元旦。

剣崎へ釣りに行きたいけど。

風速11メートル予想。

竿は出せない強風だな。

それでも快晴だし。

行くだけ行ってみた。

バイクから荷物を降ろさず。

いつもの平島の磯 お立ち台を浜から眺めるもドッカンドッカン!!と波が超える勢いで東映映画のオープニング状態だ。

舞台袖の磯も立てば3秒で行方不明者間違い無し。

こんな日は普段歩かない場所を探検だ。

ここは浜を挟んだ間口港よりのエビ根。

まあ今日は波がありすぎて危険だからやらないけど浅場ながらそのうちやってみる価値は有りそう。

小さな灯台があって。

雰囲気も良いね。


エビ根から見た剱埼灯台。

エビ根の難点は満潮時に水没する場所があって先端部迄行くにはウェーダーが無いと厳しいかも。


全体的には浅い。


エビ根から歩いて浜を超えて平島の磯とベッド島の磯から形成されるワンドの奥地へ磯伝いに進む。


こんな所に神社?祠?

初詣して無かったからここで良いか。

えっと二礼二拍手一礼だっけ?

10円をお供えしてと。

「剣崎の神様。今年も大漁であります様に。」

「波に飲まれません様に。」

「事故が起きません様に。」

最後に一礼。

誰も居ないと思ってでっかい声でお願いしてたら、散策に来てた人が二人後ろに居た。

ひえ〜。正月早々赤っ恥。

逃げる様に先へ。

そのまま進んでトイレ下の磯を偵察。

平島の磯は波を被ってても風裏になってるトイレ下の磯からならなんとか竿を出せそうではある。

しかし今は干潮だから歩いて渡れた場所が夕方の満潮時は水没しそうだな。

帰れ無くなっても怖いので、今日はやめておこう。

そのままベッド島方面へ偵察。

ベッド島の先端部は叩きつける波で近寄れず山を廻り混んでさっきの入江にあった祠の対岸へ。



ここは山が風を凌いでくれて良いんだけど流石に入江の奥地だし。

釣れてもダボハゼ程度かな。

小一時間、剣崎を散策出来て中々楽しかった。

バイクに戻り今日は釣り場探しの旅へ。


農道を征く。


遠くに富士山が顔を覗かせてくれた。

走りながら見えた剣崎の隣りの磯が大きな入江になっていて風裏になってる。

そこなら釣りが出来そう。

でも何処から降りるんだろう。

もしかしてあの磯って昔YAMAHAブロンコで入った磯かも。

剣崎からすぐ下り右コーナーの途中に左に入れる道がある。そこを曲がるとビンゴ!

やはり来た事がある場所だ。


↑(この写真は別の日に撮影。)

小さな浜を囲う様に右と左に磯が広がる。

後から調べてわかったのが左側に平坦に延びる磯が片谷浜の磯。


右側の磯を進んだ彼方に見えてる磯が高磯って言うところだと思う。



片谷浜から高磯に行くのはちょっと遠いかも。

この場所は両側が山に囲まれてて入江になってるので強風時でも釣りがなんとか成立しそう。


浜から左側ずっと歩いて行く。

磯にしては凄く平坦だ。

向こう側に見える山が風を遮ってくれるおかげでどうにか仕掛けを作り釣り始めた。


浅いね…

深い所でも3メートルぐらいかも。

山を背にすると追い風になるので高磯方面に向かって竿を出す。

それでも風はやっぱり強い。

上げる度に仕掛けが吹き流しに。

手元に戻すのも一苦労。

その代わりに振り込み時はウキが良く飛ぶねえ。

コマセも遠投が効く。

ウキが入った!



ベラ。

ベラでも嬉しいよ。竿を出せないかなと思ってた状況で釣れてくれたんだから。


さらにまたベラ。

アタリが遠のいたので餌、撒き餌、タモと竿だけ持ってちょっと移動。

1投目にまた小さなベラだったからリリース。

さらに風が強くなって来た。

外海は大荒れ。



だいぶ日が落ちて来たので納竿。

この日はベラの天麩羅となりました。

1日挟んで1月3日。

この日は山から天ぷらさん(兄)が降りて来た。

きっと海を見たくなったんだな。

早朝から車で迎えに来てもらい再び片谷浜の磯へ。

この日は穏やかで風が弱い。

どんな釣りになるんだろう。




湾奥は湖みたいに穏やか。

浜を左に抜けて平坦な磯伝いに元旦に竿を出した場所に到着。

天ぷらさんは渓流で使う本流竿7.2メートルと言うリール無しの手竿でやってみると。

面白そう!釣りの基本はリール無しの手竿だからね。

こちらはオーソドックスに5.3メートル2号の磯竿に4000番のスピニングリールでウキフカセ釣り。

天ぷらさんはゴム管を通した玉ウキ仕掛け。

この釣り場深くても3メートルぐらいだから手竿でも7.2メートルあれば釣りになるのでは?



コマセを撒きながら僅か2投目。

もう釣れた!



いつものベラ。

風が無いからウキが見易い!

そして直ぐにまた釣れた!



ちっちゃいカサゴ。

リリースサイズだけど針を飲んじゃってたのでやむなくキープ。


また来たベラ!

天ぷらさんまだノーフィッシュ。

微妙にポイントに届かないのかも。

奥に見えるのが天ぷらさん。

あちこち移動して探り釣りの旅に出て行った。



こちらはベラが連発。

7、8匹は釣れたかなあ。

小さいベラはどんどんリリース。

天ぷらさんもようやく20センチクラスのベラが釣れて戻って来た。

良かったボウズ回避!



天ぷらさんがガスバーナーを持って来てくれてコーヒーを淹れてくれた。

有り難い!釣り場で飲む温かいコーヒー最高!



カンパーイ!

暫くすると、こちらに何か手応えの良い魚がかかる!

「デカいの来たよー!」

寄っては来るけど這根を交わして浮かせあと一息と言うところ。一瞬魚体が見えた!

あ〜!手前にあるちょっとした離れ磯に逃げ込まれる。



させるか〜!

こちらも体制を変えようと磯伝いに右に移動しようとしたその時。足が滑ってバランスを崩した。

その瞬間にハリス切れ!

「あ〜!バレた。悔しい〜!」

「今のはメジナだったかも。いやクロダイか…」

悔しがる私を面白がる天ぷらさん。

ちっちゃいベラをぶら下げながら近づいて来た。

天ぷら「まあまあ。このベラあげるからさあ〜!WWW」

私「ぬくく〜悔しい〜余計悔しい〜ムカつく〜。」

ハリスは針上5センチぐらいがザラザラになって切れてたよ根ズレだね。

気を取り直して再開。

天ぷらさんも調子が出て来た様だベラばかりだけどもう数で抜かれたかも。

だいぶ潮が引いて来たね。

手前の離れ磯に乗れる様になったので二人で上陸。

ここだと天ぷらさんの手竿でも良いポイントまで仕掛けが届くね。

コマセを撒きながら並んで釣る。


天ぷら「来たー!デカいよ!」

竿が見事に弧を描く。

魚と真っ向勝負。リールが無いからラインも出せずに持ち堪える。

魚が見えた。

私「デカいキタマクラ?」(フグの中間、強毒)

天ぷら「カワハギだー!」

天ぷら「タモ!タモお願い!」

がってんだー!

「ザブっ!」

「入ったー!」




でっかいカワハギだなあ。

上くちびるのすっごい良い場所に掛かってるねえ。

これは。してやられた。

山から来た人。

大逆転の一発。

その後はリリースサイズのベラばかりで納竿。

帰りの車中。

私「あの逃がした魚は天ぷらさんが釣ったカワハギだったかもー!って事は先に唾つけた俺のもの〜!」

天ぷら「はいはい。それで良いよ。カワハギあげるからさあ〜WWW」

私「ぐやしい〜!ギギギ!」

逃がした魚はデカい…。



本日の持ち帰り。

カワハギ27センチもありました。

まあ。貰えたから御相伴にあずかりましょうかねえ。



肝もでっかい。

んんん。

こっ!これは!




あー!お腹から本当に俺の針が出て来たー!

なんと!

弟がバラシた魚を兄が釣りあげる見事な連携。

天ぷらさんに爆笑の報告をしたのは言う迄もありません。


こうなりました。
手前は前日にスーパーで買ったカンパチの残り。



やっぱりカワハギは抜群に美味かった!!

バラシた魚の正体もわかりスッキリしたし。



ベラは大鍋で生姜もたっぷり入れて煮付けに。


こちらもトロっとした身で。

大きい順に3匹一気に食べました。


オマケは天ぷらさんが餌用に買ってきたマグロの血合いと身アラを丁寧に仕込んで竜田揚げ。

天ぷらさんマグロを餌に何を釣ろうと思ったんだろ。クジラ…?

こちらも大変美味しく頂きました。

いや〜楽しかった。

また行きましょう。