また新たな旅の出発の朝が来た!


「やばい!冷蔵庫に生タマゴが残ってる。」

食べたくないけど茹で玉子にして持ってくしか無い。

「あっ!味噌󠄀も持ってこう調味料を制した物は長旅を制するんだ。」


忘れ物は無いよな…?

今日はもう予行練習じゃ無い。

いつ帰って来るともしれない旅へ出発だ。

今更。気負いは無い。

若い頃の日本一周でも無いし。

日本最南端や最北端まで行かなけばいけない決まりも無い。

ただ俺は久しぶりの無期限、野宿旅に行きたいだけ。

絶対に野宿しなきゃ負けみたいな昔の俺はもう居ない。昔も冒険だったけど。今もまた冒険ではある。

51歳。仕事も辞めて何処までやれる?(笑)

家を出て30分。

通り道だし、おユキの顔でも見て行こう…。

近くのコンビニに来るって。

あっ!いつもの白いスクーター。

もう中に居るな。

おユキ発見!!

団子買ってる(笑)

団子を一個貰いながら、しばしの休暇だ。

まだ出たばかりだけどな。





おユキ「はい、これ!」

私「えっ!おにぎり作って来てくれたの?ありがとう!」

私「じゃあ!これ」

しめしめ大量の茹で玉子押し付け成功!!(笑)


おユキに見送られながら出発!!

宮ヶ瀬超えて。

裏道志抜けて都留セブン。

既にお尻が痛いな…。

それにしてもおユキに見送られてから暫くは気が付かなかったよ。

なんか膝小僧の先に動いてる物があって思わず二度見しちゃったよ。

こっそりとこんなの付けられてた(笑)

何これ鳥?

ずっと風で暴れてんだ!

このバイクのペットネームは※あらどりだからか?


↑※あらどりと読む。意味は猛禽。荒々しい鳥。



でもコイツは丸鳥だね。

幸せの青いまるどり君と命名。

おユキにそっくりかも…ぷぷぷ。

都留からは甲州街道でひたすら走ろう。

今日は山梨県北杜市のライダーハウスamemiya邸だから気は楽だ。

お腹空いて来た。もう少し走れば笹子トンネルを抜けた辺に道の駅があったはず。そこで貰ったおにぎりを食べよう。

amemiyaさんに笹子餅でも手土産に買ってこう。

暗くて長い笹子トンネルを走る。

いつも思う。早く抜けたい!

トンネル抜ければ…。



道の駅 甲斐大和。


旅の勘その1。

道の駅にはこんな感じに併設された公園があったりする。



野宿ライダーにとっては緊急時に東屋で寝れたり。場合によってはこっそりテントも張れる。

「今日はここでお昼使わせて下さい…。」

昔は行商人が縁側を借りてお昼を食べてたって親父が言ってたな。

そしたらお茶を出してあげてたって。

現代の旅人はお〜いお茶。



うわあ〜ワカメ御飯のおにぎり。

三浦半島の民宿で子供の頃食べた味がする!

美味っ!米も良い米だぞこれ。

これは?

鶏ハムかな?

有り難い事だ。

食べ物をくれる人に悪い人は居ない。

道の駅に笹子餅が売って無かった。

レジで聞いたら少しムっとされた。

えっ?

店員さん「まだ笹子じゃ無いですから!」

笹子トンネルを抜けたとこなのに…。

きっとトンネルを隔てて昔から仲が悪い土地柄なのかも…。

無いなら仕方無い。適当な手土産を見繕って出発だ!

北杜市に入った様だ。

まだ桜は咲いて無いさね原の桜並木を過ぎればもうすぐだ。

到着!!

写真無いけど。

amemiyaさんと前日にやってきた二兎さんと1年ぶりに合流。

なにやらもう夜の宴の準備は二人で終わらせてくれてたらしい。

後は風呂に入りに行くだけとか。

二人はamemiyaさんの軽トラで、その後を追走して温泉へ。




道の駅に併設された温泉。つたの湯。

久しぶりの再会に露天風呂で3人で話しこむ。

帰り道は真っ暗。

前を征く軽トラに着いて行けば戻れるはず!

田舎道は暗くて大変。

ライダーハウスに帰って来て気が付く。

ヘッドランプがOFFになってた(笑)

ギャハハ!!そりゃぁ暗いわ。

CB190Xは常時点灯じゃ無いんだな!

前を走る二人も後ろを追走する私がライトを点灯しないから「なんで見えるんだろ?」ってなってたらしい。

「心眼でござる!」

ライダーハウスと言うか民宿みたいな夕食を頂く。

ワタクシめが到着する迄に二人でスーパーに買い出しに行ってくれてたり。

致せり尽くせりでなんだか申し訳無い。

この埋め合わせは面白トークで…(笑)

しこたま飲んで食べて。

離れのライダーハウスへ。


後はシュラフに潜り込んで寝るだけ。


二兎さんが不敵な笑みを投げかける。

う〜む。

もはや日本人には見え無い。

南カリフォルニアから来日したけどアメリカ人でも無い。


北方少数民族。

ギリヤーク二兎。

おやすみなさい。

夢の中で一緒にアザラシを狩りに行こ…。

zzz…。

つづく。

※放浪の旅から帰宅したので旅の記録を出発から書き始めています。