけど店構えは駄菓子屋さんと言うより昔の文房具屋さんぽい。
しかも学校の近くにあった文房具屋さん。
ジャポニカ学習帳とか学校指定の体操着とか上履きとか売ってそうな雰囲気だ。
なにやら300円の入場券が必要らしい。
博物館だしね。
入口にある手動販売機に300円入れて手動の丸いレバーを回転させると入場券が出た。
それを受付に居る男性に渡すとメダルが10枚程入ったカップを渡された…。
良くわからないけどメダルを消費すべくメダルゲームコーナーへ向かう…。

「うおっ!懐かしい!」
思わず声に出してしまった。
この手のルーレットゲーム、子供の頃に散々やってた。

2と4はまあまあ当たる。(当たるとその数字の枚数メダルが出る。同じ数字に最高4枚まで賭けられる。)
ある程度、攻略法があった気も…。
やってはいけない賭け方は覚えてる。
2.4.6.8.10.30と六通り全部賭ければ6以上にルーレットが止まればプラスになるとか思うでしょ!
「甘い!!」
全部に賭けると高確率でルーレットは0で止まって全滅します!
そして滅多に止まらない30は忘れた頃に必ずやって来る。
2が一番高確率で止まるんだけどわりと4でも止まるから2と30とか4と30とか2枚賭けにして手堅いのと一獲千金狙いで2枚づつ賭ける。
作戦はある程度成功!!
メダルは増えたり減ったり…
でも30が出ないから結局はジリ貧に…。
メダルが尽きたタイミングで本来やりたかった10円玉ゲーム機へ。

これが新幹線ゲームか!
ヤマショーさんが言ってたヤツだ!
でも俺がやってた10円玉弾きゲームは、これじゃなかった気がする。
しばし新幹線ゲームに100円(10回)ぐらい課金するも最終ラウンドまでは行けるけど下段の最後のアタリに叩き込めない…。無念だ!

新幹線ゲームは諦めて日本最古!?のクレーンゲームであろう「チャンスラー」でお菓子を狙う!
これも、懐かしい。
東京の立川市にあった中部デパート屋上の遊園地にあったかも。(昭和50年代)
でも入ってるお菓子が少な過ぎないかい?
「だって一回10円だもの」みつを…。
5回ぐらい挑戦して限定大量!…って書いた札を掴み移動させて終る…。
これは取れる気がしない。
ゲーム機を移動だ!

10円弾きゲームコーナーの奥にあった懐かしきカリスマを発見!

これは…!
アーケード版のインベーダーゲームだ!

「昔とった杵柄!名古屋撃ちを見せてやる!」
…。
名古屋撃ちする前に事ごとく撃墜される。
「うわ!」とか。
「くそ!」とか。
叫んでたかも。
店主さんにドン引きされて無いだろうなあ。

10円玉が尽きたので両替だ。
100円玉入れて手動ダイヤル回すと10円玉が10枚出て来る…。(高確率で1枚は床に落ちます。)
次はサッカーゲームなるもの…。
これは絵柄からしてキャプテン翼をイメージしてるのだろうか。
これは当時も見た事が無かった。
10円玉を入れると「ガコン!」とメダルが出て来てそのメダルを入れてレバーでメダルを弾く!
メダルは右のトラップに貯金(貯メダル)されたり…左のトラップに貯金されたり…。
そのまま落ちて回収されてしまったり。
上の方にある左メダルって書いてある所に入ると左の貯金が解除され落ちて来る。
右メダルって書いてある所に入ると右の貯金が落ちて来る。
そして真ん中のアタリに入ると全て解除されて溜まってたメダルが全部落ちて来るのとプラスで金券のプラ板も出て来る仕組みだ。
このゲームにハマる…これは楽しい!
メダルじゃなくて貯金された10円玉が落ちて来ればもっと楽しいだろうに。それはギャンブル性が強すぎて賭博になってしまうんだろうね。
暫く頑張り、遂にアタリに入った!
溜まってたメダルと金券が出た!

200円ぐらい使って20円!(笑)

次は国盗り合戦。
これは比較的新しいよねえ。
中学生ぐらい迄は良く見かけたかも。
一回30円だから3回ぐらい廻してやり方を思い出した辺りで辞めといた。
子供の頃は何度も完全制覇してるのでまあ良いかなと…

そして最後はやはり10円弾きゲームにハマる。
昔良くやってたのこの探検隊みたいなヤツかも。
これも結局、最後のアタリに叩き込めず諦めるもなんだか懐かしいゲームが出来た事に満足した。
お腹も空いたしそろそろ行こう。
最後はプラ板金券を懐かしいラムネ菓子と交換して店を後にした。

楽しかったよ。
入場料含め1000 円ぐらいで1時間ほど遊べたし。
このラムネ菓子。久しぶりに食べたけど。
郷愁をそそる味。
昭和のデパート屋上遊園地で食べた味。

駄菓子屋ゲーム博物館の前が神社かあ…。
それも風情があって良いね。

隣はどこか懐かしい時計店だった。

一万円の値札が付いたチタン製のアナログ時計が凄く買いたかったけど昔も今もやっぱり高嶺の花だった時計店の腕時計。
思えば32年前の日本一周の時も腕時計はホームセンターで買った980円のダイバーウォッチもどきだったな。
まあいいさ。
昔も今も低空飛行ながら墜落しないで飛び続けるギリギリチョップで俺は征く。

その先はガラガラのシャッター街だった。

「酷くお腹が空いています。」
でもさ。軽食コーヒーの喫茶ロビーは入る勇気が無かった(笑)
やってるのかな?

なにやら街中華発見!

食品サンプルがある街中華を久しぶりに見た。
昭和感がヤバい!迷わず入る俺。
9卓ほどあるテーブルのラスト一席が空いてたけど店員さんの姿は無い。
席に付いてる人は年配のカップルだったり。
仕事帰りのサラリーマンだったり。
料理もまだ出て無いとこを見ると、ほぼ同時に満席になった飲食店で一番大変なパターンだな。
まあ黙って待とう。
店員さんの男性がやっと料理を持って目の前の卓に運び戻るタイミングで声をかけた。
「スミマセーン」
一緒店員さんキョロキョロ。
手を上げて存在を知らせる。
あ〜!また一人お客さんが増えてる!ってきっと思っただろうなあ。わかる!食べ物屋さんって辛い時間帯ってある。
お客さんて何故か同時に入って来る法則。
こ言う時は一先ずまとめて注文。
「瓶ビールと餃子と青椒肉絲で。」

後はひたすら待つ。
どうやらこの人が中華職人で一人で切り盛りしている様だ。

瞬時に俺は悟る。
個人店だし。
一人でやらなければならない事情があるに違い無い。
こんな時は、けして催促してはいけない。
順番が来るまで心を静める。
食べ終わった会社帰りと思われる男性がお会計をしたくて呼んでも出て来ないから席に戻って出て来る迄待ってる。
皆で待つ。一人で頑張ってる職人さんを誰も責めない。俺は心の中で応援した。もう少しでラッシュは終わるぞ!
そこに突如奥から現れたのが超スローモーションで歩く90歳以上かも?と思われるおばあちゃん。
3メートル移動するのに5秒ぐらいかかってそう。
アマゾンの原生林に生息する森の賢者ミツユビナマケモノの動きの様だ。(何かゆっくり動く事に哲学を感じる。)
それでもお会計待ちのサラリーマンさんのお会計をこなす。(食べた物は自己申告制だ)
ビールを追加注文したかった熟年カップルもチャンスとばかりに空瓶をおばあちゃんのとこまで持ってって冷蔵庫から新しいビールを受け取ると自分で栓を抜き戻って来た。
おばあちゃん承認制の半セルフサービス店になっている…www
優しい空間だ。
手嶌葵の「心をこめて」が脳内に流れ始めた。
皆でやっと動いている感の推定96歳のおばあちゃんを労る。
今流行りの言葉で表現するなら。
「尊い」…。
そしてやっと餃子が到着!!

うわあ〜良い焼き色。

絶対に美味いよこれ。
「ハフハフ…カリッ。ザクッ!ジュワ〜」
旨っ!
待った甲斐があったと言う物。

しばし餃子にビールと言う街中華の王道を堪能する。
そうこうしている間に店内が空いて来たけどまだ下げ物が追いついて無いね。
次にお客さん来たら俺が動けば良いか。
下げ物や皿洗いぐらいなら協力したい。
中華職人は今頃、青椒肉絲を作ってくれてるはずだし。
そして…。

来たー!\(^o^)/
そのタイミングで俺も瓶ビールをもう1本取りに行く。
先客を見習いビールを受け取り自分で栓を抜いて来る。
「ぷはー。」
青椒肉絲も美味いなあ。

隣の熟年カップルは〆のタンメンを仲良く啜る。
俺もラーメンでそろそろ〆よう。
「スミマセーン!チャーシュー麺下さい!」

今度はたいして待たされずに来た!!

ヤバいこれ。
俺が好きなタイプの細麺でチャーシューはぎっしり食感の肩ロースかな。
スープは塩ラーメンに香り付けに醤油タラリかな?
これはヤバいぞ!俺の好きな味だ。
美味いけどお腹がいっぱい過ぎ。
ラーメン食べてお会計。
おばあちゃん「いっぱい待たせちゃってごめんなさいねえ〜。」
俺「美味しかったです。ご馳走様でした。」
なんだか良い時間だったな。
ほろ酔いで電車に乗ったら逆方向に走ってた。
しかも寝込んでしまい。遠いとこで起きる。
まあいっか。
今日中には帰ってやる!
全力で帰るよ!
帰巣本能試されてる。
伝書鳩の様に家に帰ってやる。
伝書鳩アルノーの様に…。
レース鳩アラシの様に…。
必ず。
必ず戻ろう…。
おわり。


