道を間違えた!!

ここじゃなかった…。

やべえな。落ち葉でふかふかだし。

恐る恐るサイドスタンドを出したらわりと地盤はしっかりしてて埋まらない。



よっこらしょって降りてみた。

歩いてこの先を確かめに行く。


落ち葉の絨毯を進む。

直ぐに階段が現れた。

本物のオフロード車ならまだ先に進めそうだけど。

俺は林道ツーリングに来た訳じゃ無いんだよ〜。

相模湖に釣りに来たんだよな。



この先に冬眠してない熊とか出そうだし早く引き返さなきゃ。

と辺りを見渡したら。



ありゃ!相模湖が見渡せる絶好のビューポイントじゃん。

一本前の分岐を降りないで真っ直ぐ来ちゃったんだな。



Uターンさせるのも苦労したよ。

少し押してバックして少しだけ道幅があるとこで3回ぐらい切り返したら方向を変えれた。見た目はデカいけどコイツは軽量バイクだから助かった。

少し戻って林道脱出。

あ〜ここだ。絶対に見落とす小道を発見!

バイクで湖畔へ降りれるマル秘スポットが有るんだけど超狭路で落ち葉を敷き詰めた急坂の下り。
(詳しい場所は事故防止の為伏せておきます。)

普通は絶対に入ろうと思わない道だ。

一度降りた事が有るから決死の覚悟で降りる。

落ち葉で難易度が上がってた怖ええ〜。

行っちゃえ〜…!



降りてしまえばこの景色。

平らな場所も少いからなバイクを停める場所も気を使う。


アドベンチャーバイクの限界の地へ来た。

来たからには帰りは落ち葉降りつもる急坂狭路を登らなければならない。

非力なコイツで登るかなあ。

ローギアで一気だな。アクセルをビビって戻したらもう坂道発進は不可能かも。帰りの事は帰りに考える事にした。怖くなるから。


それにしてもここは静かだね。


普通に考えたらボートで来る場所だけに。

バイクで来た違和感がハンパ無い。

あまりにもクチボソや鮒が何処に行っても釣れ無いからさ。

考えたんだよ。

まだ奴らは冬眠中なんだなと。


冬に活発に泳ぎ周る魚。

ワカサギだ!!

ワカサギ釣りなら楽しめそうだ。

ボートを借りてやるのがベストなんだけど。

今は無職の身。

そんな余裕は無い。


前日に練った大ごいを相模湖の水で練りなおす。


赤虫もまだ鮮度抜群だねえ。



コンパクトロッドにリールを付けラインに浮き止めを付けて中通しの円錐浮きを通した。

胴付きのワカサギ仕掛けをセットして浮きの浮力より重いオモリを付けて何時も浮き止めを調節しながら浮きが水面に顔を出す様に棚取りする。

わりと深い。

餌の赤虫をつけて投げて待つ。


沖合20メートルで水深は10メートル程。


もう一本は渓流竿に玉浮き仕掛けでウグイ、ニゴイ狙いで近場を狙う。

水深は2.5メートル程。

餌は練り餌(大ごい)


二つの浮きを眺めつつ待つ。

あたりは無い…。

まあワカサギが回遊してくればかかるはず。

寒いし間が持たないから食べながら待とう。


練り餌臭い手で食べるシュガークロワッサンは釣り場の味…。サナギ粉風味が加味されてるねえ…。


釣れ無い…ロケーションは最高なのに。


天然の竿受けも良い味を出してるのに。


無人の係留されたヘラブナ船が風に揺られてる。

だんだんと強風になって来たな。

着込んではいるけど手がかじかむ冷え込みだ。

2時間以上は頑張ってるけど一向にあたりも無い…。

赤虫も齧られた様子も無く。そのまま上がって来るから餌の交換すら要らないぐらい生命反応がゼロ。


沖合に浮かぶ水鳥達がきっと言ってるんだ。

「あの人まだ頑張ってるんだね。釣れ無いのに」



仕掛け的には間違って無いと思うんだけどなあ。


ポイントと時間が良く無いのかもねえ。

ワカサギって群れが来ないとどうにもならないからねえ。

それにしてもニゴイ、ウグイすら寄って来ないなんて…。

「16時になったら辞めて帰ろう。家までは3時間かかるし。」

寒さがより一層キツくなって来たので15時50分だけど撤収。

片付けてたら16時のチャイム。夕焼け小焼けが流れ出した。


日も傾いて来たし。

行こう!!

登りは気合いだな。

急坂を登るイメトレをしてからGo!!

砂利道の上に積もった落ち葉と言う最高の路面コンディションを行く!!

相模湖ヒルクライム!!

いざ!!

あれ全然登れた。

たいした事は無かった説。

下りの方がむしろ怖かったかも。

今日も釣れ無かった。

これでボウズの3連チャン。

ヒュウ〜。

寒っ!!

横浜まで頑張って戻ろうかねえ…。