長過ぎた夏が。


暑すぎた夏が。


もうすぐ終るのかね。


やっと涼しくなって来た夕暮れ。

海まで走った。


富士山がやけに綺麗だった。







富士山を背に進めば。

ありゃりゃ…お月様が顔出した。


今宵は十五夜。


忘れてたよ…。


呼ばれたな。


いいもん見せてやるから今日は走れって。


お月様が海を照らす。

今日のお月様は本気だ。



鳥肌が立つどころか。

羽が生えて飛べそう。


負けず嫌いの富士山がこっちも凄えぞってお月様と競いあってた。



なんて日だ。

なんて夕暮れなんだ。

日が落ちりゃ。

お月様のワンマンショー。

富士山には幕が降りた。

悔しそうだったよ。

まあ今日の主役はお月様。



だんごがやけに美味かった。

月の兎が踊りながら餅突いてた。

兎が突いた餅で作っただんごかもな。


月は誰にでも優しい。

拝観料要らないって。

出世払いで良いって。

出世しないの知ってて言ってるだろ。


旅人は旅人のままだから。


深呼吸したらそろそろ行こうか。




そろそろ帰らなきゃ。

お月様がまだやれるよ!ってこっち見て笑ってた。

言われ無くてもやるまでだ。

でも。ありがとう。

行くわ!

また!

旅の夜に会おう。


旅人は征く。




なけなしのガソリンで走る。


最後の一滴まで走りつづける。


刈り入れ前の稲穂が「お疲れ様です。」って頭を下げる。


疲れては無いさ。


ずっと遊んでたんだから。


身から出た錆。




自業自得。





因果応報。


アリとキリギリス。




ギリギリのキリギリス。



遊牧民だって遊びじゃ無い。


風来坊だって風に吹かれりゃいつかは枯れる。


さすらい人でも腹は減る。


腹が減っては旅は出来ぬ。





コスモスが綺麗だったからまだ頑張れる。

頑張れ!って言うのは自分だけに言っていい言葉…。

人に言われるとへそ曲げる。

天の邪鬼だから。



ケ・セラ・セラ。


なんくるないさ。


明日は明日の風が吹く。

人事を尽くして天命を待つ。

裁くのは俺じゃ無い。


帰りに寄った温泉でやっぱりふぅ…。





「困った時には風呂に入れ。」

「そして飯を食え。」

親父が残した有り難い言葉。


うーむ。

けっきょく。

難局。

大冒険。

南極より寒い難局では無い。

雲外蒼天。

七転八起。

不撓不屈。

コメントを返してる余裕も無い(笑)

じゃ。

またそのうち。












暑い…こうも暑いと外に出るだけ無駄だ。


やる気を全部持ってかれる…。


放浪旅が終わりブログも書き終わり早何ヶ月…。


何してたんだろ…。たいして何をしたと言う記憶も無いがしいて言えば…。


いや思い出せないぞ。


そうだ。


写真を見ればなんとなくは思い出せる!




そうだ。まださほど暑く無かった時期はやる気があった。

特製唐揚げ作ったり。


イワシが安かった日にはイワシづくしを楽しんだりもした。





今見ても美味そうだ。




放浪旅の余韻で焚き火をしたくなった時にはアパートなのでお隣りさんが洗濯物を干して無いのを確認してベランダで炭を起こして焼き鳥を焼いたりもした。





順調に減って行く貯金。

それでもビールは飲みたかった。

いつも飲んでたサッポロゴールドスターは卒業した。

最安値のビール(発泡酒)はベルギー産だった。(一本108円)



安くて美味い海老を見つけて得意の天麩羅を揚げたりもした。


300円の冷凍アミ餌を買って新鮮な魚を釣って食べれば良いんだと海へ釣りに行ったりもした。








ベラやウミタナゴを大量ゲットした日もあった。









隣りの釣り人から貰って来たメジナも貴重な食糧となった。


何故か貧乏なのに食事は豪勢だったりもした。



ウミタナゴの腹から出て来た稚魚も佃煮にして何日も食べ続けた日々もあった。










稚魚の佃煮連日食べて食べきったなあ。


久しぶりの外食もバーミヤンで激安のアジフライ.ごはんセットだった。スープバーも付いて
ご飯大盛りにしても297円だったりもした…。



海は貧しい俺にいろいろ恵みをくれた。

マテ貝だったり。



カメノテだったり。

カメノテで甲殻アレルギーになり喉が痒くなったりもした。



八景島の辺りでは。








夜まで粘り。


金アジが釣れたりもした。




アジ2匹の為に天丼。

我ながらマメであったりもした。

このまま仕事を始めないとどうなるんだろ?

考えればわかる事をあえて体験してみる事にした。

家賃を払え無くなりそうだなと思い。




スペンサーカラーのヘルメットをヤフオクで売ったら70000円越えで売れてしまいまい家賃が払えてまた一ヶ月寿命が伸びると言うミラクルも起きたりもした。

さらばスペンサーありがとう。

そして引き籠もりは続いた。



てんぷらさんのお誘いで奥多摩湖に釣りに向かった日もあった。

ガソリン代もコイツの驚異的な燃費リッター42キロでだいぶ助けられた。

てんぷらさんに貰ったルアーでハスが釣れた。






てんぷらさんにも大きなハスが釣れた。


逃がそうとしたから貰う。

貴重なタンパク源だ。






帰りに通った宮ヶ瀬湖の夕焼けが俺に言った。

「生き抜け!」




ハスを塩焼きにして食べた。

事のほか美味しく。

また生きる気力を貰った。

更に引き籠もりは続いた。

亀社長が見かねたのかドライブに連れてってくれた。

「あ〜あ。ゆっくりと引き籠もりも出来やしねえ!」



黄色いスーパーカーだった。










せめて饅頭ぐらいは奢らせてくれ!




貧乏臭く饅頭は全部の味を買ってちぎって半分づつ食べたりもした。

饅頭屋のおばちゃんに「仲良しなのね。」と笑われた。

まっ…まあな。

ちょっぴり恥ずかしかった初夏だったりもした。
























へらぶな釣りで有名な間瀬湖を抜けた。




怪しげな自販機コーナーを見つけたりもした。









傾いていた。


建物が折れたまま営業してた。



屋根もひしゃげてた。


潰れそうなまま存続する。

俺の人生の様だった。



紆余曲折。

建物も曲折。

此処で何が起きた!?




わからないまま走った。


行くあても無く走った。






横川駅で峠の釜飯を買うと思いきや。


迷ったらから安い方で!


駅蕎麦になった。




釜飯はおにぎりで充分だった。









俺達は何処に向かう。


道に迷い引き返したりもした。

引き返せるのは生きてる証拠だ。







湖の名前すら思い出せ無い。

榛名湖だったかもな。

もう過ぎた日々さ。





伊香保まで行って来たんだ。

温泉も入らずに走り続ける。




道は続く。


どこまでも。


ここは何処。


私は誰?


記憶障害。


記憶の旅は八ッ場ダム。




まだ橋から飛びこんじゃダメだ。

次の家賃もきっと払える!





ソフトクリーム買えるうちはまだ大丈夫。









さらに。さらに。

時間は流れた。

ブログもアップしないので心配されたのかウエタケマンから連絡があり一緒に磯釣りに行ったりもした。



「こんな波が高いとこで釣りをするの?」って言われたりもした。

ビビるウエタケマンに「はいライフジャケット!」って手渡して帰れなくしたりもした。








ベラを釣ってウエタケマンがご満悦だったりもした。


帰りにウエタケマンにご馳走を奢ってもらっちゃったりもした。

さらに…月日は流れた。

毎日、起きても暑いし。何もやる事が無くなって来た。

やはり人間って仕事して無いと楽しく生きられ無いんだねえとあたりまえの事を実感した。

そんなタイミングで北杜市のamemiyaさんからバーベキューのお誘いがありヤマショーさんも来るタイミングで来れば〜。って呼ばれたりもした。

辿り着けば何とかなるかなと向い。

図々しく向かったりもした。






高いステーキ肉や焼き肉をご馳走になったりもした。




燃え盛る牛モツを見ながら。

俺もいつかは高い肉を買える人になりたいって思ったりもした。

ギリギリまで追い詰められないと何もやらないタイプだ。

とっくに追い詰められてる気もするが…。

そろそろ本当に資金も尽きるね…。


近所の飲み屋のママに預けてた貯金を下ろしに行ったら25000円もあった。


酔っ払いながらもこんな日の為にお釣りを蓄えて貰っておいたんだ。


ヤマショーさんに売って貰ったYBR250の売上も少しあったな。そちらも振り込んで貰ったら合せたらまた家賃払えちゃったりもした。


飲み屋のママに聞かれた。


あと残りいくら有るの?


まだ大丈夫!8月末に払う家賃までは払える見込みだ。


…。


少年の頃の記憶が蘇る。


近くの文房具屋のおばちゃんに言われたんだ。


「いくら持ってるの!100円?買えるのこれだけだよ。」


何故か遠い記憶だけはしっかり残ってた。


飲み屋のママに所持金を言ったら…


「普通の人ならもう○殺レベルだねwww」


この続きはまた気が向いたら書こう。


取り敢えずまだ生きてます。


報告までだ!(笑)