今日も夜明けと共に焚き火台に火を入れる。

ダイソーの1000円の焚き火台も4年目!?塗装はとっくに焼け落ちて赤錆で貫禄が出て来たな。





焚き火は鑑賞用。

湯はガスバーナーで沸かす。

珈琲を淹れて、さほど好きでも無いけど時々買ってしまうフジパンのピザパンで朝食。

朝食を食べたらトイレタイム。





道路に上がってから110歩。


立派なトイレと東屋がある。

まあトイレなんか無くたって男だし大丈夫なんだけどね。

出来れば大の時はトイレでしたい…。

贅沢を言えば洋式がいい…。

ここのトイレは更衣室まであったよ。

川で泳ぐ人が着替えるのかも…。


外に水道もあり水も汲める。

良い場所だった。連泊しちゃおうか悩んだ程。

離れるのが惜しい。

こんな快適な無料の場所は中々無い。

この宮川に流れ込む沢の音が心地よく子守歌の様に良く眠れたし。

まあ…何だったら帰路にまた来ても良いし出発だ!


ここ迄来たら上流にある宮川ダムを見て行こう!


上手く行けばその先につづく県道を進んで水呑峠を越えて海沿いの紀北町に抜けたい。


通行止めが多いらしいんだけど…。




宮川ダムまでやって来た。


この先は行けるのか?



念の為グーグルさんで確認したら通行止め。

まあ想定内。

来た道を戻り大台町から国道42号線で海を目指そう。

大紀町を抜け海目指す!

あっコインランドリーがあった。

旅も4日目。そろそろ洗濯をしたいな。

通り過ぎてからそう思いつつ進む。

海沿いに出た辺り。道の駅紀伊長島マンボウを通過。

マンボウには寄った事がある。キッチンカーで買ったウツボの唐揚げが固くて噛むのに苦労した思い出が蘇る。

そのまま国道42号を進むと直ぐにコインランドリーがあったので此処で洗濯だ。

それにしても暑いな…。

コインランドリー内に入ったらエアコンが無いらしくもっと暑かった。

コインランドリーって大型化して昔より店舗が増えたのは良かったんだけど昔みたいに洗濯機回すのに300円とかじゃ無い。500円払いオーバースペックの大型横型ドラム式洗濯槽に三泊分のシャツ、パンツ、靴下、タオル2枚、ジーパン一本を放り込み30分程待つ。

暑くて中には居られ無いから外の日陰でリアルゴールドを飲みながら待つ…。

乾燥は10分100円。ジーパンが乾かないから30分回す。

洗濯で800円かかるからなあ…。

風呂も昔みたいな銭湯が減り日帰り施設ばかりになり現代では1000円近くする事も珍しく無い。

キャンプツーリングであっても昔みたいに一日の費用が3000円以内とかにならなくなって来た…。

でも一番コストがかかるのが昔はさほど飲まなかったビールかも(笑)

1時間以上かけて洗濯を終えて出発!

紀北町を抜けて尾鷲市に入る手前辺り。

去年も気になった干物製造直売ヤマショーの看板を通過。

ククク…ヤマショーだって…。

茨城阿見原付販売ヤマショ〜をどうしても思い出す。

※写真は去年のブログからスクリーンショット

そろそろ単調な国道42号を外れてあの道へ。

尾鷲からもっと海岸沿いを行ける国道311号へ。

入って直ぐに長いトンネル八鬼山トンネル。 



さあ!




写真を撮ろうと停まったとこがクマ出没注意だった…。

長居は無用だね。

いざ!


涼しいー!!

最高ー!!


トンネルを出たらここからがしばらく海有り山あり狭路有りの時には酷道と化す、くねくね道だ。



暗い森林のワインディングロードを抜けると見事なマリンブルー!






この青さと言ったら…。




空よりも青い。


なんて綺麗な海なの?


この道、前に来た時よりも天気が良いとこんな素敵な海が見れたんだ!


すげぇ綺麗としか…。


ここを抜けたら熊野市。

また国道42号に復帰。

今日のお昼は決めていた。

鬼ヶ城トンネルを抜けたあの食堂だ。



良かった14時過ぎでもやってた。


相変わらず時間がゆっくり流れてた。

テレビでは甲子園。

お〜!横浜高校が頑張ってる。

もう食べる物も決めている。

去年も食べて凄く美味しかったお刺身定食だ。


じゃん!去年より200円値上がりしてて1200円だったけど、それは物価高騰だし米も高いし致し方ない。

相変わらずここの刺身は天下一品!

特にイカが美味い事。

この歯切れの良さ。甘み。最高に美味い!

お会計の時に「去年も来たけど美味しかったのでまた来たんですよー。」って言ったらエラく喜んでくれてたよ。

俺「ところで、ここのお店の名前ってなんて言うんですか?」

おばちゃん「鬼ヶ城ニシグチ…」

俺「え!?鬼ヶ城ニシグチ!?」

外に出てお店をぐるっと周るとでっかく側面に書いてあったよ。


こっち側から見た事が無かった。

めちゃくちゃ味がある外観だったんだねえ。



そして、ここから見る海も良いね〜。


バス停も鬼ヶ城西口。

店舗が先か?バス停が先か?

今度来た時はそれも聞いてみよっと。


走り出して直ぐ。毎度お馴染みの獅子巖へ。


↑去年の写真。


↑2021年の写真。

YBR250が懐かしい〜!


今年の獅子巌が一番迫力があった。


よりいっそう獅子ぽくなっている気がする。

さて記念撮影も終わりまた走り出す。

実は今日のキャンプ地は家を出る時から絶対にまた行きたいと思っていた場所だ。

去年初めて行って快適過ぎた渡瀬(わたぜ)温泉にあるキャンプ場だ。


↑去年の画像。

去年は桜が満開だったな。

↑去年の画像。

1750円で温泉に入り放題。バイク専用キャンプサイトがありテントを張り直ぐ下を流る清流を見ながらのビールは格別だった。

↑去年の画像。

今年の目標はキャンプ場から歩いて行ける美味しいと評判の居酒屋さんにキャンプしながら夜は飲みに繰り出す計画だ。いや〜楽しみ。

新宮市内のスーパーに寄り早く付きそうだからビールやつまみも買い熊野川沿いに国道168号を上がって行く。



1年4ヶ月ぶりに戻って来た感…。


相変わらず熊野川は雰囲気が良い。


向こう側にも道があったのか!


向こう岸は県道740号。


そして更にこちら側に廃道になった旧道の橋かな。


近づいてみるともう崩落しちゃってる。


その橋の奥の岩肌に落ちる一筋の滝が絵になるねえ。


熊野川よ。


悠久の流れ。


旅ライダーは走る!

本日の居酒屋キャンプを楽しみに走った。

が!!

が!!

が!!

キャンプ場着いて愕然。

なんだかロープがかかってて入れ無い。

受け付けの温泉センター渡瀬(わたぜ)温泉に行ってみると…

ガーン!!

定休日(火、水)この日は火曜日。

こうして温泉キャンプしながら居酒屋に行く計画は脆くも崩れ去ったのでありました。

せめてこの辺りで野宿キャンプして居酒屋だけでも…って思ったんだけど居酒屋徒歩圏内で良い場所を見つけられず諦めて急遽グクって見つけた田辺川湯キャンプ場(旧川湯野営場木魂の里)に向かう事に。



数キロ走って到着した田辺川湯キャンプ場

少々高くても仕方無いと受付する。

テント一張バイクで1名だと1400円だった。まあこの値段なら良いか。

区画は大きく分けて三区画。

入口の駐車場脇から広がる車両乗り入れ禁止の芝生エリア。

川から一段上がってる背後に森がある第二エリア。(乗り入れOK)

河原に広がる第三エリア(乗り入れOK)

かなり広いキャンプ場だな。

バイクで進みながら入口付近の芝生エリアを横目に進む。ここが一番混んでたね。受付の方曰くライダーも1名いるらしいね。

第二エリアは中程にあるトイレ、炊事楝迄はちらほら。

その先は誰も居ないから一番奥のどんつきまで進む。

ここで良いや。誰も居ないし。

ちなみに目の前の一段下がった第三エリアは日陰が無いから却下。



あ〜予想外のバタバタながらテントは張れて一安心。





受け付けでバイクに貼って下さいと貰った付箋がSSTRの人みたい…。


エアマットを膨らまして。


テントに突っ込んだらロープを持って薪拾い。


ロープでくくって二束分拾えば充分でしょう。

ちょっと湿っぽいけどね…。

あてにしてた歩いて行ける共同浴場(温泉)も定休日だって…。

今日は温泉運が無いねえ。

でもテント張って薪拾いしたら汗だくだしどうしても温泉に入りたい。バイクで近くにあるらしい、わたらせ温泉に向かった。


大露店風呂があるらしい。


冷凍のアマゴが売ってる。

後で買って帰るか!

先ず入浴料1000円払って風呂!風呂!



確かにデカい露天風呂だったよ。

池かと思う程に。

アマゴも買いキャンプ場に戻るともう真っ暗。


ある意味、つまみとビールは新宮市内で買っておいて正解だった。

生びんちょうマグロの炙りにチキン南蛮。


保険でカシューナッツ。

いつも明るいうちに晩御飯は終えて暗くなってからは飲みに徹するから暗くなってからの晩飯は食べ辛い!

ランタンを吊り下げる物も無いしねえ。

左手でランタンを頭より高い位置に上げて右手で箸を持ちツマミを照らしながら食べる。


湿っぽいイマイチな流木を無理やり燃やす。


火が安定して来た所でデカい流木も行ってみよう〜。


静かだなあ。

誰も居ないね。

「ガサガサ…」

背後の茂みに動物の気配!

ヤバい…ツキノワグマかも…。

しばし茂みを凝視。

先に声を上げたのは向こうだった。

「キャオー!キャオー!キャオー!」

この声は鹿の警戒音。

真似してこちらからも返す。

「キャオーン!キャオーン!」

そしたら鹿に更に警戒された?

「キャオー!キャオー!キャオー!」また鳴いている。

更にこちらも返す。

「キャオーン!」 「キャオーン!」

鹿と対話する、しかたないキャンパー…。

他人が見たら暗闇の中、山に向かって奇声を発してるヤバい奴。


カクカクシカジカ…。

う〜む。

今日も飲んだねえ…。

そろそろ寝ますかあ…。

明日も暑くなりそうだねえ…。

つづく。



キャンプ初日の夜が明けた。

明るくなって来たのでテントから這い出し。

昨晩の燃えかすに小枝をくべて火を焚く。

不思議だよね。完全に火は消えてるのに灰の上で着火すると直ぐにまた燃えだすのは何故なんだろう。

燃え尽きた灰の上はもう異次元レベルの乾燥地帯とかなのかなあ…。

そんな事を考えるのも1年ぶり以上だな。



バーナーで湯を沸かしドリップパックの珈琲を淹れる。

清流を見ながら夜明けの珈琲を飲む。

これだけでも凄く贅沢な時間だよな。

ここで気が付く。

「あっ…朝食のパンを買い忘れてた。」



持ってた食材が1週間留守にするからと家から持って来た粗挽きウインナーを一袋とピーマン。あとは玉ねぎ半玉とニンジン半分、キュウリ一本、ナス一本有るんだけど…。


一先ず…。

「これを本日の朝食とする!」


早朝から小枝を集めて焚き火だ。


火を眺めつつ撤収開始。

離れるのが惜しいキャンプ場だな…。

ここはまた来るだろうな。

良い場所を教えて貰った。

料金はたったの300円。

夕方に軽トラで微収しにきたお兄さんに300円支払いそれでおしまい。名前を書いたりもしない。

バイクで乗り入れも出来るし最高だよここ。

今日は紀伊半島に渡るぞ。

積み込み完了して走り出した。

伊良湖フェリー埠頭へ向かう。

大都会の名古屋を抜けたく無いから紀伊半島入りはいつもフェリーだ。

フェリーで行くと。陸続きでは有るのに紀伊半島と言う島に上陸した旅情感が有るんだよなあ…。

半分、島みたいなもんだから、だから半島って言うのかもね。

グーグルさんに道案内を任せたたら天竜川の土手道を走る小粋な道へ案内された。

信号が無くて快適!

通勤ラッシュにかぶり交通量は多い。

遊びに来てる横浜ナンバーのバイクで思いっきり浮いてる感…なんか申し訳ないねえ。

皆だいたい今日から仕事だよね。

海沿いに出た。

浜名バイパスを抜ける。左には太平洋。

右には浜名湖。

この道はテンションが上がる!

渥美半島に入ってからは国道42号をひたすら走る。

ここからが長いんだ。

平日に走ってる人なんて地元の人ばかり。

農業が盛んな渥美半島。

メロンの直売所があちらこちらに。

ゆっくり過ぎる軽トラ…。

スマン…。ゆっくり走るとバイクも身体も空冷されないから。抜く!

人生3度目の伊良湖フェリー埠頭に到着。

ポールポジションをゲット。



後ろの人が横浜市栄区ナンバーの125ccスクーター。

思わず声をかけたよ。

帰省で大阪に帰るんだとか。

大きなバイクも乗ってるんだけどメンテナンス中で、やむを得ず125のスクーターで夜明け前の3時から走って来たとか…。

この時10時過ぎ。

125ccだと走れ無いバイパスもあるし頑張ったねえ…。




チケットを買ったら今日はバイクの日だからってサイダーが貰える無料券を貰っちゃった。


嬉しいサービスだな。

8月19日だからバイクか…なるほど!

俳句の日とかも有るのだろうか?

「お盆明け 旅に出ようよ 伊勢湾フェリー」


アナウンスがかかる。

「車、バイクの方は車両にお戻り下さい。」

どんなフェリーでもバイクは一番先に積み込みだ。

なので客室にも一番乗り。 

サイダー貰うのも一番乗りだったよ。


まだ伊良湖なのに鳥羽サイダー。

何気に美味い!!



伊良湖から55分で鳥羽へ。

「行って来まーす!!」

フェリーの中では人間ウォッチング。

何故か20代ぐらいの若い女の子が多いな。

鳥羽で何か有るのかな?

女の子5 人グループ。

5人も居ると1人ぐらい陰キャラが居そうなのに、皆キラキラしてた。

全員ファッショナブル…。

この日の旅行の為に頑張った?

1人ぐらいは本当は陰キャラだけど周りに合わせて実は疲れてる?

なんだこの分析…。

大きなお世話である。


あっと言う間に鳥羽に着いてしまった。


バイクに戻る。

相変わらず俺だけ荷物が異常に多い。

フェリーを降りて埠頭でルートを考える。

125ccのスクーターの人が通り過ぎて行ったので手を振って見送り。

今日は何処まで走ろうか考える。

日陰が無い炎天下。


旅を計画した時から気になってた三重県の大台町にある清流茶屋に行ってみよう。

ツーリングマップルのコメントに「釣りやキャンプが出来る宮川沿いに4ケ所キャンプ指定地あり」と気になる一文が!

一先ず走ろう。

グーグルさんに道案内を任せたら二見を抜けて伊勢市を抜ける。

大きな街道沿いはもはや全国似た様な風景だ。

大型店舗が立ち並び見慣れた外食チェーンが目に付く。

お腹が空いたなあ。

そろそろお昼だし。

渋滞にハマりながら集中力が切れたので赤信号で止まったタイミングで渋滞の列から脱出して海鮮系と思われる食堂へ。




わりと混んでたけどカウンター席に座れた。

メニューを見て悩む。

海鮮丼とかはわりと良い値段設定。


その中でも安かった日替わり丼の釜揚げシラスとネギトロ丼。ドリンクバー付き1200円也。

まあ…普通に美味しかった。

ゆっくり涼めたのが良かったし。

やっと市街地を抜けて流れ出した。

伊勢神宮にも寄らずに早く山間部に入って涼みたい。

度会(わたらい)町を抜ける辺りからやっとツーリングらしい道となり大台町へ。

キャンプ地に着く前に買い物したいな。

そのタイミングを逃すときっと山奥で何も無いはず。

この辺りスーパー有るかなぁ…そう思った直後に道が広くなりマックスバリュ大台店が出現!

おお〜!!大型店舗が突然現れた。

ここで夜の燃料(ビール)と食材を買い氷も貰いクーラーボックスに詰め込んで走り出す。

次はキャンプ地に着く前に風呂だね。

キャンプツーリングこそ段取りが命。

キャンプ指定地にはシャワーなどあるわけも無い。


やって来たのは。


奥伊勢フォレストピア。

日帰り入浴が出来る宮川温泉があるらしい。

受け付けで700円払いいざ!

昨晩風呂に入れ無かったから気持ちいい〜!!

大浴場の内湯と外には石造りの露天風呂もあり平日とあって空いてて良かった。

風呂から出ると遠くで雷鳴が!

やめてくれ〜。これからキャンプなのに〜。

なんとか降られ無いで清流茶屋に到着した。

清流茶屋とは地元の宮川漁協が経営する清流宮川沿いに佇む鮎料理専門店。

川沿いに張り出したウッドテラスなんかもあって是非とも鮎料理に舌鼓を打ちたかったのにこの日は残念!定休日。まあそれは知ってて向かったんだけどね。店構えを見たら雰囲気のあるとこで次回があるとしたら絶対に寄りたい!

清流茶屋を過ぎて上流に向かうとキャンプ指定地域と言うのがありキャンプするなら指定地域なら良いよと無料開放されている。

ウロウロしたけど4ヶ所あるらしい指定地の2 ヶ所しか発見出来ず1ヶ所は先客が居たのでこちらになる。



此処から荷物を何度かに分けて傾斜地を降りて河原に運ぶ。


キャンプ場では無いので整地されても無く。

傾斜してる場所が多くて張れてもソロキャンプテントを2張りかなあ…頑張って3張りぐらいかも。

自分の張るスペースの石をどけたり軽く整地して…。


張れた!上級者向きな場所だよここ。

おそらくもう誰も来ないだろうし。

プライベートキャンプ場と化す。


特筆すべき点はとにかく宮川が綺麗!


目の前が清流宮川!

しかもテント張った場所が一段上がってるから急に増水しても大丈夫そう。(河原で張る時はこれ重要。)



目の前で鮎やウグイ、カワムツが戯れてる。

しばし石に腰掛けて見入ってしまった。

しばらくしたら目が慣れて来て川底から這い出してまた石の下に隠れるナマズに似た希少種ギギも見れた。

正に天然の淡水魚水族館。

綺麗過ぎて気持ち良く泳ぐ魚達を見てたら釣りをする気が無くなったほど。

渓魚達の聖域に踏みこんでしまった様な不思議な気持ちなったね。



今日もテキパキと焚き木を集めて。


100メートルほど離れたトイレを偵察。



熊出没注意…。

怖いけど、もうテント張っちゃったし。


清流を見ながら刺身…。


カツオにタコ。

本当は鮎やアマゴならもっと良かった。


お気に入りのイオン系のプレミアム生ビール。
これ確かサッポロで作ってて中々美味いんだ。


家から持って出たキュウリ一本。

萎びる前に今日こそ食べる!


男は黙って醤油つけて丸齧り。


さあ!今日も焚き火の時間がやって来ましたー!!



火を焚いて置けば熊も避けるはず!!


本日のメインディッシュ。

伊勢地鶏の焼き鳥。


身が締まってて噛めば噛むほど味がありこの鶏肉は美味かった!!


燃えろー!!

天まで焦がせ。


羽虫が凄い。ライトにへばり着くと落ちて死んでしまうほど熱に弱い。

クーラーボックスの上が落ちた羽虫でエライこっちゃに。


焚き火をしながらグビリ…。

焚き木をツマミにビールを飲む。

焚き木が無くなる前にビールが無くなったから鎮火させつつ寝ようかねえ…。

続きはまた明日。

つづく。

網戸にしたまま涼しい静かな夜が明けた。

「カナカナカナカナカナ……」

ヒグラシが朝から鳴いている。

すでに亀社長は起きていた。

亀社長イビキもかかないし隣に誰も居ないんじゃ無いかと言う程静かだった。

静かに座ってスマホを弄ってた。


そろそろ朝食の支度に行こう。


段取り良く配膳して朝の正しい朝食だ。

おかみさん曰く朝はいっぱい食べた方が良いってライダーは走り出すと昼食を食べるタイミングを逃すからって。

朝食を食べてから、おかみさんとまた長話となる。

北海道ツーリングのキャンプ場の朝みたい。

他のライダーと話し込んで中々出発しないでなんなら出るのも面倒になり連泊とかあったなあ…。

世間の盆休みは今日まで。亀社長も今日が夏休み最終日。今日はひたすら帰路を走る予定だとか。

自分はこれから1週間夏休み。漠然と紀伊半島に上陸して和歌山を目指したいと言う大まかな予定だ。

今日からはキャンプだなあ…。

おかみさんから天竜スーパー林道の近くにある秋葉神社前キャンプ場が300円だと言う情報を得る。

ちょっと近過ぎるかも…。

もう少し紀伊半島寄りに進みたい…。

一気に伊良湖辺りまで進むべきか?

浜名湖にある渚園キャンプ場って言うのも気になるけど暑そうだな。

磐田のライダーハウスKENも捨て難い。

答えが出ないまま、おかみさんに見送られ出発!!





先ずはガソリン。

近くのガソリンスタンドを教えてもらったけど残りの目盛一本ながら燃費計算したら後80キロは走れそう。

標高が下がればガソリン価格も少し下がるかも。

先に進んでしまおう。



ライダーハウスのある八中地区のくねくね道を降りて来た辺り。


昨日入れ無かった温泉に入ろうと川根温泉へ向かった。


おかみさんオススメの道の駅内にある川根温泉。



風鈴だけじゃ涼しくならない近年の暑さ。

虚しく垂れ下がる。

暑い時は熱い湯に浸かれだ。

熱をもって熱をを制す!

露天風呂から大井川を渡る鉄道を見渡せる気持ちの良いお風呂だった。

沢水の様な冷たさの夏の限定、冷泉風呂と44℃の熱い湯に交互に浸かる。

冷泉に足を浸ければ「うひょ〜!ひゃっこい!」

一度入ってしまうと次は直ぐに入れて暑い夏には最高だ!

列車が来たぞ!

車窓から手を降ってる。

真っ裸でこちらも手を振る。

大丈夫!上半身しか見え無いから。


温泉を出たら大井川を下る。



良さげなラーメン屋さんを見つける。

ちょっと早いけど解散前に昼飯を食べておこう。

中々の繁盛店で少し店内で待って着席。

味玉ラーメン850円をチョイス。


すっごい魚系。

鰹出汁だろうなあ。

臭みも無く鼻腔を突き抜ける攻めてる感。

スッキリ系の王道だねえ。こう言うラーメン良いね。



ラーメン食べたらまた川沿いを下る。


昨日からずっとこの濁り。


昨日は天竜で局地的集中豪雨が観測史上最高記録を出したらしい。上手い事に霧には巻かれたものの、たいして降られ無いで走ってたと言う事は運がいい…。


1号線バイパスに出る手前辺りで給油する。

いよいよ亀社長ともここでお別れ。


帰路はひたすら1号線を神奈川へ戻るらしい…。

俺「気をつけてー!」

亀「V型さんも長旅気をつけて〜!!」

亀社長を見送ってさて、どうしたものか。

何処へ向かう。どちらにしても今日はキャンプ予定。せっかく下界に降りて来たタイミングだしビールと食材を買いにスーパーへ向かう。

「ズルッ…」鼻がズルズル…持病のアレルギー性鼻炎もヤバい…。鼻炎薬も買わなきゃ。ドラッグストアーにも寄らないと。

一旦、国道1号線バイパスに乗り大井川を渡り島田市内で買い物へ。

スーパーでビールとお惣菜を買い、氷も買った。向かいのドラッグストアで鼻炎薬も買う。
旅に出てからずっと財布に入れてたレシートを計算しだしたり…。残りの旅費をざっくり見積る。

1人になると、途端にのんびりモードになる。

買い物した荷物を如何に綺麗に積むか無駄なく隙間を埋めてクーラーボックスに入れたり。

あれやこれや試行錯誤。

もって来た荷物の積む位置を変えたり。

鼻炎薬を飲んだり…。

納得行くまでなかなか走り出さない。

良いんだ。

今からは1人旅だから。

1週間の休みをこれからずっと旅してても良いし。

明日帰ってもいいし。

紀伊半島は行きたいけど行った事かある土地だし急がなくて良いな。

予定なんてあって無い様なものだ。

何となく今朝降りて来た大井川をまた上る。

暑いねえ〜。

休憩しよっと。

煎茶喫茶!?

初めて見たかも。

一先ず入る。

どうやらお茶屋さんの製造直売所。



お茶を眺めてたら温かいお茶を淹れてくれたからソフトクリームも頼んで喫茶コーナーで今日のキャンプ地を考える。


このお茶美味いな…川根茶かあ…。

この辺りは茶所なんだな。

このまま急いで紀伊半島入りしなくても良いなあ。

この辺りって自分の長年のツーリング人生でも空白区間が多い。

旅は行き当たりばったりで良いんだよ。

せっかくライダーハウスやおきのおかみさんが安いキャンプ場を教えてくれたし今日はそこに向かう事にした。

今居る場所から1時間かあ…余裕だな。

冷たいお茶も貰いのんびり長居しちゃったよ…。

走り出してすぐに昨日走って来た様な荒れた県道63号へ。


手入れされた茶畑は芸術的だねえ。


昨日はこんな感じの苔むした狭路でさらに濡れた路面で霧も立ち込めていた。何度滑った事か。


森林浴にも程があるほどの森林を抜ける。


下界は暑いのにここは涼しいな。


杉林をゆっくりと大荷物で重いバイクで抜ける。


広い分岐に出たな。


参道か?大日山参道って石碑がある。

金剛院って言う寺院が有る様だ。


そのまま本線の県道63号を行く。

素晴らしく荒れた路面のコークスクリューコーナーだな。

昨日からこんな道ばっかりだ。

県道58号に出たら同じ様な嫌道(県道)をくねくねと北に迎えばやっと広い国道362号473号(重複国道)に出た。

嗚呼…開放感!それにしてもお盆明けの山道は交通量がほぼ無し。




キャンプ場に到着した様だ。

道を挟んで秋葉神社。

その隣の民宿風なホテルで受け付けして下さいって看板がある。


猫がお出迎え?

俺「ごめんくださ〜い。」

戸を開けるとお兄さんが出て来た。

俺「すみませんキャンプしたいんですけど」

お兄さん「後で料金は微収しに行くのでやってて大丈夫です。」

なんかアバウトな感じとは聞いてたけどなるほどな。

河原に降りられるスロープがあり入口付近の屋根があるスペースに車のソロキャンプの人が一張居るだけ。


広大な敷地の奥までバイクで進めた。

トイレと炊事場は遠くなるけどここで良いやね。


久しぶりにテントを張る。

最後に張ったのが去年の4月だったはず。鹿児島県の長島で張ったのが最後だったな。


なんだかまたこっち側の世界に戻って来たな。

「ここを本日の野営地とする!」


そうと決まれば流木を集めて焚き木の確保だ。


もう飲んじゃおう!

キャベツメンチと鶏もつ煮。


鉄板で温めて…。


2本目も飲む!!

「ぷっはー」

最高!!



日が暮れたら焚き火だ。

夏の焚き火は少々暑いんだけど。

虫除けにもなる。


長い夜。

焚き火が無いと始まらない。


でっかい炎が見たくなったら焚き木をくべたり。


遠くから眺めたり。

見える範囲に誰も居ないし。

焚き火しながら歌う!

尾﨑豊。

山崎まさよし。

浜田省吾…。


あてどない旅は始まったんだ。

歌え!

明日に向かって歌う。

火が落ち着いた頃に煙臭くなった身体でテントに潜り込む。

暑い夏。

寝袋すら必要無い。

そのまま寝てしまった様だ。

また明日…。

つづく。