辻河原公園の朝。

皆、慌しく撤収してる。

おっ!キクリンもう積み終わった。



お見送りに行こう!


これから鹿児島方面へ向かうとか…

ナビを設定したり。

ヘルメットのカメラを設定したり。

配線が凄いな。

「良い旅を!!」

また何処かで会うかもなあ…。

こちらものんびり片付けて出発だ。

これからの目標。

去年時間切れで引き返した天草の大江教会から先へ進む。

天草諸島の完全走破だ。

その前に面白そうな温泉をキャンプ場で居合わせた登山の人に教えて貰った。

「満願寺温泉の露天風呂行ってみて」って

何か楽しいらしい…。お姉さんと混浴出来るかもよ〜。って。

どういう事だ?

行けば判る。

竹田市街を抜けて国道442号へ。


なんだか道が開けて来た。


北海道の道みたいだ。


広々とした雄大な風景がしばらく続く道。


阿蘇くじゅう高原の辺りにいつの間にか足を踏み入れてたらしい。


大分県から熊本県へ入った様だ。


このまま進んで国道212号が出て来たら左。

そう頭にインプットして進む。

お腹空いて来たね。

道の駅 小国が出て来たので早目のお昼にしよう!


バイクを停めて建物に近くと何軒か飲食店のテナントが入ってる様だった。

ソフトクリーム屋さんがあったり…。

やってない店が多くたまたま開いてた食堂的なお蕎麦屋さんに入る。

まあまあ混んでるな…他にやってる店が無いからかな…。

カツ丼を頼んで待つ。

…。

…。

…。

なんかやけに遅く無いかい?

まあ良いか。

待とう。

…。

…。

…。

どうやら自分以外の人も相当待ってる感が…。

店全体が異様な雰囲気になって無いか?

客の回転が悪いからずっと満席。

後から戸を開ける人も諦めて帰ってく…。

やっと自分とタッチの差で先に入店したお姉さんのが出来上がり。

もうすぐだねって思ってたら後から入って来た3人連れの人のざる蕎麦が先に出てる。

まあ、料理の内容によって前後する事は良くある。

でも運ぶ人は気まずそうに此方を横目で見てる。

飲食店あるあるだよねえ(笑)

ホールの人は立場が弱くて、順番違うじゃん!って思っても厨房の人に言えなかったりする。

これさあ。作る人の段取りが恐ろしく悪いんだよ。一つづつしか作れ無いタイプなのかも。

そして作り易い物を先に作って出しちゃうからどんどん順番がおかしくなるパターン。

俺。蕎麦屋で昔何年も働いてましたから。

下手すると4つコンロがあったら全部で違う物を作らなきゃ捌け無い。

カツ丼作りながら親子丼も作り鍋焼きうどんかけてたり。

その横で鴨セイロの鴨焼いてたり。天ぷら揚げながら釜に回って蕎麦茹でたり…。

そして時間がかかる事から先に始めておかないと…。どんどん遅くなる。

カツ丼でカツを先に揚げ置きして無いとしたら先に衣をつけて油に入れて揚がる時間までに出来るざる蕎麦とかさあ…先に出せそうな物を出さないとオーダー溜まっちゃうんだよなあ…。

心沈めて待とう。

腹減った…。

40分ぐらい待ってたかも…。

申し訳無さそうに着丼。



出て来たカツ丼は玉子も半熟でとても美味しかった。待ったけどきちんとした物が出て来たので良しとしよう。

とんだ時間のロスだったけど…。

「ごちそうさま!!」

まだ満席はつづくけど頑張ってね。

まあ腹が満たされば待った事など何処吹く風。

そもそも俺の旅は急いで無いんだった。

そしてやって来た満願寺温泉。






えっ…。日本一恥ずかしい露天風呂。



一抹の不安を感じながら川沿いを進む。


これが満願寺かな?


なんか風情のある所だなあ。


ここだな。


おお〜!川沿いに露天風呂が!

それにしても道路沿い過ぎる(笑)


俺の好きな料金箱払い温泉だ!



きちんと200円入れてと。


  いざ!




ここは地元の人の野菜洗い場。

実際到着した時に野菜を洗ってたオバちゃんが帰って行った。


温泉浴槽はその隣に二つ。


どちらが男湯、女湯と言う事も無いらしい…壁も無いしね。






身体を流してから温泉へ。



うわあ〜気持ちいい〜!

車が時々通るんだけどセダンだと丁度運転席からはガードレールが目隠しになってる。

でもトラックとかワンボックスカーからは世界丸見え(笑)

ツーリングのお兄さんと目があった(笑)


そしてこの川がカワムツ、オイカワの宝庫で小魚を眺めながら温泉に入れる!

誰も来ないし良いところだ。

閲覧注意↓

(照)



「いい湯だなあ〜!」

(笑)




帰りがけに気が着いた。

内湯もあったんだ。




ちょっと覗かせて貰う。

こちらも入り口に料金箱があり。

別料金なのかなあ…。

内湯と露天風呂間の裸で移動は禁止らしい。

中々面白い所だった。

ここは空いてるし穴場だねえ。

ここから天草方面へ向かう。

グーグルさんに道案内を任せたたら粋な計らいをしてくれた。

阿蘇山を経由してくれるなんて!

素晴らしく気持ちの良い牧歌的風景の道を気持ち良く抜ける。

爽快過ぎて写真撮る為に停まるのも忘れたぐらい。

やっと停まった時にはメインの部分は終わってた(笑)




ちょっと雲が出て来たね。

これが阿蘇山?


どれだろう。


抜いて行ったバイクがまさかの横浜ナンバー。

久しぶり!


この辺り全部、阿蘇連峰って事にしておこう。

見る人が見ればわかる!


更に進めば風が強い。



そう言えばキクリンも言ってたなあ。

阿蘇行って来たら景色は良いんだけど風が強くて怖かったよって。



写真撮るにも風が強くて降りたく無い。

降りたら風でバイクが倒れそうだ。



四国カルストの時みたいだ。



さっきの横浜ナンバーの人にまた遭遇。

お互いに写真撮ってる間に抜いたり抜かれたり。

阿蘇を抜けたら今日の寝床をそろそろ考えよう。

お昼に思わぬ時間のロスもあり今日中に天草入りをするのは止めだ。

って事でその手前ぐらい迄は進みたい。

ツーリングマップルで見ると玉名市にある。小岱山ふるさと自然公園丸山のコメントに「自然に囲まれたシンプルなサイト無料」とある。

そこまで進んでおけば天草の入り口の宇土市迄はすぐ。

グーグルナビを設定して後はひたすら向かうだけ。

途中で山鹿市のセブンイレブンで買い出しをした以外はひたすら走る。

玉名市に入った様だ。そろそろかなあ。

広域農道を走りグーグルさんに指示された通りに曲がる。

…。

なにやら空気がおかしい。でっかい墓地が見えて来た。

この先にキャンプ場なんかあるんだろうか。

半信半疑なまま進めば沿道の両側に石灯籠が現れる。



何か宗教色が強いとこに入ってしまったらしい。


暫く石灯籠が並ぶ陰気な道。


薄気味悪いところだなあ。

そのまま進むと五重塔が見えてカルトチックな門が現れた。



※画像はネットから拾いました。

なんだここ…。

何と無くカルトな信仰宗教とか…。

とり憑かれた様な目をした信者が白装束を着て修行してるとか…。

この道の先にキャンプ場なんかあるんだろうか?

さらに進むとグーグルさんが迷走しだした。

道は一本なのにアイコンがグルグル回り出した。怖え〜。

「到着しました目的地は右側です。」

えっ?ここ?

駐車場のあるロータリーの様な場所で降りて確認すると仄暗い林に進む細い悪路が続いている様に見える。この先がキャンプ場の様だ。

墓場と石灯籠の不気味な道を抜けてカルトな寺院の先にあるキャンプ場…。

修行中に亡くなってしまった僧侶の霊魂が無念の叫びをあげながら彷徨い溜まる場所…。(勝手なイメージです。)

こう言う時は己の感覚を信じるべし。

無料でもやめておこう。

引き返そう。

逃げろ〜!

憑いて来んなよー!!

広域農道までやっと引き返して安堵する。

(後から調べたら誕生寺奥之院と言う由緒正しい立派なお寺だった様です。)

さて。どうしよう。

さらに次の野宿地を探す?

ちょっと疲れたね。

もう4連続キャンプだし。

今日もキャンプだと5日目だ。

いろいろ電力不足だし。モバイルバッテリーもバッテリー切れたし…。

ビジネスホテルを探そう!!

数件電話したら玉名駅の近くにあるビジネスホテルで空いてる部屋が一つあると言う事で早速予約して向かう。

近かったよ。


玉名ビジネスホテル鈴鹿。



バイクを屋根のある場所に案内してくれた。

ありがたいねえ。



ふ〜。久しぶりに屋根の下ベッドで寝れる。

シャワーも浴びれる。


CB190Xも酷使してるから束の間の屋根付き駐車場でゆっくり休んでね。



先ずは充電。


この旅で得た経験。だいたいモバイルバッテリーは四日目で充電が無くなる。

そして充電器が一つだと一晩では他の物まで充電が追いつか無い。

ランタンと懐中電灯も充電式だけど全滅。

まあモバイルバッテリーを優先して後はモバイルバッテリーで明日充電だな。


飲みに出ようかとも思ったんだけど、駅近なのにたいしてお店が無いらしい。

まあセブンイレブンで買っておいた物で済まそう。



スモークチーズに枝豆。


肉じゃがはロビーに降りて電子レンジでチン。

やっぱりセブンイレブンのレトルトは馬鹿に出来ない旨さがある。

程々に飲んだら眠くなって来たな。

久しぶりに焚き火も出来ないし。

つまらないから寝る。

たまには早寝して俺も充電だねえ。

おやすみなさーい。

zzz…。

つづく。