━━━━━━━━━━━━━━━
初めての方は注意事項に目を通してからお読みください
━━━━━━━━━━━━━━━

皆さん、選挙には行きましたか?

僕は、一応行ってきました。
と言っても、支持政党や応援している政治家がいるわけでもなく、投票が目的ではありませんでした。

投票所を見てきました。
変な冗談みたいですが、本当にそれが目的でした。
投票に際して性別をチェックするのが恒例になっているので、どのような感じか、実際に見てきたかったというわけです。


詳細についてはこちらを参考にしてください。
「投票所における性別判定」 レインボー・アクション
トランスジェンダーだと、こんな些細なことが問題になるという例です。


直前まで、行くか行かないか迷いました。
すでに、投票所の入場券から性別がわかったからです。

僕の地区では、名前の横に、男は何も無いですが女は*印がありました。
以前は男が1、女が2と印字されていて、さらに前は、そのまま男、女と書いてあったと記憶しています。

他の地区では用紙の色が違うなど、他の投票者にまでわかるようなものもあるようですね。
自治体によって違うというのも、どうかと思います。

僕は改名だけはしているので、戸籍名は明らかに男性ですが、戸籍の性別は女性という状態です。
見た目はどちらにも見てとれると思います。


以前の投票はこんな感じになりました。
選挙にはそんなにも男女別投票者数の集計が必要か

これで気分悪い思いをしたので、その後1、2という表記にも苛立ちを覚え、面倒で行きませんでした。
男、女から数字に変えたところで分けられることには変わりなく、結局、選管には僕の性別を勝手に知られてしまう訳です。
だから、数字や記号でトランスジェンダーの負担が軽くなると考えているなら、それは間違いだと言いたいです。




そこで今日、実際投票してみてですが……。

受付で名前を確認され「はい」と答えた後、手元のカウンターで女性の方を押されました。
男性名と僕の見た目の照合では特に問題なかったですが、*があるので女性という判断には再確認をしていました。
でも、何か聞かれたり手間取ったりはせず、スムーズに行きました。

その後も、入場券を渡しては投票券をもらい、滞りなく終了しました。
ただ、投票券をもらう度に手元のカウンターで女性の方にカウントされて行きました。
特に名前や顔を見ている様子もなく、*の有無だけ注意しているようでした。
とはいえ、受付から計4回、選管の人に僕の事情が知れ渡った可能性があります。


トラブルもなく、また、差別される訳でもないのだから、そんなに気にしなくても良いのでは?と思う方が大半だと思います。
確かに、最近はとても配慮されて来ていると感じますし、これが差別だと考えたことはありません。

問題は、自由がないことなんです。
性別を明かしたくなければ、明かさないまま投票させてほしいです。
僕が望むのはたったそれだけです。

性別調査を行うのは自由だけれど、そこに強制参加させられることはおかしいと思います。
本人の同意を得ないでプライバシーを利用することは、あってはならないことでしょう。


性別、年代、職業などで投票の傾向を知りたいのであれば、それこそネットで投票してアンケートを実施したらいいと思います。
答えたい人、答えられる人にだけ、答えてもらったらいいでしょう。

以前、年金番号をトランスジェンダーだけはそれとわかるように分けていたように、区別すること自体が差別への一歩です。
参考⇒時代遅れの性意識 「女性手帳」に「年金番号」

それを利用して何かをした、されたから問題じゃないんです。
やろうと思えば出来る土壌を作ることが、差別意識の顕れだと思います。

投票に性別は関係ないですよね。
だったら、性別を問うこと自体がやっぱりおかしいと思います。
居酒屋の年齢確認とは違います。

例えば、ある場所に入場するのに、その場所とは無関係なことをチェックされたらどうでしょう?
身体的特徴や職業、出身地などを勝手に調べられるとしたら、問題だと思うんです。
その情報を真面目に利用するとしても、知られたくない人に拒否する権利はないのでしょうか。
それが例えば女性の胸のサイズなどであれば、多くの批判で廃止になるのでしょうが、気にしない人が大半だと、どうしても軽視されてしまいます。
でも、一部の人にとっては死活問題のこともあるわけで、多いかどうかではなく、拒否する自由や選ぶ権利があることが大事だと思います。

そもそも総意である必要はないでしょう。
気になる人も気にならない人もいていいはずです。




男性として生きている僕に、国が女性という判を押すことに何の意味があるのだろうと思います。
現に、出口調査では自由に記入できるので、僕は男性に○をしています。
また、答えたくなければ、答えなくてもよいわけです。


出口調査に記入するのが楽しみだったのに、今回はタイミングが悪く出来ませんでした。
せめてもの反抗という訳です。
だから、とても残念でした。